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インターネットに絶対はない、が「おそらく」を積み重ねて利用しよう

2014-06-27 05:20:48 | Weblog

 旧知の友人が「gumdam-san.net」とやらができて、感心があって、それは「公式」だとtweetした。
 それが百式だったり零式だったりして、ファンが勝手に立ち上げたものだったとしてもいいのだが、曰く「公式」だ。
 友人のガンダムへの愛は絶大だと信じているのだが、本当に「公式」なのかどうかはわからない。

 現在、ネット上では、銀行とか地方自治体とか、もちろん私企業の「ニセ「公式」」サイトに騙されて、アレコレ被害に遭っている方も多いと報じられている。

以下に、冒頭のサイトが、「おそらく」公式なのだろう、と確認した経過を記す。



 まず、当該サイトにアクセスして内容を観てしまった。
 私は友人ほどガンダムへの愛がないので、丸ゴフォント満載なこのサイトへの信頼感は著しく低下する。低下どころか、怪しいウイルスが混入しているのではないかと疑う。そもそもアクセスしまったことに後悔しつつ、これが「公式」なのか調査を開始。



まず、「gundam-san.net」を誰が所有しているのをwhoisで調査する。



正規に取得されるようだが、ドメイン名なんて誰でも取得できるので、まだ怪しい。

さらに読み進めると、このドメインは「SUNRISE INC.」が取得しているのがわかる。
 
ガンダムに愛があるのなら、サンライズが制作会社であることは常識だ。「おそらく確からしい」度がup。

さらに住所と電話番号までわかってしまうので、メモ。

続いて、普通のウェブ検索で電話番号を入力してみる。



AJA日本動画協会のページがヒット。先ほどのwhoisでの結果と電話番号も所在地も一緒。
「おそらく確からしい」度up。サンライズ自体のページもヒット。住所は同じ。up。




... という具合に、インターネットならではの手段を用いて「おそらく確からしい」度をupしていくのだ。


もちろん、さらに調査したければ、冒頭の友人がサンライズの社員らしい人を個人的に知っているので実際に電話(代表電話ではない)して確かめたみた、とか、所在地に配達証明郵便を送ってみるとか、近所や通勤経路だったら訪ねてみるとか、いくらでも自分なりの「おそらく確からしい」をupさせる手段はあるはずで、大本営発表(そもそも信頼できないし、「おそらく確からしい」のチェックも面倒)のチェックリストが満たされたら全面的に信頼してOK、というのはインターネットではない。

技術者としてはいろいろ頑張ってきたのだけれど、いろいろあって、現状では、技術的には絶対はないので、自ら「おそらく確からしい」を積み上げる手段を多く所持し、駆使して、「おそらく確からしい」ので「公式」なのだろう、と自己責任でサービスを使ってもらいたい。



でも、大本営発表を信じて騙された~、と、自己防衛して騙された~、では、まだまだ前者の方が補償額が大きい気がして、ますます、みなさんが騙されないようにする仕組みを作るのがバカらしくなるのですが orz


労働ってなんだ(2)

2014-06-05 01:33:50 | Weblog

日雇肉体労働という奴隷天国」。悲しい現実なのかもしれない。

以前のエントリーで私のアルバイト履歴の一部を明かしたが、肉体労働を志願したことがあったので追記しておく。

 それは、なにかのスポーツの世界的大会があるので体育館を建設しているが、明らかにスケジュールが遅れているので予算度外視で人を集めているらしいので行ってくれ、というものだった。パッと見の雇用条件、とりわけ時給では特に優れているものではない。オイシいのは大学の単位が補償されることだった。
 講義に現れてもどうせ寝ているだけで、テストではぎりぎりのところで通過しやがる厄介な学生。それを若き肉体を欲している現場に派遣する。簡単かつ合理的な仕事だ。

 赴いた現場では、早速、初心者研修。
寝たりなんかしない。ヘルメットに「研修済」のシールが貼られるためには、どのようなプロセスが必要なのか実体験できているわけで、寝ている場合ではない。研修の修了テストがあったのかもしれないが、少なくとも落ちた記憶はない。
 そこは、普通に肉体労働の現場であった。つらい。軟禁されているのが急ごしらえで仮オープンしている新築のホテルであることが少しの安らぎだ。
 それでも、今のスマホみたいなものもなく、人としてコミュニケーションに飢えるので現場のオッサンたちと話をすることになる。

 「あんちゃん、学生なんだって?」
 「はい。いちおう。」
 「なに学んでんの?」
 「情報系です。」
 「なにそれ?」
 「電気系のオマケみたいなもんですかね。」
 「なに!? 電気!! そっちに人足りないんだよ!」

 ...ということで、その場で直ちに配置換えが行われ、可動の観客席の椅子の配線工事に回される。私にとっては、はるかに楽チンな作業なのだが、肉体労働のオッサンたちにとってはワケが分からない作業をこなしてくれる貴重な人材になったようだった。


 もちろん、私がたまたま幸運だっただけ、だとは思わない。
「厄介な学生」だと前述したが、昼間の講義での態度が最悪なかわりに、深夜の校内を徘徊して翌日の講義や実験の準備に追われている教員の助っ人をしていた。それが楽しいし、教員も助かるだろうし、準備の手伝いをしていたら、その先のテストへの知識は自ずと得られる。それは横領とかそういうものではない、と考えたいのだが、現在ではそうはいかないのだろう。

 

 情報系、特にインターネットで何ができるかを学び、夢見た人間として、今の状況は残念でならない。
そこには無限の選択肢があって、自由に選ぶことができる。労働者も雇用者も、だ。なのに、なんだかわからない「何か」が評価軸を設定して、そのランキングですべてが決まる。
 例えば、評価軸のひとつは「楽チン」で、「なぜ「何か」が決めた評価軸でそれが「楽チン」なのか」などいうややこしいことを考える人間は、おそらく「楽チン」には扱えないだろうから、労働者としての価値は下がる。雇用されない。もはや労働でもない。脳でカロリーを消費して二酸化炭素を排出するなんて信じられない。消えろ。

 それじゃあ、大学はおろか、いまのところ義務教育ではない高校に通う意味とはなんなのだろう?


...と、余計な問いを投げかけて、考えちゃった人が排出した二酸化炭素が地球の生態系に与えた影響を鑑みて、「何か」ではなく、自分で責任を負います。ありがとうございました。


蚊とり、はじめました。

2014-06-04 01:56:45 | Weblog


 しばらく東京にいて、蚊に刺されるという経験がなかった。
もちろん、気密性の高い住居だったこともあるだろうが、夕食を求めて、もう地方ではみられないような下町商店街で、こちらから求めてもいないのに値切ってくれる総菜屋さんでおかずを買い、はずれの公園で自称元ヤクザのおっさんと夕涼みをしていても蚊に刺されることはなかった。

 田舎では、まぁ、蚊はいる。
理系人間として、対策はある。
部屋中の明かりを消し、横になって手元の端末をいじっていれば、唯一の明かりと呼気の二酸化炭素と、なによりアルコール臭で、こちらの視覚と聴覚で補足可能な範囲内に寄ってくるので、ありがたいことに存在する両手でパチンとやって、ゴミ箱に葬るのだ。

 だが、敗北。
 
追いつけません。かゆいよぉ。蚊とり器のお出まし~。
     (略)
これにて、一件落着。


...ではない。

東京の居住地では、なぜ蚊がいなかったのかを考えるべきだ。

 思うに、かの地では地域猫がたくさんいた。
もちろん猫が嫌いな住民もいたのかもしれないが、その表明はペットボトルを家のまわりに張り巡らせるくらいで収まっていた。「ネコ、死ね!」とか「ANTI CATs!!」とかいう横断幕のようなものは見たことがない。
 
 もちろん、自称元ヤクザはもとより現役ヤクザが猫好きで、猫嫌いの住民を迫害していた可能性は否定できないが、実際の公園では、「鳩や猫にエサをやらないでください」という区が設置した看板に反してそれらにエサをやっている微笑ましい日中の一見様はいるが、それを無視して、深夜・早朝に残ったエサや水をきれいに清掃する住民がいたのだ。彼らは、特に猫のためにやっているわけでもない。公園内のお稲荷様もお地蔵様も、トイレも、すべて掃除していく。
猫好きなら、改めてエサと水を置いていく。そうでなければ、そうしない。

よって、かの公園と、少なくともそれを中心とした蚊の成虫が飛行できる範囲内では水たまりが必要なボウフラが生息できず、蚊がいなかったのであろう、と推測できる。

 (採点)よくできました。でも、田舎ではそんなボランティア精神にあふれてる人っていなくなったよね~。キミもやってみよう!

... 悲しい。


 何が悲しいって、ヒトでもその程度の考察で迷惑なモノが排除できて、便利なモノは当然としてある、と考える人が多くなったかもしれないことだ。

 ネットでは、何か事件がおきると「責任者」に「責任を取らせろ」という意見があふれる。

  • 横領なら数百万を盗み取ったならば、数千万を返せ、と。
  • 殺人なら、刃物を十数回突き刺したならば、絞首刑などは生温く、数十回は刃物で刺せ、と。

おぅ、それだ。
蚊とりなんかはじめるんじゃない。私を刺した蚊を、とらえて、薬剤で眠ることなどさせず、数日にわたって微小な針でさし続ける動画を撮ってYouTubeあたりに投稿してみよう!!!