ある『物語』の断片

『物語たち』は語り始める。

風船

2007-12-19 00:05:23 | ある『物語』の断片
無理しなければ
長く楽しめたはずなのに

欲張り過ぎて
膨らみ続ける世界

まるで他に選択肢など
元から存在しなかった如く

身の程もわきまえずに
あの星に届く日を夢見続けて
生き急ぐ少年の如く

パチンと弾けて
泥の中に投げ出されて
事を終えた後の虚無感の如く

そうした姿を
まるで待ち望んでいるが如く

膨らみ続ける欲望

コメントを投稿