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蚊とり、はじめました。

2014-06-04 01:56:45 | Weblog


 しばらく東京にいて、蚊に刺されるという経験がなかった。
もちろん、気密性の高い住居だったこともあるだろうが、夕食を求めて、もう地方ではみられないような下町商店街で、こちらから求めてもいないのに値切ってくれる総菜屋さんでおかずを買い、はずれの公園で自称元ヤクザのおっさんと夕涼みをしていても蚊に刺されることはなかった。

 田舎では、まぁ、蚊はいる。
理系人間として、対策はある。
部屋中の明かりを消し、横になって手元の端末をいじっていれば、唯一の明かりと呼気の二酸化炭素と、なによりアルコール臭で、こちらの視覚と聴覚で補足可能な範囲内に寄ってくるので、ありがたいことに存在する両手でパチンとやって、ゴミ箱に葬るのだ。

 だが、敗北。
 
追いつけません。かゆいよぉ。蚊とり器のお出まし~。
     (略)
これにて、一件落着。


...ではない。

東京の居住地では、なぜ蚊がいなかったのかを考えるべきだ。

 思うに、かの地では地域猫がたくさんいた。
もちろん猫が嫌いな住民もいたのかもしれないが、その表明はペットボトルを家のまわりに張り巡らせるくらいで収まっていた。「ネコ、死ね!」とか「ANTI CATs!!」とかいう横断幕のようなものは見たことがない。
 
 もちろん、自称元ヤクザはもとより現役ヤクザが猫好きで、猫嫌いの住民を迫害していた可能性は否定できないが、実際の公園では、「鳩や猫にエサをやらないでください」という区が設置した看板に反してそれらにエサをやっている微笑ましい日中の一見様はいるが、それを無視して、深夜・早朝に残ったエサや水をきれいに清掃する住民がいたのだ。彼らは、特に猫のためにやっているわけでもない。公園内のお稲荷様もお地蔵様も、トイレも、すべて掃除していく。
猫好きなら、改めてエサと水を置いていく。そうでなければ、そうしない。

よって、かの公園と、少なくともそれを中心とした蚊の成虫が飛行できる範囲内では水たまりが必要なボウフラが生息できず、蚊がいなかったのであろう、と推測できる。

 (採点)よくできました。でも、田舎ではそんなボランティア精神にあふれてる人っていなくなったよね~。キミもやってみよう!

... 悲しい。


 何が悲しいって、ヒトでもその程度の考察で迷惑なモノが排除できて、便利なモノは当然としてある、と考える人が多くなったかもしれないことだ。

 ネットでは、何か事件がおきると「責任者」に「責任を取らせろ」という意見があふれる。

  • 横領なら数百万を盗み取ったならば、数千万を返せ、と。
  • 殺人なら、刃物を十数回突き刺したならば、絞首刑などは生温く、数十回は刃物で刺せ、と。

おぅ、それだ。
蚊とりなんかはじめるんじゃない。私を刺した蚊を、とらえて、薬剤で眠ることなどさせず、数日にわたって微小な針でさし続ける動画を撮ってYouTubeあたりに投稿してみよう!!!

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