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カントクは熊徹ですか?

2015-11-30 03:23:28 | キスオカントクのつぶやき
こんちゃっす。バカです。

こないだ、夜メシの後、いぬかい五郎にカントクの思い出語りをしていると急に

「それは熊徹だー。」

と言われ、なんだか納得したのです。

なぜ五郎氏が突然に映画「バケモノの子」のキャラを引き合いに出してきたのか、
というと、それはそこに至るまでの思い出語りの内容の説明が必要なのです。
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カントクは若い頃、(今でも気持ちは若いけどもね…目とか歯がね…アハハウフフ)
時々似顔絵描きのバイトをしており、ある日の現場で美大卒の年長の男性
(パープルさんと呼称します)と、一緒に仕事をすることになりました。

お客さんは2列になって並び、順番が来るとそれぞれに着席し
カントクとパープルさんはその人達の似顔絵をひたすら描くという、いわば
「手描きプリクラ屋」的な仕事だったわけですが、

お客さんが途切れた時に、カントクは
「フフン…美大卒の威力とやらを見せてもらおうかッ!!??」
などと、赤い装甲強化服とインド人が好きで変態の妹を持つアノ人のセリフを
心の中でシャウトしつつ隣のパープルさんの絵を見たのです。

うああああああ……ッ!!!
どー見てもパープルさんの似顔絵の方がウマイのです!!
カントクの背伸び気味のやっつけ似顔絵より高尚なのです!!!

マンガを描いて少しお金を貰ってたりしてて生意気になってた当時のカントクの
ちっこく伸びてた天狗の鼻はポキッと折れてぶら下がってちぎれて落ちて、
丁度跨いでいた便器の水の中に落下し、あっと思って取ろうとしたら自動洗浄の
センサーがKYなタイミングで作動し、下水処理場に向けて永遠の旅に出ていったのですよ!!

まさに、一人残った屍のオレがこの洗浄でもがき苦しむ地獄の炎ッ……シャアッ!!!
な、ワケですよ!!!!!

そんな感じですっかり鼻が無くなったカントクだったのですが、
一応は「聞くは一時の恥聞かぬは一生の恥」ぐらいのことわざは知っていたので、
パープルさんに、なぜこんなにイイ感じに、特にこの髪の毛の色は付けられているのですか?
と聞いて見たのです。

パープルさんは「ウルサイ!このゴリラ!!そんなことを聞くよりもウチに帰って
メスゴリラ(カミさん)の似顔絵でも描いとけ!!このゴリラ!!!」
などとカミさんを1回、カントクを2回ゴリラ呼ばわりするはずもなく、

「これはねえ、髪の毛に赤系の茶色のパステルを指で擦り付けた後にうっすらと
紫色のパステルをぼかした感じで重ねるといいんですよー」と
とっても優しく教えてくださったのでした。

すぐにその通りにしてみると、カントクのやっつけ似顔絵の髪部分はとっても
イイ感じな色具合になり、

「パープルさん凄いっス!!!!!!」と驚嘆し、その瞬間以来カントクの中で
「パープルさん」は「パープル師匠」になったのでした。

そして、チャッカリ頂いたその技術は今でも使わせてもらっております。

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そんな話をいぬかい五郎としてたのです。

映画「バケモノの子」の熊徹というキャラは、メチャ強い格闘家なのですが、その強さを
技術として他人に言葉で上手く伝えることができなかったり、
良い師匠に巡り合えたことでなんとか「ならず者」にならなくて済んでたり、
そんなダメな自分でも他人から見ると結局、師匠という存在になれてたり、という
人生を巡るのですが、

上記のカントクの体験談と「バケモノの子」の熊徹の人生を何となーく
似たようなものである、と解釈していぬかい五郎は

「それは熊徹だー。」

と言ったのでしょう。

まあピッタリと符合してるというほどではないんですが、なんだか納得して
しまったワケなんです。

そして浮かんできたのがこんな考えでした。


「他人に指導するには自分がその技術を理解している必要がある」

「経験と知識の蓄積のある人から指導を受けるのは我流で研究するよりも遥かに効率的である」

「本当に無駄な努力と積み上げ可能な努力は別物なのではないか」


などです。

まあ、また考えが変わるかもしれませんが、今のところそんなに外れた感じでもないかな、
と思いを巡らした夜でした。