算用数字の4をローマ数字で表すと「IV」です。みなさん、そう思いますよね。
しかし、ローマ数字を使った時計の文字板の4時の位置には「IIII」と表示されているケースが多いのです。

この理由には諸説があります。
14世紀後半、フランスのシャルル5世が「自分の称号5から1を引くIVは縁起が悪い」と、時計師に「IV」を「IIII」に変えさせたという説。イギリスで14世紀末に作られた最も初期のウェルズ大聖堂の時計にIIIIが使われ、その後、伝統となったという説。IVでは6のVIと見分けにくく、左右対称位置にあるVIIIとバランスもいいと考えられたという説。ヨーロッパ中世の17世紀頃までは、ローマ数字の4の表記はIVよりもIIIIが一般的だったという説などさまざまです。

事実、17世紀頃まで建設された有名な機械式塔時計にはIIIIの表記が多く見られます。放射状の文字板のデザインにはIIIIの表記がバランスがよいため、それが業界の伝統となり、その後のクロックやウオッチにも残った、という説が有力と言われています。(セイコーミュージアム銀座 より引用しました)

 

文字板の数字表記の謎・4が「IV」ではなく「IIII」に? | THE SEIKO MUSEUM GINZA セイコーミュージアム 銀座

文字板の数字表記の謎・4が「IV」ではなく「IIII」に?

THE SEIKO MUSEUM セイコーミュージアム

 

ムーブメントはETA976.001です

文字板地板もツヤがありキレイです。

ローマ数字4もデザイン決める時には『「どっちの方が良いか」などと検討したのかなぁ』と想像すると楽しくなりますね。

これから修理します。

 

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