旧知の友人が「gumdam-san.net」とやらができて、感心があって、それは「公式」だとtweetした。
それが百式だったり零式だったりして、ファンが勝手に立ち上げたものだったとしてもいいのだが、曰く「公式」だ。
友人のガンダムへの愛は絶大だと信じているのだが、本当に「公式」なのかどうかはわからない。
現在、ネット上では、銀行とか地方自治体とか、もちろん私企業の「ニセ「公式」」サイトに騙されて、アレコレ被害に遭っている方も多いと報じられている。
以下に、冒頭のサイトが、「おそらく」公式なのだろう、と確認した経過を記す。
まず、当該サイトにアクセスして内容を観てしまった。
私は友人ほどガンダムへの愛がないので、丸ゴフォント満載なこのサイトへの信頼感は著しく低下する。低下どころか、怪しいウイルスが混入しているのではないかと疑う。そもそもアクセスしまったことに後悔しつつ、これが「公式」なのか調査を開始。
まず、「gundam-san.net」を誰が所有しているのをwhoisで調査する。
正規に取得されるようだが、ドメイン名なんて誰でも取得できるので、まだ怪しい。
さらに読み進めると、このドメインは「SUNRISE INC.」が取得しているのがわかる。
ガンダムに愛があるのなら、サンライズが制作会社であることは常識だ。「おそらく確からしい」度がup。
さらに住所と電話番号までわかってしまうので、メモ。
続いて、普通のウェブ検索で電話番号を入力してみる。
AJA日本動画協会のページがヒット。先ほどのwhoisでの結果と電話番号も所在地も一緒。
「おそらく確からしい」度up。サンライズ自体のページもヒット。住所は同じ。up。
... という具合に、インターネットならではの手段を用いて「おそらく確からしい」度をupしていくのだ。
もちろん、さらに調査したければ、冒頭の友人がサンライズの社員らしい人を個人的に知っているので実際に電話(代表電話ではない)して確かめたみた、とか、所在地に配達証明郵便を送ってみるとか、近所や通勤経路だったら訪ねてみるとか、いくらでも自分なりの「おそらく確からしい」をupさせる手段はあるはずで、大本営発表(そもそも信頼できないし、「おそらく確からしい」のチェックも面倒)のチェックリストが満たされたら全面的に信頼してOK、というのはインターネットではない。
技術者としてはいろいろ頑張ってきたのだけれど、いろいろあって、現状では、技術的には絶対はないので、自ら「おそらく確からしい」を積み上げる手段を多く所持し、駆使して、「おそらく確からしい」ので「公式」なのだろう、と自己責任でサービスを使ってもらいたい。
でも、大本営発表を信じて騙された~、と、自己防衛して騙された~、では、まだまだ前者の方が補償額が大きい気がして、ますます、みなさんが騙されないようにする仕組みを作るのがバカらしくなるのですが orz