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ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

人生いろいろ~

2008-02-12 18:12:27 | つれづれ
バサマは食欲ありながらも、あれいや、これいやの相変わらず。
今日は、ギャッジベッドの介護制度なんたらかたらで、
ケアマネージャーが来宅予定でしたが、本人が予約日を間違えて延期。
なかなかうまくは運ばないものです。

私は合間を縫ってHP作成…できてなーい。まっこんな日もあるさ。
とりあえず今回のアップ予定の中から、羽織を一枚。
これは絵羽織なんですが、肩先にわずかーなヤケと衿がちょっと色ヤケかな?
それでも地色は落ち着いたブルーグレー、花模様も品がいいです。
今回はすぐに着られる羽織も出す予定です。


ではちょっと介護のお話しを…。
母の場合は、脳梗塞などで倒れたわけではないので、
今はなんとか自分で起き上がり、歩いてトイレも行けているのですが、
今心配なのは「食べないこと」、もともと極端な偏食で極端な小食もあり、
昨年のあの暑さから、かなりやせてしまいました。
おまけに今回痛み止めの薬のおかけで、胃の具合が悪くなったようで、
益々ろくにたべていません。介護するものがいるのに「栄養失調」で
万が一のことがあった日にゃ、眼も当てられません。
今回ケアマネさんがいらしたら、訪問看護をお願いする予定でいますが、
今のバサマの程度では、訪問看護も週一回です。
栄養失調なりかけのバサマに、はたしてそれで足りるのか、はたまた間に合うか。
青島刑事じゃありませんがね、いつもいつも「コトは現場で起きている」のです。


さて、介護と看護、一字違いなんですけどね、できることは大きく違います。
要するに看護というのは「医療的ケア」が含まれるわけです。
今の介護制度というのは、そのあたりをきちんとしないまま出発していますから、
いくらヘルパーさんが毎日のようにきてくれても、
医療従事者の資格がなければ、医療的なことはできません。
医療的なことというのは、要するに点滴とか注射とか投薬とか…。
いえいえ、実は厳密に言いますと「座薬をお尻に入れる」のも、いけないんです。
例えば、老人でなくても、息子の通っていた養護学校では、
鼻から管を入れての「経管栄養」とか、痰を排出できない子の吸引とか…。
そういうことも全て医療行為ですから、そういう子供が通学すると、
学校の教師は医療従事者の資格、つまり看護婦の免許とか医師免許が
ありませんから、何もできません。
それで毎日親がついて登校して介護することになるわけです。
学校であれ家庭であれ「何かあったとき」の責任の所在というのが
一番のネックなんです。
つまり、そういう行為は直接命にかかわることですから、
事故があったときに訴えられたら…という心配があるわけです。
昨今の学校は、いじめについてだって、誰が見ても…のことでさえ、
認めようとしないってのありますよね。
そんな組織では、医療事故なんてとんでもない話なわけで、
腰がひけるどころか、後ずさりばかりで一向にすすみません。

介護の現場でも、ちょっと管をいれて痰をひくことさえ、
ヘルパーさんはしてはいけないから、家族がついていなきゃならない…。
でもねぇおかしなことに、親は親であるというだけで、家族は家族というだけで、
「医療資格もないのにやっている」という法律違反を、やっているんです。
私なんざ、息子が小さい頃は、管入れて痰も引いてましたし、
座薬もばんばん入れてましたし、聴診器当てたりして、バイタルとってましたよ。
それは、親だから一番そばにいるから、だけではなく、
それで医療事故が起きても「親の責任」ですむからってとこもあるわけです。

今回もうひとつやれやれと思ったこと。
ベッドを借りるのに、業者のところで現物を見て、私は将来的なことも考えて、
モーター三個ついているほうを借りたいといったのです。
モーター三個というのは、一個目はベッドの高さを自由にかえるためのもの、
二個目はベッドの上半身部分を起こすためのもの、
三個目は、ベッドの下半身、ヒザの裏にあたるところを上げるもの、です。
バサマはたしかに半身マヒでもありませんし、時間をかけて起き上がり、
なんとか立ち上がってトイレまで歩けます。本人には暖かくなるまでには
腰も治るとは言ってありますが、実際にはおそらくこのまま、
ベッドは借りっぱなしになると思います。もう布団から立ち上がるのはムリです。
体重も減っており、腰が治っても早晩トイレ以外は、
寝ている暮らしではないかとそういう感じです。

同じ年齢でもかくしゃくとして歩いている人もいますけれど、
これはもう年齢ではなく、母という老人の状態です。
内臓の病気もいくつもあり、日に日に弱っていってますから、
いずれは食事もベッドですることになると思います。
そういうことも見越して、楽に暮らせるようにと思えば、
ヒザの裏が三角にアップするベッドのほうが、
昼間ベッドでおきあがっているのにも、ラクだと思ったのです。
ところが業者が言うには、今の要介護の段階で、しかも脳梗塞などでない場合は
モーター三つはいらないということになると思う、
その場合は「必要のない機能までついたものを貸した」ということで、
業者が役所からなにやらいわれるのだそうです。
元々ベッドなどを借りるには、まず役所に書類を出してからなのですが、
緊急だからと順序をかえて、先にモノを運び、そのあとでケアマネがきて
調査、となったわけです。でもねぇ、病気やケガなんて予報がでるわけじゃなし、
緊急性なんて最初から考えられることでしょう。
それに、毎日介護する人間が一番患者のことをわかっているのですから、
家族がこうしたいということは、現場で検討するべきだと思うんです。

うるさくいうのはつまり、借りる代金の大部分が介護保険から支払われるから、
審査を厳しく、ということなですが、じゃその介護保険のお金と
元になる税金を支払ってきたのは誰なんでしょう。
借りたいときに借りたいものが自由に借りられない、それっておかしいです。
悪の巣窟?社保庁では、過去に使い込まれたものすごい額のお金がありますよね。
桝添さんが全部告発するといったって、それぞれの部署では、
もう社会的制裁は受けたから、と告発はしないという…。社会的制裁なんて、
わるいことしたらアタリマエの話しで、盗んだものは返しなさいってのは、
それとは別のことでしょう。やった人が分かっているなら、
当然おかえし願ってアタリマエのお金です。
今回のベッドはそんなわけでモーター二個になりましたが、
レンタル料は月額1000円をきります。3個つきは1300円です。
差額400円程度、10000人使ったって400万です。
使い込まれて還ってこないお金っていくらでしたっけ?

私は息子のことで、役所などの行政機関とずいぶんいろいろやりあってきました。
やりたかないけどそうなってしまうのです。
老人介護も加わった今、この先私はまたどこかへ何かを言いにいく、
ということをやらねばならないのでしょう。
まかせてっ、そーゆーキャリアはあるからっ!






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8 コメント(10/1 コメント投稿終了予定)

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介護保険 (Tatehiko)
2008-02-12 18:42:38
今日の記事はしっかり読ませていただきました。
非常に関心がある読み物でした。
ちょっとプリントアウトしておこうかな?なんて思ってしまいました。
私が介護を受けるときは・・・介護する人苦労するだろうなと思いつつ、この制度、もっともっと改善していかないといけませんね。
返信する
Unknown (陽花)
2008-02-12 19:33:47
本当に借りたいときに借りられない制度、
なんでも書類ばかりで人間味の無いお役所
やっぱり、責任転嫁が一番のネックなんでしょうか。
もし、自分の親が、子供が、家族がって考えて
制度を変えようと思わないのかしらと常々思います。
返信する
くるくる変わる制度 (otyukun)
2008-02-12 22:37:41
親父は大量の薬で胃をやられて食事がままならず、結局医者に殺された様な物でした。
別の医者に代わった時はもう手遅れで体力を失っていました。
体力を保持するのは矢張り口から食べる事が出来ないと駄目な様です。
文句が多いのは生きようとする気力がたっぷりとあるからだと思います。
何か工夫が見つかると良いのですが。

母を介護していた時にも制度がくるくる変わって、借り物のコストがその度に高くなりました。
ケアマネも裏技を駆使してくれたので大いに助かりましたが、そんな人に出会わないと悲惨ですね。
返信する
御苦労さま (蝸牛)
2008-02-13 00:58:03
しか言いようが・・・
でも、行政の無理解には、腹の立つことばかりです。
施設の現場の職員は、安い給料で一生懸命やってくれています。・・・「もう少しこうしたいのですが、なかなか余裕なくて・・」という話になってきます。

親が元気なうちは・・親の世話を出来るうちは・・ままだしも・・今の状況では、先々不安ですね。
返信する
融通がきかない (マロウ)
2008-02-13 16:20:11
というか、なんでも書類を書いて申請して
それから事が始まるみたいなところがありますよね。
介護している立場からすると、今すぐ必要だったり
今すぐ利用したいってことばかりなのに。
もう少し柔軟な体制になってもらいたいものです。


返信する
Unknown (とんぼ)
2008-02-13 21:22:12
Tatehoko様
ちょうど息子が学校を卒業する年から
「措置から選択へ」というキッヤッチフレーズで、
障害者の支援制度も変わりました。
「行政の押し付けではなく、自分で選べるんですよ」と
耳に心地よい言い方ですが、実は、
それまでは行政側から「あなたはこうだから、
この範囲でこうです」といっていたものを、
「全部自分で考えて、そっちから言ってきなさい」
に替えたんです。選べるったって、その選択肢が
たいしてありゃしない、それでいて、
こっちから言わなきゃなにもしてくれませんから、
情報を自分でキッャッチしなきゃならないんです。
そのころからネット始めてたんで、
ほんとに助かりましたよ。ネットは福祉の情報も
たくさんとれますから。


陽花様
役所ってほんとに書類すきですね。
今日も契約するのに、ジサマは名前と住所、
6回くらい書いてましたよ。
時間はかかるし、ほんとに税金の使い方、
考えてほしいですわ。


otyukun様
母の不調は今回は痛み止めのせいで胃が悪くなり
それでよけいに食べられなかったのですが、
それにしても極端な小食ですから、
訪問看護で点滴もうけられるようにしました。
担当のケア・マネさん、とってもいい方でした。
ほっとしています。


蝸牛様
ほんとに施設の職員さんには、アタマが下がります。
国中みんなお金がないなら、みんなでがんばるけど
何でこんなムダ使いが、というところがあると、
腹立ちますわ、その分給料増やしてやって!と。


マロウ様
つまらないところだけ四角四面で、
そうでないところはいいかげん、役所の人にも
よりけりですが、人間と同じで「体質」なんて
なかなかかわりませんね。
返信する
駆け出し障害者として (えみこ)
2008-02-14 08:43:12
今のところ内部障害ですが
筋力がおとろえてしまう持病なので
なにかすると横になって、の生活が多くなってきて
障害福祉との関わりが必要になって来てます。
ここでのとんぼさんのいきどおりは
きっと一部分だろうなとお察しします。
介護以上のことが、まさに現場でおこっているんです。
こちらから声を上げ続けないと、上げても
腰が重い行政ってなんなんでしょうかね。
なにか手続きをしようとするたびに、病気が進行するくらい
疲れる連続にためいきです。
とんぼさんも長期戦でしょうから
がっつりと味方を固めてじわじわと攻めてかかりましょう。
おだいじにされてくださいね。
返信する
Unknown (とんぼ)
2008-02-14 23:10:41
えみこ様
それはたいへんな状態なのですね。
私は自分が病気も障害もなかったので、役所なんて
「住民票」くらいしか用がなかったのですが、
息子を産んでから、本当の役所の姿みたいなもの、
見えてきました。役所だって、末端で、
一生懸命やってくれる人もいるのですが、時には
「定年までなにごともなくすぎればいい」みたいな、無気力さあふれる?マニュアル人間にも遭遇します。
障害とか難病は、結局少数派みたいに思われ、
あんまりないケースだから、これって
言われてもわかんない、みたいなこと
いわれることもあります。
どんな状態でもケースでも、市民区民なら、
徹底して対処するの、アタリマエだと思うのですけど
だって、それがお仕事なんですから。
いろいろたいへんなこともおありでしょうけれど、
お互いしぶとく、いきましょうね。
お役にたてることがあるかもしれません。
そんなときはメールください。
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