[2021年1月6日 更新]
年末に部屋を整理していたら出てきた資料から。
都立高校一般入試の過去の実倍率、昔はどのくらいだったのか。
1989年度 普通科1.08倍 職業科1.40倍
1988年度 普通科1.07倍 職業科1.34倍
普通科の倍率が低いのが分かろう。
現在の都立高校は他県の公立高校と比べても倍率が高い。だが30年ほど前はそうでもなかった。今は人気が低下している職業学科(工業科、農業科など)の方が倍率が高かったのだ。
<過去記事:都立高校の倍率 どれだけ高いのか>
このころの都立高校普通科は下位校がたくさんあった。
例えば旧第四学区。現在だと大山と板橋が下位2校ということになるが、当時は板橋高校の下に
赤城台高校
志村高校
北野高校
城北高校(私立の城北高校とは関係ない)
北高校
などがあった。
石原慎太郎都知事が都立高校改革に乗り出したこともあり、1990~2000年代にこれらの高校は姿を消している。
◆職業科は人気が高かった
さらに昔はどうか。
1986年度 普通科1.07倍 職業科1.60倍
1985年度 普通科1.18倍 職業科1.59倍
職業科の人気がべらぼうに高い。
当時はバブル景気の真っただ中。大学に行って4年過ごすよりもさっさと就職してカネを稼ぐ方が利口という考えが多かったようだ。
1986年の4年制大学進学率は男子34.2%、女子12.5%と低い(当時はまだ短大人気があった)
高卒で就職もけして珍しくない。就職先はよりどりみどりだったから。
今はどうだろう。「高卒ですぐ働きたくないし、とりあえず大学へ」と考えてはいないだろうか。
大学に行けば選択肢は増えるという話も一見その通りなのだが本当にそうか。
私は職業学科に行って「技術を身につけることの大変さ」を学んでほしいと思う。
幸いにも都立高校なら職業学科からでも指定校推薦で大学にはかんたんに行ける。
18歳で就職してから大学に入りなおすことだってできる。
周りがこうするからではなく、自分で考えて将来の道を選んでほしい。
なお私の中1の息子は、近所に普通科高校もあるが農業を学びたいと考えている。農業科の高校も自転車で通える範囲にあるので私は賛成している。今後、彼の考えが変わるかもしれんけどね。
一度きりの人生なのだから、自分で考えて選んでほしい。
むろんブログ読者の皆さんも。
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