ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

こちらもざらざら「ちりめん」

2007-05-17 21:07:25 | 着物・古布
これも「解き」待ちのじゅばんです。
この色柄を見ると、ほんとに着物だったのかしら…と思ってしまいます。
どう見ても「若いヒト向き」ではありません。
もしかしたら、最初からじゅばんか…と思ったのですが、
それにしては、衿の後ろ部分も布が足りなくてついでありますし、
前もつぎがあります。やはり「繰り回したもの」と思えるのですが…。

柄のアップです。更紗、ですが「花は「宝相華」のようにもみえますね。


       


あざやかな青がとても効いていて、地味な地色や柄を引き立てています。
で、これも実はポカがありまして、こんなです。


       


はみでちゃってるぅ~~。これだけでも、「難あり」ですよね。
このはみ出しのそばには、染めた直後にこすってしまったようなところもあり、
もったいないなぁ…です。やっぱりちょっとお安くなったのかもしれません。
それにしても、これは着物で着るより帯のほうがいいと思うんですけど。
今はちりめんの帯が少ないですから、裏の色を良く考えて、
腹合わせのちりめん帯にしたら、いいですね。

さて、先日の「こうもり柄」の着物、解いて洗ったのですが、
残念ながら、布ちからが弱っていました。
真ん中などはなんとか大丈夫なのですが、布の端のほう、そこが弱っていて、
ちょっと引っ張ると「ニリッ」と裂けてしまいます。
こんな感じ…、


         


これで着物にしたら、座ったとたんにお尻が裂けます。
残念ですが、あまり細かく手を加えない「のれん」にしようと思います。
なかなか思うようにはいきませんねぇ。
こうもり柄、また探すんだっ!



今日はまたしてもおかしな天気、写真の「影」を見てください。
とてもよく日が当たっているでしょう?影クッキリです。
ところが、この写真とっているとき「シャワーのような雨」…。


       


空を見上げると西は青空、お日様キラキラ、で真上もほとんどもう雲もナシ。
それなのに雨は強くなったり弱くなったり、シャーシャーと降り続いていました。
まさしく「おきつねさんのお嫁入り」ですね。

もうひとつ今日の出来事、近くの友人が「お姑」さんの着物、
もらってきたのはいいけれど…なの、見に来て…と。
すぐそばなので、すっ飛んで行きました。
お若いころのものは3枚ほど、きれいな色柄でまだ手入れすれば着られます。
羽織がたくさんあったのですが、どうにも彼女向きではない上に、
彼女はあまり羽織を着ません、ということで「いただきました」。
そのほか素材を調べたり、何かに使えるかとかあれこれお話ししてきました。
今回彼女が一番困ったのが「踊り用の着物」!
お姑さん、踊りが趣味、といっても日舞ではなく列を作って…というタイプ。
日本国中、お祭りがあるところに団体で行ってみんなで踊ってた、
ということで、ほこりよけにかけてあった手ぬぐいも、
岩手や北海道、四国などの「おまつり」の宣伝手ぬぐい。
「こっちのほうが価値あるんじゃない?」「かもしんない…」??
着物は全部ポリで、とにかく「舞踊用」ですから、浴衣にいたるまで「ドハデ!」
一枚薄いブルーで裾模様の「対丈」があったので、
お風呂上りのガウンがわりにちょっと羽織ったら?といったら
「寝る前にひと踊りってかい」ん~~眠れないか?
黄色に赤とか、白地に波しぶきとか「演歌歌手のよーだ」と、
彼女はため息ばかり…数あってもこれじゃねぇ…でした。
普段着物は青系が多くて、いい青地の麻の着物や、きれいな薄青の色無地とか…。
踊り用は、それに反して見事なハデハデ、両方着られて、
お姑さんは幸せだったのでしょうね。
羽織を何枚かと、じゅばんの古いものをいただいて帰ってきました。






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6 コメント

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Unknown (陽花)
2007-05-17 21:29:36
私もこの柄は帯にむいてるように思います。
ちりめんの帯は何となく締めにくいです。(私だけかもしれませんが)わたしだったら迷わず作り帯ですね~。
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素敵な柄 ()
2007-05-17 22:37:25
ですね~ 
帯なら良いのに・・・と思って読み進んだら
やっぱり 帯ですよね~
更紗柄の帯が欲しくて只今物色中です。
値段を考えなければ 好みの物が有ったのですけれど・・・

この生地を帯にする予定はありませんか?
返信する
斬新 (もも)
2007-05-17 23:01:33
昔なのに、はっとするような色使いや大胆な柄。
昔はイイ色を出しましたね。
江戸縮緬にも、何ともいえない、綺麗な深いブルーが出てきますね。
この柄のお着物をお召しになった方はどんな方なんでしょう。
派手だー!
大正の頃はこのような、舶来っぽい大胆な更紗柄がはやったのですか?

更紗の柄の縮緬は帯によく出てきますが・・・
これも帯でまた生かされると良いですね。
そうすると、帯が主役のお召し物になるのでしょうか
この着物にはどんな帯?
この帯にはどんな着物?
この着物にはどんな半襟?そして帯締めは?
と最近、そんなことも思う楽しみが増えました。

着物って奥が深いなァ。





 




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踊りのキモノ (Suzuka)
2007-05-18 08:57:08
父方の祖母も、90過ぎまではっでーな着物で
みなさんと一緒に踊っていました。
ふだんのきものはネズミのオンパレでしたから、
そういう機会に 目が覚めるような(飛び出るような)
色柄を着られたのって、よかったのかもしれません。

おふろあがりの対丈の化繊。
探してます。
のーんびり、まったりタイムにいいかなって。
色だけは、家族に通報されないものをと思ってますけど。
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変な天気・・・ (ヒロをぢ)
2007-05-18 20:30:30
 関西方面もこの所ミョーな天気が続きます。昨日などは朝から晴れだ曇りだ雨だ嵐だ・・・、天気の見本市かい!と思うほど。
 着物についての記事は、相変わらずぽポカンと口を開けて「ほ~、へ~、そ~なん?・・・」と関心するばかりです。門外漢にとっては天上のお歴々の会話を垣間見るがごとし・・・ですね。あ、それなりに楽しませてはもらってますけど・・。
 一昨日の萬屋様へのレスを読み、「ヤベェ、尻馬に乗らんで良かった」と・・・。私も《せ~ばい》されるところだったかも・・・。何せお調子者なものでねぇ、ご存知の通り。
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Unknown (とんぼ)
2007-05-18 23:55:01
陽花様
ちりめんはのびますからねぇ、
私も持ってますが、締めるときはきをつけないと
表地だけがズルッと…なんですよね、
へんなクセもついてしまうし。
それなのにちりめん帯が好きですー。

恵様
たぶん帯びにすることになると思います。
縫い目の弱りが心配なので、少し幅が狭くなるかも。
どっちにしてもまっすぐきれいには取れませんから
「作り帯」になりますが…。
すぐというわけには行かないのですが、
なるべく早く、まずは解いてみます。

もも様
たぶんこんなのを着ていたのは
明治に近いと思うんですが…。
さまざまな資料をイロイロ見るんですが、
こういう柄の着物をきた写真をあまり見ないんです。
錦紗の人気がたかまってからは、
そちらのほうが多くなったようですからね。
錦紗ほど鬼ちり、でてきませんねぇ。

組み合わせの妙…ほんと奥深いです。


Suzuka様
知ってはいましたが、実物をあれこれと拝見したのは初めてで、こんなの着たんかい、と
びっくりするような華やかさ。
ここぞとばかりに自由ですねぇ。

ヒロをぢ様
ほんとにお天気が落ち着きませんね。
今日も晴れるといっていながらくもりで強風。
ヒロをぢ様のところも、私にとっては
「へぇ~~~~~」の連続、メモメモ…の世界です。
えっ?千様のコメントのレス?…
はいはい、ヘタなことは言わないほーが!
おてもやんはコワイですよぉ。

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