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下達

2014-04-26 01:59:33 | Weblog

 WindowsXPがサポート終了になったことは、誰でも知っていることだ。
と思いたいが、先送りにしたい人がいる。

 私自身も、サラリーマン時代にサポート終了になったOSからの移行をサボっていた記憶があるのでなんともいえない。当時、いちおうの言い訳としては、そのOSのソースコード(を「設計図」と例えるのは、「情報」という科目が学校で教えられるようになって10年以上経っているでやめてほしい)を握っていたので、よほどのことではないと半日で修正するし、その程度のサービス停止は許されるじゃん、というものであった。

 だが、パソコンが文房具として必需品になっている現場では事情が違うような気がする。
例えを考えてみた。

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 十分な余裕をもって、旧型のボールペンの替芯が製造終了になる旨、メーカーからお知らせがあった。それは、特定業界だけに伝わる情報ではなく、世間一般にも広く知られるものだった。

 ある役所の担当者は、およそ担当が代替わりして忘れ去られるであろうくらいの替芯の在庫があるので、影響がないと判断した。

 ある日、ボールペンのインクに、「セシウムさん」等の放射能よりもはるかに恐ろしきモノが含まれていることが判明。メーカーは旧型のものを含め、すべての替芯を新型で影響の無いものに無償交換することを発表する。

 役所の担当者は、新型のボールペンの本体の購入予算など当然のごとくないわけで、「本日都合により、閉庁します」という張り紙を作ることもできない。

 そういえば都合で閉庁できる法的根拠ってあったっけ? と悩む。
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 ここで、あえて「役所」としたのには理由がある。
 総務省の発表によると、平成26年4月1日現在でサポート終了を知らないでXPを使用している地方自治体は100%ない

 


 最近、なにかしらマズいことがおきると、ネット上では「法律で禁止しろ!」との声がとりあえずあがる。そのような人たちは、役人は下達に従うであろう、という前提でもの申しているのだろうし、マスコミで広く話題になると、国会議員もとりあえず「議連」なるものを立ち上げたりしたりするが、実際に法律の成立にたどり着くことはまれだし、そうなっても元の話題とはおよそかけ離れたものになっているように感じる。

 一方で、昨日、「ダンス」に関するうんぬんで判決が下った。こちらは議連の存在が多少の影響をもって裁判所が判断をしたわけだろうが、法律を読み下して白黒つけるのが仕事である裁判所は、さっさと然るべき法律を作ってくださいよ、というのが本音であろう。国民としても、㍼の古くせぇ考えなんて、㍻にもなって面倒くさいことやってるなぁ、というのが一般的な考え方であろう。


 ところで、㍼から㍻に変わったことを記憶している人間は古くさい、といわれて悲しいとボヤくオッサン・オバサンむけに、その法的根拠と下達の内容をこっそり教えます。
 ㍻世代の人たちに、この内容をしっかりと確実に伝えられますか?


元号法
(昭和五十四年六月十二日法律第四十三号)

 元号は、政令で定める。

 

 元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める。


   附 則

1  この法律は、公布の日から施行する。

 

2  昭和の元号は、本則第一項の規定に基づき定められたものとする。

 

元号を改める政令

(昭和六十四年一月七日政令第一号)

 

内閣は、元号法 (昭和五十四年法律第四十三号)第一項 の規定に基づき、この政令を制定する。

 元号を平成に改める。


   附 則

 この政令は、公布の日の翌日から施行する。

 


「発祥」の価値は?

2014-04-06 01:55:36 | Weblog

賀正

 平成26年度、あけましておめでとうございます。

 いろいろ変わりましたが、コメダ珈琲店の発祥の店が閉店したそうです。
個人的には、喫茶店でのんびり、というのは性に合わないのですが、慢性的に遅刻症候群であることは自覚しているので、どうしても遅刻が許されないような待ち合わせなどでは電車の運行の乱れなども加味してどうしても早く到着してしまい、普段ならせっかく来たのだから辺りを探索、とするのですが気象条件等によっては喫茶店に入ること自体は必要です。

 一方、のんびりしたいこともあるので、そんなときはそば屋で酒でも、としていました。
これはネットで情報を仕入れるわけにはいきません。うまい店がすいている時間帯は貴重なのです。
が、今回の年度またぎのローカルニュースで「昼間の営業は採算に合わないので閉めることにした」などとやっておりました。

 ところで、ローカルなラジオがradiko.jpで聴けるようになりました。
まぁ、予想の範囲内でトラブルを起こしているようです。スマートフォンのアプリでの課金の仕組みが簡単で確実なのに早くも慣れてしまい、ネット上では抜け穴だらけなのを忘れたのでしょう。そんなこと、ネットで調べればいいのに。

ローカル局側も、

  1. 遠地からradikoできいてます! な「メッセージ」に歓喜
  2. 実際の聴取「数」が報告される
  3. メッセージが減り、数も減ってくる
  4. 数を稼ごうと、ネットで検索すると敏腕コンサルが! 当然、委託
  5. 数は増える。が、地元からのメッセージが減っていることに気づかない
  6. ...以下略

というわかりやすい状態にならないことを祈っているところです。

 うまいそば屋では、なにかの評判なのか混んでいると、空気を察して早めに去りますし、そろそろすいたかなぁと再訪すると逝っていたということは少なくないのですが、放送局の場合はそう簡単にはいかないところもあるので、生暖かく観察しようと思っています。

 冒頭のコメダの件では、早くも「コメダ珈琲店は店によって接客がこうも違いますか?」などという素朴な疑問がもちあがっている今日このごろ、今年度もがんばっていきましょう。新たな何かを目指して。


2014年4月1日元旦 謹賀新年度


私が私であることをを証明する ~ベビーシッターマッチングサイト問題から

2014-04-01 05:50:45 | Weblog

 以前から気になったいたベビーシッターマッチングサイトの問題。産經新聞が記事にしている。

 これが冒頭から、

ネットの高い匿名性があだとなり、本人確認など安全確保に向けた障壁は高い。

と述べている。

 昨今、各種ポイントサービスなどに個人情報を売り渡す人たちがむしろ普通だというのに、「高い匿名性」とは甚だ疑問だ。

 インターネットの歴史の中で、本人確認を行う技術はいろいろ開発されてきた。なのに、なぜかあまり利用されていない。

 例えば、銀行のインターネットバンキングでは、様々に対策を施しているのにろくに機能せず、某メガバンクが以下のようなケバケバしい警告をトップページに貼付けて話題になったりする。

 
 確かに、一般の方には電子証明の仕組みはわかりづらいかもしれないが、ことは子供の安全に関わることだ。
 
 昔からあるメールの暗号・署名のPGPと郵便等の技術をミックスして、もう少しましであろう仕組みを考えてみた。まだまだ穴だらけだが、アイデアがあればコメントしてほしい。
 

■ 準備
  • サイトとシッター、保護者は鍵ペアを作っておく
■ シッターの本人確認フェーズ
  • シッターは本人確認書類を複数入手する
  • シッターはサイトに本名と住所を含む情報を登録申請をする
  • サイトは転送不要の追跡ゆうメールで公開鍵のフィンガープリントを郵送する
  • シッターはサイトの公開鍵を入手し、フィンガープリントで照合した上で本人確認書類の画像データをサイトの公開鍵で暗号化した物と自分の公開鍵を送信する
  • サイトはフィンガープリントのゆうメールが到着していることを確認した上で、簡易書留郵便で確認用のワンタイムパスワードを郵送する
  • サイトはシッターがワンタイムパスワードを入力した時点で登録とする
  • サイトはシッターの公開鍵に署名しておく

■ 保護者の登録

  • 保護者は登録の際、保護者の公開鍵をサイトに渡しておく
  • 保護者はサイトの公開鍵を入手しておく
■ マッチングフェーズ
  • 保護者は依頼するシッターがみつかったら、サイトからシッターの公開鍵を入手する
  • 保護者はシッターの公開鍵がサイトの秘密鍵で署名されていることを確認した上で、少なくともはじめのメールはシッターの公開鍵で暗号化する
  • 以後のシッター=保護者間のメールによる連絡は、それぞれの秘密鍵で署名するとともに、適宜サイトにもCc/Bccする
■ 信頼性向上フェーズ
  • サイトは保護者からの評価にもとづいてシッターの格付けを行う
  • サイトは必要に応じてシッターの本人確認フェーズを行う
  • 保護者はおすすめのシッターがいればシッターの公開鍵に保護者の秘密鍵で署名し、保護者仲間でおすすめシッターの公開鍵を適当な仕組みで共有する
  • 保護者は新たにシッターに依頼する際、サイトの格付けを参考にするとともに、保護者仲間で共有しているおすすめシッター情報も参考とする
  • サイトから入手したシッターの公開鍵と保護者仲間から得たシッターの公開鍵の同一性を確認する