日日是好日(?)日記

つれづれなるままにサッカー、フィギュアスケート、ときどき映画など。

戦い済んで・・・その2 ~ フィギュアスケート全日本選手権・女子編~

2009-12-28 00:47:47 | 滑走一直線
真央、4連覇で初の五輪代表=鈴木2位、中野3位-全日本フィギュア〔五輪・関連〕(時事通信) - goo ニュース

続いて女子です。

いや、しかし。
TV観戦とはいえ、こんなに息の詰まる試合もありませんでした。

そして、結果が出て。
言葉は悪いけど「なんも言えねー」とはこのことですね…ううむ…

とりあえず、良かった人から行きましょう。

何といっても浅田真央選手。
4連覇達成&五輪代表決定おめでとうございます

浅田選手に関しては、調子さえ戻っていれば何も心配することはないと思っていたものの、タラソワコーチが帯同しないとかいろいろ余計な情報から一抹の不安がぬぐい去れなかったのですが、SPの冒頭の3Aを降りた瞬間、大丈夫だ、と思ってほっとしました。

実は女子のSPはコメント欄でおなじみの友人さーしゃ夫妻のお宅で観戦していまして、そのジャンプを見たとき彼女たちは即座に「回転不足?」と判定しておられたのですが、私にはよくわからなかったのです(^_^;)たはは…観戦歴の浅さが露呈した瞬間でした(汗)

まあ、それはさておき、今回の大会では順調に調子が戻ってきているようで安心しました。何より、1位で五輪決定だったのは本人はもちろんですが、こちらもほっとしたというか…もちろん彼女の実力からすれば1位にならなくても代表には選ばれるだろうと思っていましたが、それでは何かしこりが残りそうな気もしたので、1位通過で文句なしの選出で良かったと思うのです。

あとは四大陸選手権を経て、本番を待つばかりですが、五輪でも会心の演技、満面の笑顔が見られるようにと思っています。

そして、ここから先が本当になんとも言えない結末でした。
正直、五輪代表争いに関してはここが一番激戦だったわけで、大会前から、五輪の出場枠が4枠あったら…と何度思ったか知れません。

結果的に、2位の鈴木明子選手が出場枠を獲得し、3位の中野友加里選手は前回のトリノ五輪に続き涙をのむことになりましたが、真面目に両方とも出してあげたかった。

どちらもすごく好きな選手なので、今回の大会を見ているだけで本当にこちらまで緊張で息がつまりそうでした。

2位の鈴木選手と、3位の中野選手。0.17というわずかな点差は、一体何の差だったのか…

おそらく、それは、自分を押しつぶそうとする緊張感、プレッシャーとの戦いから自らを解き放つことができたかどうかの差だったのでしょう。緊張の糸を自らの滑りでほどいて見せた鈴木選手と、技術的には素晴らしい力を発揮しながら最後まで何かをほどき切れなかった中野選手ということになるのでしょうか…

とはいえ、2人とも本当に素晴らしい演技でした。SPに関しては双方ともに今季一番良かったのではないかと思います。ただ、中野選手はずっと表情が硬いままでしたが、鈴木選手はもう、最初のポーズの時からいい表情で、滑り終わった後も「やってやったわ!」みたいな感じで自分十分でしたね。

FPについては、さすがに鈴木選手も最初はかなり緊張の面持ちでしたし、前半の3Loのあとには転倒もあったのですが、この人はもう後半に向けてどんどん調子が出てくる選手なので、最後のストレートラインステップなんかはまさに彼女の真骨頂でめちゃくちゃに生き生きしていてとても良かった。五輪出場決定は本当に良かったと思います。おめでとうございます!五輪でもまたあの躍動感あふれるリバーダンス&マリアを見られることを本当に楽しみにしています

ただ、中野さんの「火の鳥」もキレがあって素晴らしいカッコ良さでしたし、点数もかなり出ていたので本当に最後までわかりませんでしたね。中野さんの今季のプログラムはSP、FPともにとても好きなプログラムなので、五輪は残念でしたが、世界選手権ではぜひまたスピード感あふれるキレキレのパフォーマンスを見せてほしいと思っています。

安藤さんに関しては、4回転を跳ぶかなと思っていましたが、無難にまとめてきましたね。ただ、SPとFPの前半の出来は今季一番良かったと思います。まあ確かに、勝つことに焦点を絞れば4回転は必ずしも正解とはならないのでしょうし、それよりパフォーマンス全体の質を上げることにこだわるのは戦略として間違いではないので、上手く五輪にピークを持って来られるように調整をしっかりしてほしいと思います。

しかし、最終滑走の村上佳菜子選手。
JGPFで生で見たときも良かったですが、やっぱり上手いですね~。
実際、今回も安藤さんに次ぐ5位ですが、村主さんの上なんですよね。
もって生まれた才能だからそれは素直に素晴らしいことですが、しかし、あの年であれだけやられてしまうと上の選手はつらいだろうと思います。

TV放送で見ていて、元・山田門下と現・山田門下ということで、同じコーチの指導を受けたせいなのか、何となくジャンプの感じやステップ、スパイラルなど滑りの感じが浅田真央選手に似ている気がしました。それは置いておくとしても、これからまだまだ伸びていく選手ということを考えるとなんだか末恐ろしい気もします。
次の五輪の時は間違いなく中心選手ですね。楽しみです。

今回の結果については、ある意味、胸中複雑な思いはありますが、それぞれがべストを尽くした結果なのですし、何より素晴らしい戦いだったと思っています。
五輪代表に決まった選手には、いろいろプレッシャーもあることとは思うけれど、とにかく思いっきり自分の演技ができるよう、健闘を祈りたい。そして、残念ながら選考に漏れた選手も、世界選手権や四大陸選手権などの国際大会が控えていますので、そちらでまたベストの演技を見せられるよう頑張ってほしいと思います


コメント (2)
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