週末恒例「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー!
☆『すべてうまくいきますように』 <シネマトゥデイ>
『フランソワ・オゾンの新作。安楽死がテーマのようです。
ソフィー・マルソーとシャーロット・ランプリングが出ているというだけでも要注目ですが、なんとハンナ・シグラも出演! 僕が20代だった頃、一番好きな女優でした。『リリー・マルレーン』でゾッコンになりました。
※上映館/伏見ミリオン座
☆『スクロール』 <シネマトゥデイ>
北村匠海、中川大志、松岡茉優、古川琴音が共演した青春ドラマ。すごく良いキャスティングだと思います。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/センチュリーシネマ/中川コロナシネマワールド
◎『FALL/フォール』 <シネマトゥデイ>
地上600メートルの鉄塔が舞台のスリラーだそうです。高所恐怖症の人は観ない方がいいかも。僕も高いところは苦手ですが、勇気を振り絞って観ようと思ってます。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ
◎『仕掛人・藤枝梅安』 <シネマトゥデイ>
豊川悦司が仕掛人を演じる新シリーズ第1弾。2作目は4月に公開されるそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
○『ワールドツアー上映「鬼滅の刃」上弦集結、そして刀鍛冶の里へ』 <シネマトゥデイ>
ご存じ『鬼滅の刃』シリーズの新作。というか、テレビ放送された『遊郭編』のラスト2話と新編の1話をくっつけて上映するんだよね? すごい商魂。
これ、「ワールドツアー上映」ってのもタイトルの一部なの? 実際80ヶ国ぐらいで公開されるようなので、ホントに大した人気です。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/109シネマズ名古屋/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高/イオンシネマ名古屋茶屋
○『バイオレント・ナイト』 <シネマトゥデイ>
プレゼントを届ける途中で犯罪に巻き込まれたサンタクロースの奮闘を描いたバイオレンスアクションだそうです。
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/イオンシネマ大高
○『突撃!隣のUFO』 <シネマトゥデイ>
河崎実の新作。ヨネスケ主演のSFコメディーだそうです。
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋
『オーディン 斬鉄剣』 <シネマトゥデイ>
中国映画。古代中国の趙王朝だそうです。
※上映館/シネマスコーレ
●ドキュメンタリー
◎『2887 アベ政治を記憶する』
※上映館/シネマスコーレ
『BTS:Yet To Come in Cinemas』 <シネマトゥデイ>
※上映館/ミッドランドスクエアシネマ/イオンシネマ・ワンダー/中川コロナシネマワールド/イオンシネマ大高
『日本列島生きもの超伝説 劇場版ダーウィンが来た!』 <シネマトゥデイ>
※上映館/イオンシネマ名古屋茶屋
●リバイバル&特集上映
<ヴァーチャルリアリティシネマフェア>
※上映館/センチュリーシネマ
ミッドランドスクエアシネマでは『ラ・ラ・ランド』『セッション』が上映されます。
デイミアン・チャゼル監督の新作『バビロン』公開の記念ってことのようですが……なぜ一律1600円?
大須シネマとシアターカフェに関しては、例によって各自でチェックしてくださいませ。
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●観た映画
『イニシェリン島の精霊』※オススメ(ただし痛々しい場面あり)
親友だと思っていた相手からある日突然、縁を切られた男が主人公。理由を問うと「お前の話は退屈。喋るのは時間の無駄」という感じの返答。男は途方に暮れ、なんとか関係を修復しようとするが……という話。
縁を切った側の男はバイオリン弾きで作曲もしており、そういうことに時間を費やしたい、とのこと。うんうん、そういう気持ちもよく理解できます。たぶん誰もが一度は親しい人間に対して「コイツと付き合ってても得るものがない」と思ったことがあるよね? なので、一方的に縁を切ろうとする側の心情も分かります。
序盤は両者の駆け引き、掛け合いが時に微笑ましくもあり、コメディーを観ているような気分で笑えます。ところが……以下ネタバレ。
バイオリン弾きは「喋りかけてきたら俺は自分の指を切る」と脅していたわけですが、それを実行に移すなんてことは、主人公はもちろん、観客も思っていないわけです。ところがホントに切っちゃう! ええええっ、と驚きました。まさかの展開。
この映画の舞台は小さな離島で、海の向こうの本土では内戦が繰り広げられています。つまり、男ふたりのささやかな対立は、争いの無意味さのメタファーみたいなものであることは分かるんですが、しかし自分で指を切り落とすとは。
しかもしかも、最終的には片手の指5本全部を切り落とすわけです。それ、どう考えても日常生活に支障が出まくりだし、そもそも出血多量で死んじゃうんじゃない? などとツッコミを入れたくもなりました。
とはいえ多分に寓意が込められた作品であり、想像力を喚起させられることは必至。驚くほど美しい風景も見られるし、大きなスクリーンで堪能すべき作品だと思います。
『レジェンド&バタフライ』※僕は好き
序盤、予想以上にコミカルなノリであることに少々ビックリ。日本人なら誰もが知ってるであろうキムタクと綾瀬はるかの掛け合いは実にテンポが良く、本人たちのパブリックイメージとの類似性も高くて大いに楽しませてくれます。特にキムタクの「ワイルドっぽく見られたがる青二才」というキャラが愉快で、「毛先を遊ばせて」というセリフには大笑い。当時、実際にそんな言い回しがされていたとは思えませんが。
そんな感じで前半は割と軽快な雰囲気で話が進むわけですが、何しろ戦国時代の話ですから、その調子のままで終わるわけがありません。史実では、信長は諸々の残虐行為をしでかしているわけですからね。
以下ネタバレ。中盤、たまたま貧民窟に来てしまった信長&濃姫は、そこで貧しい人々の暮らしぶりを見て何らかの感銘を受けたり教示を得たりするのかと思いきや、まさかの乱闘に突入。汚い身なりの貧民たちを容赦なくぶった斬っていきます。まあ、そうしなきゃ自分たちが殺されるだろうから当然ではありますね。
で、それを機に信長は容赦なく残虐な行いをする支配者へと化していく……と描きたかったのかどうかはいまひとつ不明瞭ですが、史実通り天下獲りに向かって突き進みます。しかし、あまりにも有名な明智光秀の裏切りに遭って……。
惜しいのは、本能寺でのシーンがやたら長いこと。せっかくキムタクが熱演してるんだから、ということで短くするのを躊躇したのかもしれませんが、結果的に2時間48分の作品になったのだから、やはりもう少し削るべき。
いっそのこと、妄想シーン(生き延びた信長と濃姫が船で海外に行ってヒャッホー)のままで終わっても良かった気がします。まあ、真面目な歴史好きからはブーイングを浴びせられるかもしれませんが。
『金の国 水の国』※オススメ
ストレートな反戦映画。主人公たちは徹頭徹尾「いかにして戦争を阻止するか」という命題のために知恵を絞り、行動し、道を切り拓きます。そのさまが素晴らしく雄々しく、しかも機転が利いていて、ほっこりした気分にさせられます。
当然、ハッピーエンド。「実際の社会はそんなに単純じゃない」と思われる向きもあるでしょうが、シンプルに「隣人と仲良くしたい」「争いはイヤ」という想いを発することから平和な世の中が誕生するんじゃないでしょうか。世界に争いが満ちている今こそ、必要な作品。
●読んだ本
『ずっと、おしまいの地』こだま
『medium 霊媒探偵城塚翡翠』相沢沙呼
●お気に入りor気になるMUSIC
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名古屋駅の地下街「メイチカ」が3月いっぱいで閉鎖されるそうです。リニア開業に向けて、ってことのようですね。名鉄レジャックも3月いっぱいで閉館になるし、名駅もいろいろと変わっていきますね。
昨年4月5日に機種変更したスマホで歩数計の画面を見たら、現在までに2100Km歩いたそうです。東京から北京までの距離だって。ちょっとビックリ。
平均すると1日6.95Kmぐらい歩いているみたい。おかげで足腰は丈夫……と言いたいけど、たまに平坦な道でつまずいたりします。
さて、いよいよ明後日は愛知県知事選の投票日。しかし、この盛り上がらなさはどうでしょ。もしかしたら投票率は30%を切るんじゃない?