ヤノベケンジ 「となりの晩ごはん」プロジェクト

金沢21世紀美術館友の会zawartによるヤノベケンジ「となりの晩ごはん」プロジェクト 専用ブログ

第2回「となりの晩ごはん」報告[5] 「Life with Art」

2004-10-03 22:00:09 | 第2回:松田さん宅
<第2回「となりの晩ごはん」報告目次>
1. 開催概要
2. ホスト紹介
3. 寝ても覚めても夢の中?
4. ごちそうさま。

5. 「Life with Art」


5. 「Life with Art」

◆本日のドローイング
話を続けながらも、さらさらと手を動かし、ドローイングを書いて行くヤノベ。どんどん絵ができあがって行く。丁寧に色を付け、日付を入れて、本日のドローイング、完成。感謝の印として松田さんに贈られた。
ドローイングを受け取って嬉しそうな奥様  ドローイングはクリックして大きな画像で見てね!

◆「Life with Art」
晩ごはんも食べ、ドローイングも描いた。必要なことは終わったのだが、この満たされた雰囲気が心地よく、去りがたい。テーブルを替えて食後のコーヒータイム。改めて壁にかかっている作品を眺める。そして、いよいよ! コレクションルームへと突入だ! 会田誠の、裸の女性にボディペインティングした写真の作品があり、驚く。「奥様は何も言いませんでしたか?」と心配するヤノベ。「ええ、全然」と、ほんとうに何ともなさげに答える松田さん。奥様も一緒にいろいろと見て楽しんでいらっしゃる様子がとても自然な感じで、アートが生活の中にしっかりと収まっている感じが伝わってくる。そして、こちらのお宅、扉や幅木の部分が白くて珍しいなと思っていたら、元々は木の色だったのを、ご夫婦で白く塗り直したのだそう。これぞまさしく、「Life with Art」、「アートのある生活」。さらっとやってのける松田さんってすごい。

「とても贅沢な時間を過ごした気がする」とヤノベ。同行の我々も同じ思いだった。
ふと時間をみると、10時を回っていた。一同、退去することにする。

「ごちそうさまです、おじゃましました~」

◆美術館に戻る車中で
「何か、いい感じでしたねえ。『となりの晩ごはん』、うまくいきそうだー」と誰ともなく言い始めるくらい、一同それぞれに、手ごたえを感じていた。そしてヤノベは、また新たな心配をしていた。「これが標準だとなってしまうと、(応募者に)プレッシャーがかかる。次は、“醤油ごはん”くらいにしておかないと。」ヤノベは、もう、すっかり「次回」もやるつもりになっていた。

今回、とりあえず試しに、と引き受けてくださった、松田さんに感謝の意を表して、この項を終了としたい。
ありがとうございました。そして、ごちそうさま。

<おわり>

(haruki)

第2回「となりの晩ごはん」報告[4] ごちそうさま。

2004-10-03 21:00:42 | 第2回:松田さん宅
<第2回「となりの晩ごはん」報告目次>

1. 開催概要
2. ホスト紹介
3. 寝ても覚めても夢の中?

4. ごちそうさま。
5. 「Life with Art」

4. ごちそうさま。

晩ごはん開始
「どうぞ座って」と奥様が促してくださる。テーブルの上には、大皿に盛られた、おいしそうな料理がど~ん!

【本日のメニュー】
右側より、「肉じゃが」、不思議な食感の「豚肉の変わり揚げ」、「レタス包み」、「春巻」、「湯葉煮」。写っていないが、「大学イモ」、「ごはん」、「味噌汁」もいただいた。

松田さんと奥様、そして娘さんが席に着き、お食事開始。
到着が遅れたこともあり、招く側も招かれた側も全員「おなかすいたー!」
というわけで、どんどん食事がすすむ。

「美味しいですねえ」を連発するヤノベ
「美味しいですねえ」とヤノベ。どれを食べても美味しいのだ。中でも、一同が気に入ったのが、写真でいうと手前から2皿めの、一口大の揚げ物。良く知ってる味のような気はするのに、ふわふわとした食感が不思議で、何なのかわからない。けど、食べたらもう病みつきな感じ。「これは何をどうやって?」と尋ねてみると、豚肉に醤油ベースの味付けと卵をまぶして、揚げてあるとのこと。「はぁ~、なるほど~」一同、改めて味わい納得。

アート談義で更け行く夕べ
「現代美術との出会いは?」とヤノベが松田さんに質問。金沢市内のギャラリーとの出会いから始まったこと、その後、買っていった作品、先に買われてしまって悔しかった話...。そんな話を返す形で、「はるきさんは、どういうきっかけで?」と松田さん。水戸芸術館でのこと、ヤノベ作品との出会いなどなどを話す。そうしてあちこちに話は飛びながらも、やはりヤノベ作品へと話題はフォーカスしていく。大阪の国立国際美術館で行なわれた「メガロマニア」展、つい先日終わったばかりの「マンモス・プロジェクト」展の話。そしてもちろん、「となりの晩ごはんプロジェクト」の今後について。そんなこんなで、松田さん、ヤノベ、はるきの3人での、深~く、濃ゆ~い、おもしろ~いアート談義が続き、「いっぱいアートの話したなぁ」と満足げなヤノベ。話を続けながら、おもむろにスケッチブックを取り出した。

<つづく>

(haruki)

第2回「となりの晩ごはん」報告[3] 寝ても覚めても夢の中?

2004-10-03 19:30:15 | 第2回:松田さん宅
<第2回「となりの晩ごはん」報告目次>
1. 開催概要
2. ホスト紹介

3. 寝ても覚めても夢の中?
4. ごちそうさま。
5. 感謝のドローイング


3. 寝ても覚めても夢の中?

◆到着までは夢の中~
松田さんのお宅は、美術館から遠いので、車で出発。zawart のはるきが運転、助手席にヤノベ、後席にはヤノベチームIMI の学生、大場と大西が乗り込んだ。「女性3人に囲まれてヤノベが行く!」というのに、華やかさや色気とは縁がない私たち。
「車で少しかかりますよ」と言うと、眠り始めたヤノベ。あっという間に眠りに落ちて、爆睡! 途中、燃料警告ランプが点灯したので、ガソリンスタンドに寄る。せっかくお休みのところを起こしてしまうなぁ、との心配は無用だった。「いらっしゃいませー」「満タンでーす」「灰皿は~?」とフルサービスで賑やかしいのにも気づかず、ヤノベはひたすら眠り続けている。相当疲れているんだなあ。早く着かなくちゃ。と思うのに、なかなかたどり着けない。「ここらへんだ」というところまでは来たものの、わからない。日はとうに暮れ、周囲は暗い。う~ん。
「松田さんに電話しよう」と起きてきたヤノベ。携帯の向こうから松田さんの声。「線路は越えない」などと指示を受けつつゆっくり前進していると、道ばたに人影。松田さんだ。「遅くなりました~」

◆着いた先こそ夢の中!?
お宅に入ると、すっきり広々としたリビングにキャンドルの灯り。これまた広々としたテラスにはブランコが。
そして、そこかしこに、さりげな~く、現代アート作品が置かれている。
「うわっ!?」
「あれは村上隆の!」
「それは奈良美智?」
「それも誰かの作品?」
「ヤノベの作品だぁ」
いちばん目立つところにきれいに飾られている自作に満足げなヤノベ。
残りの訪問者3人は、カルチャーショック状態で、地に足着いてない感じ。
夢見心地で大場がつぶやく。
「こんな生活したいわぁ」

<つづく>

(haruki)

第2回「となりの晩ごはん」報告[1] 開催概要/[2]ホスト紹介

2004-10-03 18:40:00 | 第2回:松田さん宅
<第2回「となりの晩ごはん」報告目次>
1. 開催概要
2. ホスト紹介
3. 寝ても覚めても夢の中?
4. ごちそうさま。
5. 「Life with Art」


1. 開催概要

日時:2004年10月3日(日)
   美術館出発 18:40頃→ホスト宅到着 19:30頃→ホスト宅退出 22:20頃
ホスト:松田さん
訪問者:ヤノベ、大場(IMI)、大西(IMI)、はるき(zawart)
報告:はるき

2. ホスト紹介

松田さん(ヤノベ画)
この回のホストの松田さんは、誰よりも早く、「となりの晩ごはん」に名乗りを挙げてくださった方。「となりの晩ごはん」プロジェクト構想が、初めてヤノベから発表された、8月1日の「友の会説明会+トークセッション」で、いちばんに来場いただいた、ということで、説明会関係者の間では、「あの人、何者?」と話題になっていた人だったのだ。「となりの晩ごはん」プロジェクトでコンタクトしてわかってきたのは、現代美術のコレクターで、ヤノベの作品も持っている、ということ。お仕事はお医者さん。現代美術作品が普段の生活の中で普通に存在する暮らしってどんなだろう?


<つづく>

(haruki)