少年トッパ

2006年1~5月に読んだ本たち。

 読んだ本の感想も書かなきゃ。そう思いつつ、どんどん時間は過ぎていく。やっぱり読んだ直後に少しずつでもキチンと書き留めておかなきゃね。反省。

 今年に入ってから読んだ本は以下の通り。星の数はオススメ度です。5点満点ってことで。

『マドンナ』奥田英朗 ☆☆☆
『魔王』伊坂幸多郎 ☆☆☆
『嫌われ松子の一生』山田宗樹 ☆☆☆
『博士の愛した数式』小川洋子 ☆☆☆☆☆
『地下鉄に乗って』浅田次郎 ☆☆☆☆
『陰日向に咲く』劇団ひとり ☆☆☆☆
『人のセックスを笑うな』山崎ナオコーラ ☆☆
『ナラタージュ』島本理生 ☆☆
『ダ・ヴィンチ・コード』ダン・ブラウン ☆☆☆
『自閉症だったわたしへ』ドナ・ウィリアムズ ☆☆☆
『町長選挙』奥田英朗 ☆☆☆☆
『かもめ食堂』群ようこ ☆☆
『私は障害者向けのデリヘル嬢』大森みゆき ☆☆☆☆
『突破流・実践ヤクザ式対話術』宮崎学(漫画/西原理恵子) ☆☆☆☆
『映画検定 公式ガイドブック』 ☆☆☆
『映画検定 公式問題集』 ☆☆☆

 他にも何か読んだような気もするけど、思い出せません。記憶力が乏しいのはホント忌まわしいっすわ。

 じゃ、『魔王』に関して少しだけ書いておこうかな。
 ここまで今日的な主題を扱っているとは知らなかったので、最初は少々面食らった。ごく単純に言えば「日本の右傾化」に警鐘を鳴らす作品なのだ。とはいえ、作者の主張を登場人物に代弁させただけの芸のない小説ではない。読者は登場人物と一緒に改憲問題や政治家の資質について考えさせられることになるのだ。その辺りの語り口は実に上手い。立派。
 ただし、後半では肩透かしを喰らうことになる。話者が変わった途端、描写が観念的になり、そのまま淡々と物語が終わってしまうのだ。これでは物足りない。で、そういう感触は少し前に読んだ何かに似てるな……と思って考えたら、去年読んだ『となり町戦争』だ。あれも途中から物語性が希薄になり、観念的な描写で終結していた。失速した、と言ってもいい。どちらも作者が自分の生み出した物語を上手に完結させられなかったのではないか。もっと厳しく言えば、どちらも自らの手に余るような物語を生み出してしまい、最適な着地点を見つけられなかったのではないだろうか。惜しいと思う。

 『私は障害者向けのデリヘル嬢』は一読の価値あり。まあ、とりあえず読んでみて。『突破流・実践ヤクザ式対話術』は気楽に楽しめる本。初歩的な誤植が目立つのは難点だけど、オススメです。

 ところで「ナラタージュ」ってのは「映画などで、主人公が回想の形で、過去の出来事を物語ること」という意味だそうです。僕、『ナラタージュ』を読むまで全然知りませんでした。恥ずかしい話だけど、植物の名前じゃないかと思ってたもん。
 で、そのあとに『映画検定 公式ガイドブック』を読んだら「映画の用語集」の中で紹介されていました。映画に詳しい人なら知ってる言葉みたいっすね。ああ、恥ずかしい。僕、こんなことで映画検定2級を受けていいの?

コメント一覧

トッパ
●SKDさん

劇団ひとり、ホントに多才ですよね。ただ、あくま
でお笑い芸人が本分、という自覚は持ち続けてほし
いです。勘違いして文化人っぽい方向に行かないよ
う願うのみ(笑)。

本、次にお会いする時にでもお貸ししますね~。

●でこぴんさん

けっこう寝てますからご心配なく!(笑) 心配して
いただいて感激しておりますっ。
でこぴん
トッパさんは
仕事して映画みて本読んでCD聴いて・・
一体、何時間睡眠で生きてるの??
SKD
ただ今『陰日向に咲く』読んでます。
斉藤先生ってば、多才でいらっしゃるのね(^^)
『嫌われ松子の一生』と『かもめ食堂』貸してくださ~い。
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