少年トッパ

<10年10月22・23日公開作> 『乱暴と待機』など

 週末恒例、「名古屋で公開される新作映画の注目作はコレ」のコーナー!
 「☆=絶対に観る!」「◎=できれば観たい!」です。あとは優先順位が高い順に並べますが、途中からはテキトーです。

『乱暴と待機』(日本)97分
 互いの生活を覗き、覗かれる4人の男女のおかしな関係を描く不条理ドラマ……らしい。劇作家・本谷有希子の同名作品の映画化で、監督は『パンドラの匣』の冨永昌敬。浅野忠信、美波、小池栄子、山田孝之が出演。
※上映館/伏見ミリオン座

『雷桜』(日本)133分
 徳川将軍家に生まれた青年と、人里離れた山奥で生きる野生的な女性との恋模様をつづる恋愛時代劇……らしい。原作は宇江佐真理の同名小説。監督は『きみの友だち』の廣木隆一。主演は岡田将生と蒼井優。他に小出恵介、柄本明、時任三郎など。
※上映館/ピカデリー109シネマズ名古屋イオンシネマ・ワンダー中川コロナシネマワールドTOHOシネマズ名古屋ベイシティワーナー・マイカル・シネマズ大高

『脇役物語 Cast me if you can』(日本)97分
 女優の卵に恋した万年脇役俳優が、スポットの当たらぬ人生におさらばしようと奮闘する姿を温かい目線で描くロマンチック・コメディ……らしい。主演は益岡徹と永作博美。海外で映像作家として活躍していた緒方篤監督の長編デビュー作だそうです。
※上映館/ワーナー・マイカル・シネマズ大高

『ベンダ・ビリリ! もう一つのキンシャサの奇跡』(コンゴ民主共和国・フランス)87分
 路上生活を送っていた音楽家らによるバンド、スタッフ・ベンダ・ビリリの5年間の活動を記録した感動のドキュメンタリー……らしい。このバンド、NHKのニュースでも大きく取り上げられていました。ほとんどの楽器は手作りだそうです。
※上映館/名古屋シネマテーク

『国家代表!?』(韓国)146分
 韓国の素人スキージャンプチームの落ちこぼれメンバーたちの成長をユーモアを交えて描くスポ魂ドラマ……らしい。1998年の長野オリンピックに出場したチームがモデルになっているそうです。
※上映館/ゴールド劇場

『わたしの可愛い人 シェリ』(イギリス・フランス・ドイツ)90分
 フランスの女性作家コレットの代表作『シェリ』の映画化。親子ほど歳が離れた元娼婦と青年との恋を描いた文芸ロマンス……らしいです。主演はミシェル・ファイファー。チラシとかを見ると、やたらめったら豪華絢爛そう。
※上映館/名演小劇場

『Dear girl~Stories~ THE MOVIE』(日本)?分
人気声優の神谷浩史と小野大輔がパーソナリティを務めるラジオ番組の映像版……らしい。どんな感じなんだろ。
※上映館/センチュリーシネマ

『ヒカリ、その先へ』(日本)56分
 挫折や葛藤を抱えながらも夢を追い続ける若者の男女を描くラブストーリー……らしい。主演は松下優也。すみません、知らないです。
※上映館/109シネマズ名古屋

『君へのメロディー』(日本)98分
 甘酸っぱい初恋と、純愛が織り成すアンサンブルを繊細なタッチで綴るラブストーリー……って、要はBLモノだよね?
※上映館/シネマスコーレ

『ミツバチの羽音と地球の回転』(日本)125分
 原発建設予定地となった瀬戸内海の島と、自然エネルギー導入に積極的なスウェーデンの地方都市を舞台に、市民活動を続ける人々を追ったドキュメンタリー……らしい。
※上映館/名古屋シネマテーク

*     *     *     *     *

 悪女モノ2本、観ました。まずは石井隆監督の『ヌードの夜 愛は惜しみなく奪う』。まあ、往年の石井隆作品と比べてどうだこうだというのは置いといて(そもそも未見の作品も多いし)、とりあえず見応えのある作品だとは思います。ただ、どうにも物語が弱いというか、突っ込みたくなるポイントが多いというか、観ながら少々途方に暮れたのも事実です。
 竹中直人演じる主人公は便利屋であり、社会の裏側をそれなりに知っているはずなのに、自分の行動に於けるツメがいちいち甘すぎ。「そんなこと、警察に相談するか?」とか「守秘義務は?」とか、随所で首を傾げちゃいました。純真な善人キャラであるのは分かるけど、あまりにも無防備でしょ。あんな仕事ぶりで、よくも今まで食いつないできたもんだ、と思っちゃいました。
 対するヒロインのキャラは、まあ、決して悪くないけど、その母を演じる大竹しのぶの存在感が強すぎるので、ちょっと霞んでしまったような気もします。とはいえ、大胆なヌードも披露した佐藤寛子の熱演は高く評価されてしかるべきだと思います。裸もキレイだし。

 もう一本は『死刑台のエレベーター』。吉瀬美智子の美しさが際立っている、という点では大いに目の保養になります。阿部寛も相変わらず好演。いや、相変わらずってのは語弊があるけど、この人はどんな役を演じても安定感があるので感心させられます。
 ただし、ストーリーはいまひとつ緊迫感に欠けます。中盤、主役の二人よりも玉山鉄二&北川景子のカップルの話が中心になったしまったせいかも。この二人の演技が悪いわけではなく、ああいう行動に出るに当たっての「動機」がどうにも希薄に感じられてしまうのよ。というか、そもそも吉瀬&阿部の動機だって、もちろん分かりやすく提示されてはいるんだけど、それが観客の側にはしっかりとは伝わってきていない気がします。少なくとも、「こんな上京だったら犯罪に手を染めるのは当然」とは思えないんじゃない? なので誰にも共感できず、美男美女たち(4人ともルックスが素晴らしい!)のアタフタ具合を見物する、というノリになります。なので「目の保養」という点では文句ナシだけど、あんまり楽しめませんでした。もっとハラハラドキドキさせてくんなきゃ。

 『ナイト&デイ』も観ました。トム・クルーズとキャメロン・ディアスというビッグスターの共演! しかもトム・クルーズが演じるのは、過去に自身が演じてきた凄腕エージェントのパロディみたいな役柄。これで面白くないはずはありません。しっかり楽しめました。特に終盤のとある場面では大笑い。ジャック・レモンの『グレートレース』のパイ投げ合戦を想起させる名シーンでした。
 え? キャメロン・ディアスがアップになると少々ツラい? おばあちゃんみたいに見える? それは言っちゃダメ! 目を細めて見れば大丈夫!

コメント一覧

トッパ
すみませーん、返事が遅くなりました。

●海くんママ

玉鉄、あの役を演じるのは二枚目すぎた気がします(笑)。あんな風にやさぐれてしまっていた背景もまったく説明されていませんからね。

>キャメロン、足は長いけど、水着はかなり微妙でしたね。

それは言っちゃダメ。目を細めて見ましょう!(笑)

●みんみさん

いらっしゃいませ! コメントありがとうございます。

>前田たかひろさんが関わっていらっしゃる

へーっ、そうなんですか。だったら、才能があるシンガーなんでしょうねぇ。

>スイマセン、ただそれだけです^^;

いえいえ、何でも気軽に書いてくださいませ。今後ともよろしく!

●SKDさん

>エメラルドの瞳

そういえば、この前の「ホンマでっか!?TV」で、「蜂は黒目を狙う」と言ってました。キャメロンは狙われないわけですね(笑)。
SKD
キャメロン・ディアスの魅力は、エメラルドの瞳なの~。
カエル顔だからって、お顔の造形を言っちゃダメ。
あ、言ってるのは私か(笑)
みんみ
こんばんは。
こちらには初めて投稿させていただきます。
「オッケー、、、」ではいつも楽しませていただいています♪
『ヒカリ、その先へ』ですが、私も知りませんけど^^;、主演の松下優也という青年は
前田たかひろさんが関わっていらっしゃる若手ミュージシャンですね。
どっかで・・・とやっと思い出したところです。
スイマセン、ただそれだけです^^;
海くんママ
「死刑台・・」の玉鉄はちょっとガッカリ。(笑)

キャメロン、足は長いけど、水着はかなり微妙でしたね。
トム・クルーズはカッコよかったな。
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