「そんなに食べてないんだけどねぇ~」、なのに太ってしまう人。かと思えば、けっこう食べてても、スラッとしてる人。悔しいぃ~、なんてひがんでいるあなたに耳寄り情報です。
最近の研究では、肥満体質は、遺伝子が関係していることが分かってきたそうです。太る原因は、食べたエネルギーより消費するエネルギーが少ない、これが原因の定説といわれます。
体質の遺伝も原因のひとつらしい。ただ肥満体型が遺伝する、体脂肪を貯えやすい、エネルギー消費が悪い、といった体質の遺伝ですから誤解のなきよう。
さらに、太りやすい遺伝に、食べ過ぎ、運動不足といった要素が加わると、間違いなく肥満してきます。太りやすい遺伝子を持っている人と、持っていない人では、同じダイエットをしても、成果が違ってくるそうです。
では、どれくらい遺伝の影響があるのでしょうか。両親のタイプによる、子どもの肥満発生率について、以下の様なデータが報告あります。
両親とも正常体重 ................. 子どもの肥満発生率は10%
両親のうち父親が肥満 ....................... (同上) 30%
両親のうち母親が肥満 .........................(同上) 70%
両親とも肥満 ....................................(同上) 80%
このデータだと、肥満には遺伝が大きく関係しているように見えますが、一般には遺伝よりも環境の影響が大きいといわれています。
アメリカでのある研究では、一卵性双生児を別々の環境で20年間生活させた実験があります。一卵性でも肥満環境では「肥満」、そうでない環境では「正常体重」となり、その後、環境を同じにしたら両方とも肥満になったそうです。
そのほかに、子どもが養子であっても、親が肥満であれば肥満になったり、夫婦で一方が肥満だと配偶者も肥満したり、家族が肥満だと飼い犬まで肥満するという、笑えないデータもあるそうですよ。
ということは、肥満は遺伝との関係よりも、やっぱり「生活習慣」、のほうが関係が深く、その原因は、「遺伝・30%、環境70%」ってことでしょうか。