写真は、頂き物のシクラメン、雪になるかもというので、今日は終日玄関の中。
風邪っぽくて、とりあえず「寝て治せ」とばかりに、ゴロゴロ横になる時間をとっていたのですが、
せめて頭の中で、書きたいことをまとめていまして、ふと「お稽古」のときのことを思い出しました。
「着物は腰紐をしっかり締める。帯は下部分を引いて締める」とそんなお話をして、
着装して腰紐を締めてもらったのですが、そのとき「着物の腰紐は、腰骨の上あたり、
これは人によって好みもあるし、骨盤の形や肉付きも違うから、
自分でいろいろ締めてみて、ここっていうところを探すのよ」と言いました。
するとMさんが「あ、そうそう着物の腰って、ウエストじゃないんですよね」と言いました。
「そだよ、マチガイやすいけどねぇ」と言った私。ん?なんかヘン?…だったんじゃないか?
洋装になれた私たちは、洋服の形やサイズでものを考えるくせがついてます。
洋服は、体の曲線に合わせて作るもの、そしていわゆる「スリーサイズ」が基本です。
ウエストが真ん中ですから、デザインの説明のとき、
「ロー・ウエスト」とか「ロー・ライズ」とか「ハイ・ウエスト」とか言うんですね。
つまり「ウエストより下、ウエストより上」です。このウエストは、胴体の一番細いところ一周のことです。
和装は「ウエスト」はほとんどマークしません。
着物は縫うときにウエストを作りませんから、大事なのは身丈と裄丈です。
ナニを言いたいか…私の中で、腰ってどこよ…だったんです。
最近の洋服についているタグは、だいたい「B・W・H」つまり「バスト・ウエスト・ヒップ」ですが、
では「腰」っていったいどこを言うの?
ここなんですよ、つまり腰って言われたときウエスト、と思ってしまうことがある…。
たまに洋服のタグに「腰囲」と書かれていることがあって、それがウエストだったりします。
本来「腰囲」は「ヒップ」のことで、つまり「胸囲・胴囲・腰囲」が「B・W・H」。
でも日本には「臀囲(でんい)」という言葉もあるのです。つまり「尻まわり」ですね。
このへんが、英語と日本語の違い、単なる違いではなく「体の構造」の捉え方の違い。
英語で「ヒップボーン」というと「骨盤」のことなんですが、直訳すれば「お尻の骨」…。
日本では「腰」と「お尻」は、ベツモノという感覚ですよね。
骨盤周辺が「腰」で、お尻は主にその下の、でっぱっていてプルプルしたお肉だけのこと…みたいな?
だから「お尻の骨」なんていうと、「尻に骨があるかい」ですが、
英語のヒップは骨盤を含む周囲全体のことなので、ヒップボーンでいいわけです。
みっともないとしか思えない「腰パン」という穿き方があります。
アメリカのどこだったかで、腰パンすると罰金取られる…という町があって、
警察官が歩行者を見て注意する…しかも何センチまで規定があるそうで…。
日本では「腰パン」といいますが、実際には骨盤の下で、実は「尻パン」だと、
私は思っているのですが、英語ではなんというのかと調べたら…
腰もお尻も関係なく、「sagger」、sagがたわむとか、垂れ下がるというイミですから
「だらしなく垂れ下がったパンツの穿き方する人」、まんま直訳やん。
ならやっぱり「尻パン」だわ…。
というわけで、私の腰&尻の妄想は(アブナイな)、頭の中でごちゃごちゃと混ざり合ったのですが、
要するに、これからお稽古の説明のとき「ウエスト」という言葉、「腰」という言葉に気をつけること。
骨盤の、とか腰ボネの、とか、胴回りの、とか言わなきゃ…です。
伊達締めはみぞおちアタリ、裾よけの紐も着物の紐も「腰ボネあたり」に締めるのよ…と。
今頃きがついてどーする…と、ゴロタラしながらため息ついたのでありました。
シクラメンは母の好きな花でした。
花が大ぶりで、窮屈そうに咲いています。「篝火花」とは、本当に「らしい」名前だと思います。
お花がいっぱいで、蕾も沢山あって長く
楽しめますね。
寒くなってからはさすがにお尻が半分出ている
人は見かけなくなりましたが、よくあんな中途
半端な穿き方で気持ち悪くないんだろうかと
思っていました。
確かに、お国によって言葉の示す範囲、概念がまるで違いますね。とある国の言葉は帽子と言ってもその形により軽く10種類は全く別の単語がありました。日本の文化を世界と比べて外国と違うと言うよりも、日本の方こそ(島国ということも含め)特異な文化を持っているのだと最近実感します。
が、何だろう?胴回りとは言いますが、ウエストそのものを指す日本語はないですねぇ。
腰は、尻よりは上な感じがします。
やはり腰骨の辺りかな?とんぼさんとほぼ同じ感じです。
腰とウエストの混同というか混乱、最近の話なんですが…。
嫁入り前、20~30年前に仕立ててもらった着物が、軒並み長いんですが、最近母に確認したらきちんと身長を伝えて仕立ててもらった、ということでした。
実際の身長より5cm位高く見られることが多いので、長年見た感じで判断して縫ってくれたのか?と思っていました。
が、身長を伝えていたことで、これはウエストで腰紐を締める長さで仕立てていたんだと分かりました。
実際、ウエストで締めると丁度で、裾の収まりが悪く、この頃はウエストと腰と二本腰紐を締めて着ていました。
大学の時クラブで和服を着ることがあったのですが、そのときに先輩が「腰紐はウエストに締めないと締まらない」と言っていて、奇異に思っていたのですが、その頃から身体感覚とか言葉も変わってきていたのかと思います。
着物については、数もある程度あるし、身丈直しは費用も掛かりそう、全部直すか?検討中です。
母が寝付いてからは、シクラメンを買っていませんでした。
久しぶりで、なんだか懐かしいです。
つぼみがどんどん上がってくるんですよね。
しつかり楽しみたいと思っています。
あの穿き方、ハヤリだかなんだか知りませんが、
ただだらしないだけで、しかも日本人がやると、
よけいにものすごく足が短く見えます。
あればっかりは、どこがよくて…と思います。
やってましたよ私も。
歌手なんかは、必ずといっていいほど、
ヒップボーンのベルボトムジーンズで、
大きな丸いバックルのベルトでしたねぇ。
懐かしいです。
日本は島国の上ね鎖国してましたから、
いわば「ガラパゴス」敵なことがたくさんあります。
わずかに入ってくる異国のものも、
富裕層だけのものでしたし…。
なので、まねっこ文化が育ち、日本独特のものが
たくさん生まれていますし、おもしろいものですね。
ウエストは「胴囲」です。これは着物の本にも出ています。
着物には余り必要ないのでも書かれていないものも多いですが。
戦後、洋服文化に追いつけ追い越せで、
洋服のように、腰を意識的にしめる着方が、
あれこれ画策されましたから、そのころから、
腰紐をウエストに、ということも、始まったのでしょうか。
今の人はけっこうウエストで締めるかた、いますね。
母は、年を取って身長が縮み、最初はザクザクと、
帯の下になるあたりで、つまんであげてました。
そのうち、おはしょり作るときに、
少したくしあげて、伊達締めで締めていましたね。
全部治すノバたいへんです。
私のように「幅」が変わると、自分の身をやせさせるしか、
手がありませんが、丈なら、次の洗い張りまで、
なんとかごまかせるのではないでしょうか。
それでも結局いずれは「全部替えないと」ですね。
私の身幅もそれなので、いよいよ「やせる」法を、
マジメに考えています。難しいけど。
整体の仕事をしているので、つい脊柱を中心に考えるクセがあって、腰紐の結ぶ位置では「腰骨」とか「骨盤の上」という言葉にいつも混乱していました。
解剖学的な骨格だと上から
頭蓋骨(トウガイコツ…頭の骨)
頚椎(ケイツイ)首の骨
胸椎(キョウツイ)背中の上部の骨
腰椎(ヨウツイ)背中の下部の骨
骨盤=腸骨+仙骨+恥骨でワンユニットのお尻の部分の骨
☆「骨格」で検索されるとわかりやすい図が出てきます。
という事で、ウエスト=腰椎部分に、骨盤=お尻と考えるのが染み付いてしまっていて、
「骨盤の上」って事はウエストじゃないの?とか、「腰骨」って実際どの部分を指す言葉なの?
等々、日本人のくせに日本語がわからなくてモヤモヤしてました。
要はウエストより下って事なのでしょうね。
ウエストラインより下で、おはしょりがちょうど良く処理できる位置、と思っています。
このちょうど良くっていうのもまた難しいのですが^^;
私のモヤモヤについて書いて下さったので、つい長々とコメントしてしまいました。
すみません。
これからも楽しくお勉強させていただきます。
はじめまして、コメントありがとうございます。
ウエストは「胴囲」というのですが、
あまり言葉として言われないんですよね。
例えば、今はスカートのサイズなど
「アナタ、ウエストいくつ?」なんて聞きます。
「胴囲何センチ?」なんていいませんよね。
着物は「腰骨」とよく言いますが、これも、
専門用語の腰椎だの何だのは、病気でもしないと、
耳にななじみがありません。
腰いたくって…とはいっても、脊椎の腰椎部分が、
痛くてなんていわないし…。
専門知識のない人ばかりだった昔は、
手に触る骨盤の一番上が「腰骨」だったわけです。
「腰のぐりぐり」なんて言い方もします。
単純にいいますとね
着物は、元々伸縮する素材がないものを使っての
衣服ですから、締めて苦しいところは締めない…
というのが基本なわけです。
外から触って、骨盤のぐりぐりするところ、
そこは締めても苦しくないわけです。
そこだと下すぎるという「感じ」なら、
そこから指1本(縦ではなく指の幅です)とか
そのあたりで、自分の「締めどころ」を決めるわけです。
着物に馴染んでいると、着物によっても
腰紐の位置を変えたりする人もいます。
着物って、つくりはおおざっぱなのに、
着る時の1cmは、とても響く場合がありますからねぇ。