都立に入る!

2022年度 社会入試の難問は解ける

[2022年6月29日 更新]
今春の都立高校入試の平均点が発表された。
詳しくは一昨日のBlog記事にて。

注目すべきは社会。
平均点が49.2点と2002年度以降では最低となった。
今回はその理由を見ていこう。

◆四択問題は45点分
四択問題、つまり山勘でも25%は正解する問題は9問・45点分。
過去3年間は四択問題が40~45点分なので、今年は「同等」と考えていい。

なお6年前は四択問題が80点分もあり、平均点は59.3点だった。

四択問題の正答率は以下の通り
大問1(総合)
問1 81.2%
問2 54.1%
問3 68.6%

大問4
問2 54.2%
問4 49.7%

大問5
問1 42.8%
問2 54.7%
問4 40.3%

大問6
問3 36.4%

2022年度入試で正答率80%を超えたのは1問だけ。大問1の問1(81.2%)だ。

大問1の問2は
鑑真によって伝えられた戒律を重んじる律宗の中心となる寺院は,中央に朱雀大路が通 り,碁盤の目状に整備された都に建立された。金堂や講堂などが立ち並び,鑑真和上坐 像が御影堂に納められており,1998年に世界遺産に登録された 
に該当する場所を白地図から選ぶ問題。

ポイントは「鑑真」「碁盤の目に整備された都」
後者で思い出すのは平安京。京都だ。

しかし、白地図の選択肢には京都がない。
ここで京都は「イ」あたりじゃないか?と考えた誤答が多かったようだ。
でも「イ」は京都でなく滋賀県だ。琵琶湖の水、止めたろか。

もう一つ碁盤の目状の都市があった。奈良の平城京だ。
これを知っていれば「ウ」が正解だと一発で分かるだろう。
ちなみに「イ」は位置的に比叡山延暦寺だろう。古都京都の文化財の一つとして1994年に世界遺産になった。在所は滋賀県だが京都文化財の一部とみなされている。

世界遺産は都立入試でよく出る。
今春は「三内丸山遺跡」と予想したが外れた。

なお北海道札幌市の中心部も碁盤の目状になっている。
こうやって知識をつなげていくのだ。


次回は並び替え問題について考えてみよう。

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