今日はみんみの高校入試。
離れたところで暮らしているので
尚のこと心配ですが、父として、
この状況でしてあげられる事は
何もありません。
沈痛な思いで、こたつの上の
湯飲み茶わんを見つめている
うちに、ふと、
「このお茶碗を、小指と薬指の
先っちょにはさんで台所まで
運べたらみんみが合格する
んじゃないだろうか……」と、
何故かそんな気がしてきました。
まだ半分お茶の入った茶碗の淵に
左手をかけます。
利き腕は右ですが、
より難易度の高い方を選ぶ事で、
合格の確率が上がるのです。
が、いきなりひっくり返って
座布団がびしょびしょに……。
不吉です。
みんみは大丈夫だろうか……。
いや、大丈夫じゃないのは父ちゃんですね、
少し落ち着きましょう。