NHKの「坂の上の雲」がついに終わってしまった。
12月は、毎週、楽しみに見ていただけに、少し残念である。
原作を読んだ者としては、話としてはしょっている部分が多く、そういう意味では、少し不安が残るのだが、ドラマ全体の出来としては、金をかけた演出と贅沢な出演者で、さすがはNHKといえるじゅうぶんなものであったと思う。
こういう戦争もので、特にTVドラマなんかでは、お金の関係もあるのだろうが、どうしても戦闘シーンがおざなりな演習になってしまう傾向があるのだが、このドラマに関しては、CGやエキストラをふんだんに使ったじゅうぶんな演出であったと思う。
全体的に、毎回、満足のいく内容であったのだが、特に、今日の最終回は、この優れたドラマの最後を飾るにふさわしい内容で、早々に日本海海戦が終わって、残りの時間をどうつないでいくのかと不安になったりしたが、それぞれの登場人物を丁寧に描き、何より、日本の原風景の美しさを存分に堪能させてくれたし、何より、日本海海戦が終わって、秋山真之が正岡子規の墓参りに行くシーンは、なかなかの名シーンだと思う。
明治維新から日露戦争という、東洋の小さな貧しい島国の日本が、世界の列強の一角を占めるようになったこの時代を描いたドラマは、経済的に一向に上向きにならず、その状況に東日本大震災と原発事故という、ある意味、危機的状況にある今の日本にとって、考えることが多きものとなるのではなかろうか。
12月は、毎週、楽しみに見ていただけに、少し残念である。
原作を読んだ者としては、話としてはしょっている部分が多く、そういう意味では、少し不安が残るのだが、ドラマ全体の出来としては、金をかけた演出と贅沢な出演者で、さすがはNHKといえるじゅうぶんなものであったと思う。
こういう戦争もので、特にTVドラマなんかでは、お金の関係もあるのだろうが、どうしても戦闘シーンがおざなりな演習になってしまう傾向があるのだが、このドラマに関しては、CGやエキストラをふんだんに使ったじゅうぶんな演出であったと思う。
全体的に、毎回、満足のいく内容であったのだが、特に、今日の最終回は、この優れたドラマの最後を飾るにふさわしい内容で、早々に日本海海戦が終わって、残りの時間をどうつないでいくのかと不安になったりしたが、それぞれの登場人物を丁寧に描き、何より、日本の原風景の美しさを存分に堪能させてくれたし、何より、日本海海戦が終わって、秋山真之が正岡子規の墓参りに行くシーンは、なかなかの名シーンだと思う。
明治維新から日露戦争という、東洋の小さな貧しい島国の日本が、世界の列強の一角を占めるようになったこの時代を描いたドラマは、経済的に一向に上向きにならず、その状況に東日本大震災と原発事故という、ある意味、危機的状況にある今の日本にとって、考えることが多きものとなるのではなかろうか。