ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

喪服ルール

2021-03-22 17:00:32 | つれづれ

 

一週間のご無沙汰のあとが、いきなり喪服話題ですみません。

写真もなしですみません。

 

さて、和装の喪服については過去に書いていますし、今回は別サイトでのお話しで

うっそぉと思ったことがあったので洋装の喪服について。

 

あるサイトで「女性のパンツスーツ喪服は正式な場ではマナー違反

ということが、フォーマル通販のサイトやマナー・サイトで書かれていた」と。

わざわざ「パンツスーツは礼装にならないので…」みたいな注意書きがあったとか。

なんで?と思います。

女性が着るからわざわざパンツスーツとなってますが、スーツって男性と同じですよね。

女性がパンツスーツで通勤している場合でも、それはカジュアルととられるのでしょうか。

リクルートスーツはどうなの?

なんで葬儀に関してだけ「スカートでなきゃ」になるんでしょうねぇ。

 

ありがたいことに「そんなことはありません」という葬儀社の方のコメントや、

いろいろな説明などもありました。「私もそう思ってたぁ」ということばかりでした。

以前、着物の喪服のことでも書きましたが、葬儀というのは自分のおしゃれを

アピールする場ではなく、個人を悼み、ご遺族の悲しみに寄り添う日です。

気を付けるのは華美でないこと、肌の露出が多くないこと、くらいです。

大切なのは「気持ち・心」ですよね。

 

和装の喪服については、過去に書いておりますとおり、黒の喪服は親族のみ。

一般参列者は、色喪服か地味な着物に紋付の黒羽織、でいいわけです。

洋装は、最近はもうお通夜であろうと告別式であろうと、ずっと黒一色。

親族も一般参列者もかわりません。面倒がなくていいといえばそれまでですが、

まぁ気持ち・心という点では…あ、これはまた別の話なので…。

とりあえず、華美でないこと、夏物と言えども肩むき出しはナシ、

アクセサリーも原則はナシ、よく「喪服には真珠」といいますが、

それは「真珠をつけなければいけない」ではなく、真珠ならば許される、です。

最近当たり前のネイルも、メイクも控えめに…これもすべて、

人が亡くなっていることへの哀悼の気持ちを表せば…ですね。

 

パンツスーツをとやかく言う人は、着物警察と言われる人と似ている気がします。

どこかで刷り込まれた?知識や、人に聞いたことが「正しい」になっていて、

言われてみればそうだよね、と思い込んでしまった、のかな。

喪服については、みんなが喪服というものを当たり前に揃えられるようになったのは、

近代に入ってのこと、同時に洋装が入ってきたことで、なんだかよくわからないうちに

ルールが先行してしまっている部分もあります。

以前、仏事なのだから「殺生」にかかわる動物性のものは使ってはいけない、

なんてこともいろいろ言われました。

だから革製のものは持たない、毛皮もダメ…。

まぁ毛皮についてはなんとなくわかる気もしますが、皮革製品がダメと言われたら、

靴はどうするの?です。以前通販で、仏事にも安心してお履きいただけます、と、

布製の(見た目はホースヘア風)靴が販売されていました。

そうなったら革の財布も革表紙の手帳もダメですか?って話です。

だいたい真珠だって、貝という生き物から作ったものですし、

ウールの洋服なら、元はメェメェさんの毛ですよね。

言ってる方もゴッチャになってるのでしょうか。

なにかこまかくいろいろ決めておかないと…なのでしょうか。

ついでのことに、黒いストッキングも「タイツはダメ」だの、

30デニールだの60デニールだの、そこまでいうことがあるそうです。

この質問に対してある僧侶様のお答え

「こちらとしましては、30でも60でもかまいません。

 葬儀は広いお寺でやることもあり、季節によってはじっとすわっているのに

 寒い場合もありますから、パンツスーツでもタイツでもご自由に」と。

ありがたいお言葉です。

 

季節によっても、また地域によっても寒さの違いはありますし、

タイツが真っ赤ではこまりますが、黒だったらいいじゃないですか。

以前「黒でもあんまり透けるのはよくない」とか、そんな話も聞いたことがあります。

30だの60だのという話が出るのも、おかしなことです。

そんな細かいことを言うなら、ペカペカ光るピアスだの、最新のまつげ長々メイクだの、

その方がよっぽど気になります。

 

豊かになってきた分、あれでなければ、これでなければ、と、

あれこれ決めることで安心するのかもしれません。

いつも言うことですが、礼装というのは、だいたい誰かのために着るものです。

自分が主役になるのは、七五三とか成人式、結婚式ですが、

それとても、実は神様へのお礼だったり、親に感謝することだったりします。

美しく…はもちろんですが、誰かに喜んでもらう装い…。

だとすれば、葬儀はやはり故人とご遺族に対する哀悼や憐憫の心を表すもの。

それが大切だと考えれば、パンツだろうがスカートだろうが、

どっちでもいいことだと思います。靴下の透け感もね。

 

私にとってのブラックフォーマルの問題はただ一つ!

急なことが多いですから、その場になって慌てる「サイズがぁ」~のこと。

母の時も主人の時も、慌てましたから、最近は衣替えの時期になると、

とりあえず一回着てみることにしています。大問題ですから!

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4 コメント

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Unknown (古布遊び)
2021-03-22 20:01:20
本当にそうですよね~
あまりに細かいことにこだわりすぎると肝心の事が見えなくなるような気がします。
なんの為、誰の為???
なんだかなあーー本末転倒ってことがありますね。
Unknown (とんぼ)
2021-03-22 23:02:33
古布遊び様

十数年の間に何度か葬儀にでましたが、
そのたびに「あらっ?」と思うことがありました。
誰も何も言わないので、本人は気が付かない、
かわりにあとで陰でいわれているのだろうなと
想像していました。
肝心のことを忘れたくはないですね。
Unknown (ラル)
2021-03-23 13:22:30
最近はフォーマルウェアも変わってきたのか…。
ヘンなルールを聞きますね。以前喪服を買い替えないと、と思い(太った!)ちょうどデパートでフォーマルのセールヲやっていたので覗いてみました。
ワンピースの丈の話になったとき店員さんが「スカートは床から〇〇センチと決まっています。」(数字忘れましたが)と言うのです!そんなこと聞いたこともなくてビックリしました。多分喪服メーカーの派遣の方だと思います。

昔洋裁をしていたのでドレメや装苑を買っていましたが、たまに日本フォーマル協会?監修のフォーマルのドレスコードの薄い冊子がついていました。
それはヨーロッパの正しいドレスコードをもとにしてあり、妙な細かいルールなんてありませんでした。
今はネットで思い込み情報が多いのかしら?
Unknown (とんぼ)
2021-03-23 13:35:34
ラル様

私が初めてブラックフォーマルを買いに行ったときは、30代なかば。
まだ「ミニ」が残っていまして「お客様の年齢でしたら、膝上5センチくらいが」…
って言われました。
もっと短いのもたくさんあって…。
時代とともにとはいいますが、フォーマルは流行じゃないだろうにと思います。
教科書は必要なくても、ドレスコードの基本みたいなものが、
何かの形でちゃんとあればいいんですよね。
和装洋装、ともにそういうものがないままきていますから、
誰かの言ったことが、そのままルールになったり、
困ったものですね。

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