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都立高校入試理科の法則<1> 都立に出るイオンは8つ

[2021年5月20日 更新]
◆都立入試で覚えるイオンは8種類
2012年度に教科書改訂があり、理科ではイオン、数学では解の公式が復活したのは記憶に新しい。
都立入試でも2013年度入試からさっそくイオンが出題され、以後はほぼ毎年必ず出されている。

2003年度から2012年度入試では、いわゆる「ゆとり教育」の一環で中学理科からイオンの単元がまるごと削除されていた。
よって過去問を見渡してもイオンの問題は載っていない。

今回は都立入試に向けて、"覚えるべきイオン式"を分析してみる。

まずはこの表をご覧いただきたい。
yoinion.png
東京書籍の中学校教科書「新しい科学」に出ているイオンである。
なお東京書籍の理科教科書は23区のうち15区で採択されている。もっともメジャーな教科書である。
※2020年度の教科書から抜粋

背景が黄色いものは、都立入試に出たものだ。
教科書には載っているがまず都立入試には出ないというのが
 カリウムイオン
 カルシウムイオン
 マグネシウムイオン
 硝酸イオン
 炭酸イオン
 アンモニウムイオン

「アンモニアが水に溶けるとアルカリ性を示す」は都立入試によく出るが、アンモニウムイオンは出ない。
炭酸イオンも出ない。が、「二酸化炭素が水に溶けると酸性を示す」は都立入試には出る。絶対に覚えておきたい。

◆都立入試で出てきたイオンをまとめた
実際に都立入試に出たのがこれ。


中和の問題で必ず出るのが
 水素イオン
 水酸化物イオン
そして塩(えん)となる
 ナトリウムイオン
 塩化物イオン

化学電池、イオン化傾向の問題では
 亜鉛イオン
 銅イオン
が最重要。

私は中学生の学力下位クラスの子には
ナトリウム>マグネシウム>亜鉛>鉄>銅 だけを覚えさせる。
付け焼刃ではあるが、下位の子はなりふり構っていられない。
なおイオン化傾向は「(金属が)イオンになりやすい順」と考えればいい。「溶けやすい順」でもいい。

もちろん大学受験を見すえた子には、
K>Ca>Na>Mg>Al>Mn>Zn>Fe>Ni>Cd>Sn>Pb>H>Cu>Hg>Ag>Pt>Au
ごろ合わせ 借りるかな、まああてにすんな、ひどすぎる借金 がお薦め
「貸そうかな」で始まるのがが一般的だが、カリウムだから「カリ(ウム)るかな」と教えている。


◆2022年度入試に出るのは? 
ずばり、「大問5で硫酸バリウムの沈殿」と見ている。

大問1→大問5→大問1→大問5・・・とほぼ毎年交互に出ているので、来年度は大問5はイオンが堅い
ちょっとイオン式は難しいけどなぁ。塩(えん)が見えるというのが、食塩が塩(えん)になる実験より視覚的に分かりやすいからね。

亜鉛と銅の化学電池がド定番なのだが2年前に出ている。
塩酸と水酸化ナトリウムの中和実験もド定番だが、やや易しい。今年のVもぎには何回も出るはずだから対策はしておくこと。

ともあれイオンの単元は覚えることが少ない。
電気分解、化学電池、中和実験の3つは都立入試・中間テストで必ず出るので、中学校の授業時点であいまいにせず理解して欲しい。
後で必ずラクになる。

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