都立に入る!

校長会倍率より下がる学校・上がる学校

[2022年1月14日 更新]
明日は大学入学共通テスト。
受験生はくれぐれも時計を忘れないように。会場に設置していない場合があり、忘れたらまあ終わりだ。

◆2021年度、校長会調査から倍率が上がったのは
予備調査である東京都校長会「志望校予定調査」、通称「校長会調査」。
これで毎年の人気。不人気校がある程度わかる。その後で実際に出願が始まるため実際の倍率とは異なるが、参考になる。

まず前回、2021年度がどうだったのかを見直していく。
もともとの倍率が1.8倍以上と高い全日制普通科(単位制を除く)をまとめた。
校長会調査の倍率 → 一般入試の最終応募倍率 の順で書いてある。

<男子>
三田 2.08→1.82
戸山 2.06→1.89
豊島 1.99→1.86
城東 1.99→1.82
田園調布 1.97→1.73
足立西 1.82→1.49
深川 1.80→1.66

<女子>
三田 2.93→2.81
広尾 2.26→2.12
深川 2.22→1.94
青山 2.19→2.26
竹早 2.15→1.97
神代 2.14→1.84
本所 2.10→2.02
城東 2.06→1.96
石神井 2.04→1.79
上野 2.01→2.14
田園調布 2.00→2.10
駒場 2.00→1.89
小岩 1.92→1.85
小平 1.91→1.88
狛江 1.87→1.77
井草 1.84→1.91
松が谷 1.82→1.59
日本橋 1.80→1.53

たいていは校長会調査から一般受験になると倍率が下がる。
志願者の一部は推薦入試で受かってしまうためだ。
また、高倍率なので他の学校に鞍替えする受験生もいるから。

それでも青字の4校は倍率を上げた。すべて区部、すべて女子である。
ではこの4校。2020年度入試はどうだったか。
<女子>
青山 2.27→2.13
田園調布 1.94→2.06
井草 1.67→1.78
上野 1.64→1.82

青山、田園調布は2020年度も人気が高い。
さらに田園調布は一般入試実倍率を上げている。田園調布高校は分割後期募集を行う唯一の中堅校と言える。よって一般入試(分割前期募集)の定員が少ないので、いつも高倍率になるのである。

◆2022年度、下がるのは
では今年2022年度、校長会調査で高倍率だったのはどこか。1.80倍以上を列挙する。

<男子>
東 2.05
青山 2.03
深川 2.01
目黒 1.97
戸山 1.96
狛江 1.90
城東 1.85
三田 1.83
北園 1.83
神代 1.83
調布南 1.82

<女子>
神代 2.60
昭和 2.44
三田 2.36
鷺宮 2.30
向丘 2.17
青山 2.14
日本橋 2.14
東 2.12
広尾 2.11
松が谷 2.10
井草 2.08
竹早 2.04
北園 2.02
豊島 1.98
石神井 1.97
目黒 1.94
調布南 1.84
小平南 1.82
小平 1.81

男女ともランクインしたのは
青山、目黒、北園、東、調布南。

目黒はなんでだろう。大学進学実績が去年と比べ良かったわけでもない(国公立大進学は2年連続で2ケタ出しているのは良い。15名→11名)
ただ目黒高校は珍しく「進学実績」を毎年公表している。これはありがたい。
多くの自称進学校は見た目で多く出る「合格実績」は出すが、「進学実績」は出さない。保護者が知りたいのは、この高校でどのくらいの位置にいれば我が子がどの大学に行けるかだ。合格実績ではそれが分からない。

例えば豊島高校は各大学への合格実績しか見せていない。

石神井高校も

向丘高校などは「進学実績」と表記しておいて、合格実績を表示している。
狙ってやってるならひどすぎる。職員の程度が知れる。

それらに比べ、求められている情報を伝えようとする目黒高校の姿勢や良し。
こういった小さな点がきっかけで人気が出始めているのかもしれないね。


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