ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

染見本

2009-05-20 21:22:30 | 着物・古布
「染見本」というのは、呉服屋さんに置いてある見本のこと、
もちろん元は「染屋さんの見本」ですが、私たちが白生地を小紋に染めたいとか、
古い色無地を小紋に染めたい、なんてときに、呉服屋さんが、
「こんなのいかが?」と出してくれるものです。
だいたいは半反くらいの長さです。
お客様にお見せするだけのものですから、触られる汚れはつきますが、
したてられることはありませんから、水は通っていません。
期間を過ぎると、次のが出たり、色柄が古めかしくなったりして、
使われなくなります。
それでも着られていないものでもったいないですから、
昔の人は、これでじゅばんを作ったりしています。
手持ちではこんなのを、以前お見せしています。
こちらは背縫い部分です。


       


こちらは薄い色合いの柄の大きいものの染め見本


         


どちらも着込まれていますので、染見本といえども古い味があります。
今、ヤフオクに出しているのは、現代モノで、
しかも手芸用にたくさんの見本をカットしちゃってます。
昔の縮緬などのパッチワークをなさる方などには不人気と思いますが、
たとえばよく使う小物とか、バッグなどは、
新しいもので単純に「和柄もの」として使えます。

古布の味わいはとてもいいものではありますが、耐久性がないのがネックです。
木綿だと丈夫なんですけどねぇ。絹はほんとにすぐ摩擦で切れたりします。
バツグなどにすると、角がすぐに擦り切れます。       
ですから、作るものによって使い分けて楽しめばいいわけですね。
今回の見本は、大きいといっても70センチくらいあるんですが、
半衿にするにはちと短いですねぇ。

もしカットしたらなーんにもできない…こまっかーい見本はこちら…
これはながじゅばんの袖でした。


   


なんたって番号が「三八」なんて漢数字です。。戦前のものですかねぇ。
しなしなで手触りいいです。こんなして着ていたんですね。
これは売りませーん。


順序良く品物を出せばいいんですけれど、なにしろあっちの箱開けたらこれが…
こっちの箱はこれが…みたいな状況でして…。
なんでも屋さんになりつつある「こぎれあん」、そのうち食品も?それはないっ!

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6 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (とんぼ)
2009-05-21 18:34:05
てまりばな様
ならべているだけでも、なんかシアワセです。
何かにしたいと思っても、ちっとも形になりません。

このテのじゅばんは、ほんとにすごいです。
ここまで使うかってくらい、
字の印刷されてる部分まで、使ってあったり、
見本のツギハギだったり…。
もったいないの国ですね。
Unknown (とんぼ)
2009-05-21 18:31:54
あめだま様
鑑定団に出せるようなものは、
ひとっつもないんですが、古布が好きなら、
まみれてころがりたい…と思うでしょうねぇ。
整理つかなくて困ってます。
Unknown (とんぼ)
2009-05-21 18:30:05
陽花様
なんか見ているだけで楽しいんです。
頭の中では、いろいろ小物が思い浮かぶんですが
結局、またそのまましまっちゃってる…。
これですもんねぇ。
どなたかにうまく使っていただけたらと思います。
Unknown (てまりばな)
2009-05-21 17:47:07
こういうの見るとほしくなっちゃうんですけど
自分では何もできないので
器用な方がうらやましいです。

襦袢、すごいですね。
さすがもったいないの国、日本!
Unknown (あめだま)
2009-05-21 00:04:24
トンボさんのお宅は宝の山なのですね。
いつも珍しかったり懐かしかったりのお宝を見せていただいてます。
Unknown (陽花)
2009-05-20 22:16:42
色とりどりの色んな柄を見ていると
楽しくて時間がすぐに経ってしまいそう
ですね。
アイデアのひらめく人にはこういう染め見本も
素敵なものに変身するんでしょうね。

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