都立に入る!

都立理科の入試問題で出るのはこの実験

[2021年11月5日 更新]
過去の都立入試で、どのような問題が出てきたか。
今回は理科の実験問題について集計した。
色々な種類の実験が出る。植物の蒸散量や湿度・露点などなど。だが今回は化学分野の実験のみが対象。

大問1~2と、大問5で出た問題は以下のとおり。

◆過去10年間の出題内容
2012~2021年度入試で出たのは、
2021 炭酸水素ナトリウムの加熱

2020 酸化銀の過熱
   塩化ナトリウム、砂糖、 ミョウバン、炭酸水素ナトリウムの加熱

2019 銅の酸化と還元

2018 炭酸水素ナトリウムの加熱
   化学電池(亜鉛・銅) 電気分解

2017 食塩、砂糖、炭酸水素ナトリウム、酸化銀、酸化銅の加熱 

2016 水の電気分解 水酸化ナトリウム水溶液と水酸化バリウム水溶液の中和

2015 マグネシウムの酸化 マグネシウムと塩酸の化学反応

2014 炭酸水素ナトリウムの加熱
   金属と塩酸の化学反応 化学電池(マグネシウム・亜鉛・鉄・銅)

2013 銅の酸化
   塩酸と水酸化ナトリウム水溶液の中和

2012 石灰石と塩酸の化学反応 酸化銅の還元

炭酸水素ナトリウムの加熱実験が4回。
銅の酸化&酸化銅の還元も合わせて4回。

炭酸水素ナトリウムの加熱実験は、
・できる物質とその確認方法(炭酸ナトリウム、水、二酸化炭素)
・実験での注意点とその理由(試験官の口を下げて加熱、実験後は火を消す前にガラス管を石灰水から抜く)
と聞く内容が多いので、入試はもちろん模試でも頻出である。質量に関する問題は出にくいので取りやすい問題と言えよう、

◆来年、出るかもしれんぞ
逆に銅の酸化や還元の問題は、質量に関する問題が出る。
酸化銀や酸化マグネシウムでも同様。

たとえば2019年度の大問5・問4は
酸化銅に炭素を混ぜて加熱、炭素が完全に反応したあと残った黒色の物質の質量は何グラムか。
という問題。実際の問題はもっと長く読み取りづらい。


そもそも銅と酸化銅がそれぞれ何色かを覚えていなければ解けない。
酸化銅の銅と炭素の質量比は<結果1>から読み取れるが、知っていれば時間が短縮できる。
銅:酸素:酸化銅=4:1:5
マグネシウム:酸素:酸化マグネシウム=3:2:5
この2つは中3の常識だ。
もし知らなかったら「かなりマズい」と思え。

「炭素はすべて反応したが、酸化銅はすべて反応していないので、炭素1に対し銅4が反応した。残りは酸化銅」と考えて質量を計算すればいい。
(逆に炭素が余って、酸化銅はすべて還元されるタイプの問題もある)

偏差値60以上の子なら解けるだろう。まだこのタイプに慣れていないなら、とっとと慣れておこう。
去年と今年、酸化と還元の質量問題が出ていない。
2022年度は出るかもしれんぞ。

中2で習う内容なので、よかったらやってみるといい。


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