都立に入る!

「定員割れ」の理由と解決策を考える

[2020年6月3日 更新]
都立高校では定員割れが毎年発生している。
他の道府県立高校では違うところもあるが、都立高校は受験者数が定員(正確には募集人員)以下なら全員合格になる。これを全入と呼ぶ。

今春2020年度(令和2年度)の都立高校一般入試で全入だった学校は過去にまとめている。気になる方は読まれたい。

◆不人気の理由は3つ
人気のある高校はなぜ人気があるのか。
ずばり「校風が合う」と考える生徒や保護者が多いからだと思う。

いい学校かどうかなど、生徒や保護者の主観だ。1000人の受験生がいて1000人がいいと思う学校はない。だが900人がいいと思う学校50人がいいと思う学校はそれぞれある。当然人気があるのが前者だ。

「表向き良さげな学校」はいっとき人気が出る。が悪い学校なら在校生・卒業生の口コミで悪評が広がる。逆もまたしかり。
評判を聞いて「私に合う学校」「ウチの子に合う学校」と思う人が増えれば、その高校の人気(=受験倍率)はアップする。
高校がいいかどうかなど最終的には3年間過ごしてみなければわからない。だが卒業生からの口コミ(特に悪評)は、何年間も弟妹や後輩に伝わり続ける。


2つ目の理由は「進学実績」
上位校は当然だが、真ん中くらいの高校は同じようなレベルの高校同士で比較される。
もっとも多くの生徒・保護者はここ1~2年間の合格実績を見る。それしか情報が得られないのだから仕方がない。
塾に通っているのなら、気になる高校の進学実績を先生に聞いてみるよいい。

3つ目の理由は「通いやすさ」
通いやすさ = 駅から近い × 最寄駅までアクセスがいい
もう少し詳しく言うと、住民の多い地域からのアクセスがいい高校。
世田谷、練馬、大田、江戸川、足立、杉並区からのアクセスがいいところは人気が出る。
淵江、光丘、葛西南、大泉桜あたりは同じようなレベルの学校(競合校)があるため不利だ。

◆不人気校は何をすればいいか
まずは「広報」である。
実際の取り組みや実績を変えるのには時間がかかる。おカネもかかるだろう。
しかし、外部へのPRは比較的すぐ手を付けられる。カネをかけずにPRすることだってできる。それがホームページとツイッターだ。

前にも紹介したが青山高校のTwitterはお見事。
他の都立高校はマネした方がいい。
マネするのはタダで、ツイッター開設もコスト不要だ。やらない理由はない。

では何をPRするか。
これも青山高校のツイートを分析すればいい。
「筆者の一人称の語り」と「校内の雰囲気が分かる写真」を用いて、その学校のいいところを繰り返しPRしたらいい。

では自分の学校のいいところはどこなのか。
それを知りたかったら、校長先生が在校生に「なぜこの高校に入ったのか」と聞けばいい。手っ取り早く、確実に純度の高い情報を入手できる。
これもタダだ。

・・・これって塾でも言えることだね。

都立に入る! ツイッター 毎日の更新情報を受け取れます

現役塾講師が教える 都立高校に受かるためだけのサイト。
都立入試・受験情報を無料で教えます。

コメントを投稿するにはgooブログのログインが必要です。

  • Xでシェアする
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする

最新の画像もっと見る

最近の「その他 都立情報」カテゴリーもっと見る

最近の記事
バックナンバー
人気記事