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最新 都立高校の浪人率ランキング

[2019年12月19日 更新]
Yahoo!ニュースで「都立「西高校」卒業生の半数が浪人をする理由」という記事があった。
結論から言うと、浪人する理由は一切書いてない。ひどい。

とは言え、浪人率を気にする受験生も多いだろう。
今回は各都立高校が公表する「平成31年度 学校経営シート」から浪人率を集計した。

◆浪人率トップは西高校
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集計したのは
・区部の全日制都立高校
・多摩の進学指導重点校(国立+立川+八王子東)
 ・進路実績の「短大+専門学校+就職」が10%以下の学校のみ

 ↓ 例:小岩高校は「短大+専門学校+就職」が36%。10%を超えているので除外
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◆一般的な傾向として「高学力の高校ほど浪人率は高い」
お分かりの通り、浪人率の高い上位6校は進学指導重点校が占める。

多摩地域の高校で浪人する率が高いのは、多摩の方が国公立志向が強いことがあるのだろう。
それは、
・多摩の方が(東京の中では)入りやすい国公立大がある
 ・所得が23区より低い(=学費にシビア)
が理由だと私は考える。

<区部の国公立大>
東京大学
東京工業大学
お茶の水女子大学
東京芸術大学
東京医科歯科大学
東京海洋大学

<多摩の国公立大>
一橋大学
東京学芸大学
東京農工大学
東京外国語大学
電気通信大学
東京都立大学(旧称 首都大学東京)


東京に62ある市区町村の平均所得ランキングでは、トップ20のうち15が区部を占めている。
カネがかかる私立大学より国公立大学を目指す傾向があるのは自然と言えよう。

◆浪人率は西高東低?
区部の中でも城東地区は浪人の率が低い。
この表だと下から1位、2位、3位、5位、6位が城東地区だ。

城東地区の都立高校は、他地区と比べても地元民が多い。
身の丈に合った大学進学をするケースが多い地域性なのだろう。


13の進学指導推進校で多摩地域も含めて唯一、進路実績の「短大+専門学校+就職」が10%を超えたのが江北高校。
卒業生の15%が専門学校に進み、浪人生(=その他)も15%いる。
3年前も卒業生の15%が専門学校に進んだが、就職者は2%いた。進学率はやや向上してはいる。

が、2019年春の大学合格実績は
国公立大が3名(埼玉2、首都大1)、早慶上智は0名である。
早慶上智は2018年春も0名だった。

進学指導推進校から外されないよう「KOHOKU PRIDE」 を見せてほしい。


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