ある『物語』の断片

『物語たち』は語り始める。

可変

2007-12-27 09:47:39 | ある『物語』の断片
いつも同じ柄の服を来て
いつも同じ友人と会って
いつも同じ景色を眺める

変化に乏しい日常

それでも少しずつ
周りは変わっていって

ある日突然
その変わり様を見せ付けられて

その時間の長さと
変われなかった自分を
思い知るだけ



ただ

遠い昔の約束と

空に投げ出した
スポーツシューズと

虚空に取り残された
あの日の心だけを
自分の中に留めて

今この瞬間から

少しずつ
変えていくだけ

追い付いて
追い越してみせるだけ