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私が私であることをを証明する ~ベビーシッターマッチングサイト問題から

2014-04-01 05:50:45 | Weblog

 以前から気になったいたベビーシッターマッチングサイトの問題。産經新聞が記事にしている。

 これが冒頭から、

ネットの高い匿名性があだとなり、本人確認など安全確保に向けた障壁は高い。

と述べている。

 昨今、各種ポイントサービスなどに個人情報を売り渡す人たちがむしろ普通だというのに、「高い匿名性」とは甚だ疑問だ。

 インターネットの歴史の中で、本人確認を行う技術はいろいろ開発されてきた。なのに、なぜかあまり利用されていない。

 例えば、銀行のインターネットバンキングでは、様々に対策を施しているのにろくに機能せず、某メガバンクが以下のようなケバケバしい警告をトップページに貼付けて話題になったりする。

 
 確かに、一般の方には電子証明の仕組みはわかりづらいかもしれないが、ことは子供の安全に関わることだ。
 
 昔からあるメールの暗号・署名のPGPと郵便等の技術をミックスして、もう少しましであろう仕組みを考えてみた。まだまだ穴だらけだが、アイデアがあればコメントしてほしい。
 

■ 準備
  • サイトとシッター、保護者は鍵ペアを作っておく
■ シッターの本人確認フェーズ
  • シッターは本人確認書類を複数入手する
  • シッターはサイトに本名と住所を含む情報を登録申請をする
  • サイトは転送不要の追跡ゆうメールで公開鍵のフィンガープリントを郵送する
  • シッターはサイトの公開鍵を入手し、フィンガープリントで照合した上で本人確認書類の画像データをサイトの公開鍵で暗号化した物と自分の公開鍵を送信する
  • サイトはフィンガープリントのゆうメールが到着していることを確認した上で、簡易書留郵便で確認用のワンタイムパスワードを郵送する
  • サイトはシッターがワンタイムパスワードを入力した時点で登録とする
  • サイトはシッターの公開鍵に署名しておく

■ 保護者の登録

  • 保護者は登録の際、保護者の公開鍵をサイトに渡しておく
  • 保護者はサイトの公開鍵を入手しておく
■ マッチングフェーズ
  • 保護者は依頼するシッターがみつかったら、サイトからシッターの公開鍵を入手する
  • 保護者はシッターの公開鍵がサイトの秘密鍵で署名されていることを確認した上で、少なくともはじめのメールはシッターの公開鍵で暗号化する
  • 以後のシッター=保護者間のメールによる連絡は、それぞれの秘密鍵で署名するとともに、適宜サイトにもCc/Bccする
■ 信頼性向上フェーズ
  • サイトは保護者からの評価にもとづいてシッターの格付けを行う
  • サイトは必要に応じてシッターの本人確認フェーズを行う
  • 保護者はおすすめのシッターがいればシッターの公開鍵に保護者の秘密鍵で署名し、保護者仲間でおすすめシッターの公開鍵を適当な仕組みで共有する
  • 保護者は新たにシッターに依頼する際、サイトの格付けを参考にするとともに、保護者仲間で共有しているおすすめシッター情報も参考とする
  • サイトから入手したシッターの公開鍵と保護者仲間から得たシッターの公開鍵の同一性を確認する