[2021年2月23日 更新]
今年の都立高校一般入試は出願方法が郵送だったため、1月中には提出した受験生も多くいる。
また都立高校は「受かったら入学すること」が前提。よって国私立高校に合格し、そちらに入学すると決めたなら都立高校は受験しないのが普通である。
一般的に欠席率が高い=国私立高校へ行く子が多いと考えていい。
体調不良やサボりも多少はいるだろうが、そう多くあるまい。
今回は欠席率 受検者数 ÷ 応募者数 を
全日制普通科を男女別に集計した。多摩地域も含んでいる。
( )内は欠席者数。
<男子・欠席率>
大泉 31.7%(13名)
日比谷 27.6%(82名)
西 18.1%(37名)
目黒 17.3%(30名)
白鴎 17.2%(10名)
広尾 17.1%(24名)
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東大和南 1.2%(2名)
久留米西 1.1%(1名)
淵江 1.1%(1名)
野津田 0%(0名)
秋留台 0%(0名)
<女子・欠席率>
大泉15.8%(6名)
日比谷 15.1%(36名)
西 9.7%(20名)
戸山 9.5%(23名)
広尾 9.4%(16名)
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篠崎 0%(0名)
城東 0%(0名)
青井 0%(0名)
足立東 0%(0名)
光丘 0%(0名)
蒲田 0%(0名)
野津田 0%(0名)
拝島 0%(0名)
多摩 0%(0名)
秋留台 0%(0名)
大泉は男女とも欠席が多く、受験最終年度は全入が確定。
男女とも欠席ゼロは秋留台と野津田。
なお野津田は体育科も欠席ゼロである。
欠席率は区部の方が多摩よりも高い。
特に所得の高い層の多い旧1~4学区に集中している。
多摩で欠席率10&以上は、国立(くにたち)と調布北の2校(男子)だけ。女子は1校もない。
多摩地域の都立志向が高い証左と言えよう。
また、女子より男子の方が欠席率が高い。
当然、私国立に流れているのだろう。特に上位校は女子より男子の方が選択の余地があるからだ。
男子校だと筑駒、開成、早稲田学院、巣鴨、城北、桐朋、明大中野。募集少ないけど学習院と立教池袋。
他県なら慶應(義塾、湘南藤沢、志木)、立教新座もある。
女子校だとお茶の水、慶應女子、豊島岡くらいしかない。
都立上位校の入試は女子の方がずっと大変。
早くからの準備が不可欠になる。
まずは中学校の通知表。進学指導重点校を受ける女子は「オール5でも目立たない。4が2つあったらちょっとマズいですよ」という現実を受け入れてほしい。
実技教科の点が上がらない? そのためにできる策を本当にすべて出し尽くしたかい?
もう一度、振り返って欲しい。
◆欠席率が最も高いのは専門学科
大泉(男子)を上回り欠席率31.8%、欠席者数61名の都立高校がある。
塾関係者ならすぐに気づくだろう。それは科学技術高校。
都立一般入試より前に、都立産業技術高等専門学校(都立高専とも言う)の入試がある。こちらに受かった子は都立高校を受けずに都立高専に行く子も多い。科学技術高校と天秤にかけ、都立高専を選ぶ子が多いのである。
一方、多摩科学技術高校はそこまで欠席は多くはない。欠席率11.2%。
科学技術高校と比べ学力レベルが高いこと、地理的に都立高専は多摩から通いづらいことが原因だろう。
欠席率が高くても、受験のレベルにはほぼ影響ない。
その欠席率を踏まえての合格基準点だからだ。
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