2006年のアカデミー賞を予想する。

　今年のアカデミー賞の発表は、日本時間で3月6日。来週の月曜日だ。他の多くの映画ファンと同じく、僕もアカデミー賞には毎年興味津々である。形骸化しているとか裏工作がどうのとか「賞を取ったからって良い作品とは限らん」という至極もっともな意見とかもあるけど、それでもやっぱり気になってしまうのよ。

※ノミネート作品は、こちらを参照。
http://www.walkerplus.com/movie/special/oscar06/index.html

　じゃ、さっそく僕の予想を。まあ、半分以上が日本未公開なので、まだ観ていない作品の方が多いんだけどね。

●作品賞／『ブロークバック・マウンテン』（未見）

　ノミネート作品5本のうち、僕が観たのは『クラッシュ』と『ミュンヘン』。どっちも良い作品ではあるものの完成度は今ひとつだったので、まだ観ていないけど下馬評が高い『ブロークバック・マウンテン』を。ただ、男同士の同性愛を扱った作品だから保守的なアカデミー会員の反感を買いそう、という見方もあるみたい。

●監督賞／アン・リー：『ブロークバック・マウンテン』（未見）

　今回は作品賞と監督賞のノミネート作品が完全に一致しているので、予想も一致させてみた。というか、そもそも「最優秀作品の監督＝監督賞」でいいんじゃない？　作品賞で選ばれて監督賞に選ばれなかった監督、なんか可哀想じゃん。

●主演男優賞／デビッド・ストラザーン：『グッドナイト＆グッドラック』（未見）

　『グッドナイト～』は未見だけど、デビッド・ストラザーンはジョン・セイルズ監督作品の常連なので。『セコーカス・セブン』（セイルズにとってもストラザーンにとってもデビュー作）をはじめ、『ブラザー・フロム・アナザー・プラネット』『メイトワン-1920』『エイトメン・アウト』『希望の街』『パッション・フィッシュ』『最果ての地』と、なんと8本に出ているのよ。ちなみに2002年に『アダプテーション』で助演男優賞に選ばれたクリス・クーパーは『メイトワン-1920』がデビュー作。セイルズ組、頑張ってるじゃん。
　『ウォーク・ザ・ライン　君につづく道』のホアキン・フェニックスも好演していたけど、今回はストラザーンに譲ってあげて。

●主演女優賞／リース・ウィザースプーン：『ウォーク・ザ・ライン　君につづく道』

　『スタンドアップ』のシャーリーズ・セロンも熱演していたけど、『ウォーク～』でのリースは実に魅力的だったのよ。歌も上手かったし、僕としては文句ナシ。ただ「主演」というほど出番は多くなかったので、その点が少し心配。いっそ助演女優賞の方が良かったんじゃない？

●助演男優賞／マット・ディロン：『クラッシュ』

　パッとしない時期もあったけど、よくぞ頑張った！　そんな想いを込めてマット・ディロンを。でもホント、『クラッシュ』では好演してたのよ。「粗野ないじめっ子が緊急時には頼りになる」の典型を見事に体現していたもん。
　とはいえ、『シンデレラマン』のポール・ジアマッティーも良かったし、『ブロークバック～』のジェイク・ギレンホールも手強そう。

●助演女優賞／フランシス・マクドーマンド：『スタンドアップ』

　こう言っちゃ悪いけど、ノミネートされている5人の誰にも思い入れはないのよ。なので唯一観ている『スタンドアップ』のフランシス・マクドーマンドを。
　実はノミネート一覧を見て「おおっ、『シリアル・ママ』や『ローズ家の戦争』のキャスリーン・ターナーが入ってる！」と思ったけど、よく見たらキャスリーン・キーナーでした。わはは。

●長編アニメ賞／『ティム・バートンのコープス ブライド』

　この部門でのノミネート作は3本。残り2本は『ハウルの動く城』『ウォレスとグルミット　野菜畑で大ピンチ！』だ。『ウォレス～』を未見なので比較できないけど、『コープス ブライド』ほど完成度の高いアニメは滅多にないんじゃないかな。『ハウルの動く城』も好きだけど、柱となるストーリーが退屈なので難しそう。

　以上、いい加減な予想でした。ひとつでも当たったら褒めてっ。