ヤノベケンジ 「となりの晩ごはん」プロジェクト

金沢21世紀美術館友の会zawartによるヤノベケンジ「となりの晩ごはん」プロジェクト 専用ブログ

第12回 となりの晩ごはん 完成です!

2004-12-01 22:40:54 | 第12回:青木さん宅
ドローイング完成です!
「今回は、今考えているプランを描いてしまいました!」



これから冬が深まり、雪が降る金沢で、なんと除雪列車を走らせよう
とするもの。その名も「トラやんヘッドトレイン」!!
その列車の横に立っているおどろおどろしい生物は
今回の晩ごはん中、青木さんが好きだと語った「エイリアン」です。
なにも見ずにこんな細部まで、描けるんですね~!
身体の質感が生々しい!密度ある描写です。
「背中のコレ、結構みんな知らないんですよ、ちゃんと描いてありますね~」
青木さんも喜んでくださったよう。



では、最後にご家族で!
帰りの玄関で、青木さんが描かれた大作の絵が階段のところに
飾ってあるのを発見しました!


「おお~!」
素敵な絵です。グニャ~とした形態は観ていてクセになりそうなかんじ。
今日の青木さんのお話や音楽と一致しました。いつか絵と音楽で
会場をいっぱいにした個展を観てみたいです。
今日は本当にどうもありがとうございました!
大満足でお家をあとにする我々でした!
(saito)


第12回 となりの晩ごはん いよいよドローイング!

2004-12-01 22:04:49 | 第12回:青木さん宅
あっという間に時間がたってしまいました。
ヤノベさんがおもむろにスケッチブックを取り出して
ドローイングタイム開始です!
ヤノベさんが、ドローイングを描いている間、青木さんはお手伝いの
学生さん=研究所の所員さんと交流を深めます。「普段はどんなことしてるの?」
京都の大学で、現役大学生の井上さんの作品が、プロジェクト工房にあって
青木さんのお子さんが体験したという話。なぜ現代美術を表現の場に選んだのか
という話。DJ活動をされている多田さんが好きだったミニ四駆の横で
ターンテーブルをまわすイベントをしたという話、、。

ドローイングをかきながら、聞いていたヤノベさん。
「え~そうやったんや、知らんかったわ~。
今度、所員全員にインタビューしてみたいわ~。そうか~。」
青木さんと一緒に興味深く、耳を傾けるのでした。
(saito)



第12回 となりの晩ごはん 青木さんのライブ映像鑑賞会に!

2004-12-01 21:43:13 | 第12回:青木さん宅
青木さんが、「DJアライグマ」のライブ映像を観せてくださるとのこと!
「おおーカッコイイじゃないですか~」とヤノベさん。
「ところで、なんで『DJアライグマ』なんですか?」
「え、だって、アライグマ可愛いじゃないですか。
その可愛いイメージで人が集まってきそうでしょう!」
青木さんは、お仕事の合間に精力的に音楽活動をされたり、
絵を描かれたり、展覧会に出かけたりしているとのこと。
「音楽をはじめたきっかけは、もし自分で絵の個展をするとして
その時、会場で絵と一緒に音楽があったらいいな、とおもったことです。
絵を描くことと音楽を作ることってすごく共通点がありますよね。」
(saito)

第12回 となりの晩ごはん 奥さんとお子さんは、、

2004-12-01 21:28:32 | 第12回:青木さん宅
青木さんとヤノベさんのディープな芸術話は深まるばかり。
だんだんテンションがあがってゆく青木さんを少し離れた位置で見守る奥さん。
青木さんのコアな美術好きに対して、奥さんはそこまででもない様子。
結婚される前はさわやかなスポーツマンタイプが好みだったとか。
「自分の全く知らない世界を知っているところがよかったのかもしれませんね。」
と青木さんと結婚された理由をお話ししてくださりました。
でも青木さんの好きな現代美術や現代音楽は難解なところがあって、たまについて
いけない時があるのだとか。
「奥さんからみたら、僕なんてとんでもない人間でしょう?」とヤノベさん。
それに対し、否定も肯定もせず、ただほほえみを浮かべる奥さんでした。
お子さんはご飯を食べたあとは、お兄ちゃん、弟ともに元気に遊び回ります。
話しかけると、お気に入りのおもちゃの説明をしてくれました。
お兄ちゃんはロボット好きみたいです。
(saito)

第12回 となりの晩ごはん さらにふかまってゆくお話、、、

2004-12-01 19:31:22 | 第12回:青木さん宅
青木さんとのお話はさらに深まるばかり、、。
放射能をテーマにしたアトムスーツの話を青木さんがされ,
それに対して、作品が生まれた当時の背景を語るヤノベさん。
「僕はそれまで『妄想』をテーマに作品を作っていました。
沢山のフィクションに囲まれて育ったので、僕らは現実と非現実が
区別しにくい世代なんです。だから同じ妄想の世代であるオウムが起こした
「サリン事件」はショックでした。あと「阪神大震災」も大きいですね。
それがあってからは、自分自身がそういう世代に対してどうアクションできるか、
妄想の中に閉じこもることなくどこまで現実と直面できるか、を考えるように
なったんです。」(saito)


第12回 となりの晩ごはん アート話は深まるばかり

2004-12-01 19:31:05 | 第12回:青木さん宅
美味しくご飯をいただきながら、青木さんとヤノベさんの
アート話は深まってゆきます。
「ヤノベさんの作品の形って、独特ですよね。あのトラフグ
みたいな形、、、実際に人が中に入ったりできるけど、やっぱり
工業製品だと絶対に出てこない形ですよね。」
「トラフグですか、、。(すこし戸惑いつつも)僕の作品は図面を
一切引かないんです。すごくプリミティブな作り方をしてますね。」
その後、しばし作品が持つ機能美と造形美について、語り合うおふたり。

「ヤノベさんは終末思想についてどうお考えですか?」
「ぼくは楽天的ですね。悪運が強いんですよ。絶対生き残ってやる
って思ってます。」そういえば、青木さん宅までの、免許取り立ての
晩ご飯スタッフのあやうい運転の助手席でも「大丈夫、ぼくが乗っている
から、絶対事故にならない。」と自信満々だったヤノベさん。
(saito)



第12回 となりの晩ごはん 鶏ガラ一日煮込みました!

2004-12-01 19:25:01 | 第12回:青木さん宅
大学時代を東京で過ごした青木さん。
その頃の美術や音楽の出会いが大きかったのだそう。
「寝ずにライブに行ってましたね。当時、美術も音楽も
すごくパワーがあって面白かった。あの時代に東京にいて、
それを目の当たりにできたのは幸せでした。」

さて、、、青木さんご家族の晩ごはんメニューはこちら!
・ 鶏ちゃんこ
・ シャケの塩焼き(マヨネーズかけ)
・ 豚肉とごぼうのきんぴら
・ トマトサラダ
・ おじや
・ お茶、ビール
・ コーヒー&ケーキ

鶏ちゃんこは「鶏ガラ1日煮込んでスープ作りました!」とのこと。
どれも「美味しい!」の連続です。鶏ちゃんこは、美味しく野菜が
いっぱい食べれてとてもありがたい一品。スープにおろしニンニクを
入れるとまた一層味わい深くなりました。
(saito)


第12回 となりの晩ごはん このポスターは! 

2004-12-01 19:13:39 | 第12回:青木さん宅
明るいお宅の中に入ると、奥様がお食事の準備をしてくださっていて、
そばには、2歳と4歳になる男のお子さんがいらっしゃいます。
「うちの息子も2歳と4歳なんですよ。」目を細めながら、辺りを見渡すと
居間にバーンと飾られている額装された大判ポスターに目が、、、。
「あっ、このポスターは!」目を光らすヤノベさん。
「これはレアですね~。飴屋法水、お好きなんですか?」
貼られていたのは、90年代前半に飴屋法水によって結成された
「テクノクラート」のポスター。飴屋法水は演劇から現代美術、
そして珍獣を売るペットショップの店長、と活動を変えながら
表現活動する知る人ぞ知るアーティスト。ヤノベさんとは日本の
現代美術のあり方を問い直す「日本0年展」という水戸の展覧会で、
ともに選出され作品を展示したことがあります。

「好きですね、作品がもつ、あのボーダーぎりぎり感がたまりませんね。」
青木さんのディープな美術好きがかいま見れた感じです。始まったばかりの
晩ごはん。これからさらに熱いお話が繰り広げられそうな予感!
「今日はお招きありがとうございました!」
「かんぱ~い!!」
(saito)

第12回 となりの晩ごはん  はじめまして~

2004-12-01 18:51:42 | 第12回:青木さん宅
開催概要

日時:2004年11月28日(日)
   美術館出発 18:40 →ホスト宅到着 19:10頃→ホスト宅退出 21:30頃
ホスト:青木さん宅(金沢市冨樫在住)
訪問者:ヤノベさん・井上さん・多田さん
斉藤(友の会zawart)
ゲスト:青木さんのご家族
報告者:斉藤

今回のとなりの晩ごはんは、「DJアライグマ」のお名前で、
現代音楽の演奏活動をしていらっしゃる青木潤さんのお宅です。
夏の大阪キリンプラザでの「ハイ・エナジーフィールド展」で、
ヤノベさんが選んだ富山のアーティスト、岡部俊彦さんのお友達
なのだそう。お家の近くで、場所が分からなくなったのでお電話
すると、青木さんが直々にお迎えにきてくださりました。
「こんばんは~。」とても柔和な雰囲気の方です。
「わざわざありがとうございます、となりの晩ごはんです~」
(saito)