ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

ちぢみ~じゃないんですが。

2011-03-06 03:49:17 | 着物・古布

 

トップは「襦袢の袖」、別に袖丈が長いのではなく、長さは45センチ。

つまり横が思いっきり縮まっているんです。

これは別のものとごちゃっと一緒に来たので、見たとき最初はぜいたくな絹の楊柳?、なんて思ったのです。

なにしろ縦にしわしわと、そして手触りはしなしなと心地よく…。

 

        

 

ところがよくよく見ると、どうも確かに縦しぼ風ではあるものの、なんか縮んでないか??

ぐるぐるっとまいただけだったこれを広げてみたら…おみごと、細い…。

で、はずした袖が、トップの写真、というわけです。

たぶん、ですが、洗っちゃったんでしょうね。そしたら思い切り細身になっちゃった…。

で、そのまま私のところに来たわけです。広げないと柄もわからないくらいで…。

とりあえず解いてざっと洗いました。

 

汚れもシミもナシ、なんせ縮こまってますので細かく伸子をうちました。

手前これから、向こうは終了…朝顔の柄なんですよー。

 

            

 

はい、片身頃ですが、ここまで伸びました。反幅まで伸ばすと楊柳ではないけれど、

たてにしぼが入るような織り方だとわかりました。

 

      

 

わかりますかねぇところどころ、ほんのちょっぴりブルーがはいっているんですよ。

それがまたなんともいえずオシャレです。    

 

朝顔柄で、少ししぼがある…たしかにほんのわずかな凹凸なんですけれど、肌にまとわりません。

夏ちりめん…という特別な織り方とかはないんですが、要するに「暑い時期にいいですよ」という

薄手だったり、こんな織りだったりするもの…

これは単の少し暑いころに着るじゅばんなのでしょうね。

繰り回しらしく、衿分が足りなくて、別の布が足してあったりのすごいものでしたが、

身頃と袖はあります。うそつきでもできますし、私の単用にしてみる予定です。

それにしても、これを持っていた方、洗っちゃって縮んじゃって「おぉぉぉノォ…」だったんでしょうねぇ。

しわしわのときは「しごき」くらいにしかならないかと思いましたが、

ここまできれいになってくれましたから、また活躍してもらいましょう。 


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