ほばーりんぐ・とと

ただの着物好きとんぼ、ウンチク・ズッコケ・着付けにコーデ、
あちこち飛んで勝手な思いを綴っています。

チラシ広告だけど…

2012-08-08 16:20:33 | つれづれ

 

といっても、もうとっく終わったイベントのことなのですが…。

7月25日から30日まで「現代の職人たち展」をやっていました。

行くのは無理なので、チラシをなめるよーに見ていました。

大分の「竹巧彩」という工房は、竹や籐細工のお店。

持ち手が皮、中の袋が絹の素敵なバッグが出ています。波網代編みバッグ、その名も「宝庫」…。

いいなぁ…たかいよなぁ、4まん7せん2ひゃく…えっ?…(イチジュウヒャク)…47万2500円!!

全身のチカラが抜けるし~。いや、まあそれ位してもおかしくないかと思う細工ですが…。

そのほかにも、岐阜の一位一刀彫のものや、沖縄のやまあい工房の琉球藍の涼しげなブラウスとか…。

えぇもぉ、すべては「眼正月」の一品ばかりですが…。

 

で、このバッグをブログアップしたいなぁと思ったのですが、著作権というものが気になります。

実は「著作権」というものは、とても厄介なもので、説明しようとすると…その前に私が理解不能です…。

それで私はいつもできるだけ、直の画像は載せないようにしています。

これは、ブログをはじめるときに、パソコンの先生がお話ししてくれたこと…。

実のところ、今のネット社会「著作権」「だの「肖像権」だの、もう無法地帯みたいな場合もあります。

アメリカのように「訴訟大国」ではありませんから、さほどモンダイになっていませんが、

よそ様のブログの写真を勝手に引っ張ってくることも、いけないわけです。

それでも使われる可能性もあるから「これは私の写真ですから」という

微弱ではあっても「ガード」の意味をこめて、写真に自分の名前や特別のマーク、サイン、ロゴなどを

はじっこに入れる方もたくさんいます。

また技術のある人は、ページや写真そのものを、コピーできない加工ができます。

たとえば資料として、ここの10行分くらい、メモしたいな…と思ってもコピーできない…。

それでも、実際には、写真のサインなら消せる加工、というのもあるし、

文章のページなら、切り取って保存することも、そんなに難しいことではありません。

こんな状態ですから、本の著作権なども侵害されっぱなし…。

 

以前、ある大学教授がコレクションした「子供着物の戦争柄」の本、

私がほしいなぁと思っているようなのがたくさん載っていましたので、

ブログに中身をアップしたくて、出版社を通してお伺いしました。

担当者の女性が「まぁちゃんとご連絡いただけるなんて」と驚かれてまして、

あちこちで無断で使われても、いちいち抗議するのもキリがないので…と。

私には、本の著者、題名、出版社をきちんと書いてくださればけっこうです、と言ってくださいました。

それで「こちらの本から画像をお借りしました」と、全部明細を書きました。

また「このように載せさせて頂きましたので」と、お知らせメールを送りましたら、

後日、著者ご本人からメールをいただいて、いろいろお話しをさせていただくというご縁まで…。

 

で…件の「チラシ」ですが、高島屋さんが自分のところで仕入れたものを高島屋の商品として売る場合は、

その写真なども、自分のところで撮るわけですが、こんなふうに外からお店を呼ぶ場合は、

販売で言うならテナントと同じで、それぞれの写真やキャッチコピーなどは、独自のものです。

そうなると、それぞれに著作権が発生します。

そこで、一応担当者に電話しました。しっかり「お断り」されました。

心苦しそうな言い方でしたので「わかっております。訴訟になることも避けたいので確認しただけです」というと

ご理解いただいてと…。でもせめて「こんなイベントをやっていますから、というお知らせ文で、

高島屋さんのHPをリンクさせていただくのはどうでしょうか」といいましたら、それもダメ…。

そこまでやらんでもなぁと思いましたけれど、めんどうなのであぁそうですか、ではやめますのでと、

あっさり引きました。

キモチはわからなくもありません。日本はアメリカほど何でも訴えはしませんが、

起こりそうなことはすべて回避したいのでしょう。

それでも、個人のブログで「今こんな素敵なのやってるわよ、見に行ったらいいもの見つかると思う」

なんてことだったら、労せずして「宣伝」になるわけだし、出展している工房や商店は、

個別に聞けばおそら「どうぞ出してください」という確率のほうが高いと思います。

それでも主催者が「ダメ」というのは、厄介ごとは最初から起こさないように…という気持ちでしょうか。

 

もちろん、世の中には悪意を持つ人もいて、おいしいことをいいながら、実は…なんてこともあります。

それを考えたら、君子危うきに近寄らず…なのでしょう。

今、あの大津の中学生の自殺で、いじめた側の3少年の顔写真も実名も、すでにアップされてしまったそうです。

あるニュースサイトの記事によれば、ですが、あの「デヴィ夫人」も、ブログで写真を出したのだとか。

反響がありすぎて、すぐに削除したらしいですが、ネットの厄介なところは、

本人が画像を下げても、誰かがそれをコピーしてあれば、画像はなくならないことです。

それをまたダレかがコピーして…と、やっていけば、永久に画像は出続ける…。

実際これで、人生狂わせてる人もいます。

たまたま、あの事件では何がどう間違ったか、見知らぬダレかが、これまたまったく無関係の人を

「犯人側の身内」と画像を出したということもあったのだそうで…。

その後、違うことがはっきりしても、いたずら電話や脅迫めいたメールがなくならないと…。

顔が見えない、誰だかわからない…それを利用して、間違いだとわかろうがなにしようが、

面白半分にそういうことをする人がいる…怖いことだし、困ったことです。

 

高島屋の対応も、こういう話を聞くと、まぁしかたないか…と思っている私です。


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4 コメント

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Unknown ()
2012-08-08 22:31:22
今度 こんな所へ行きます と そのホームページアドレスを載せたり
こんな所へ行きましたよ と これまたホームページアドレスを載せたり
・・・・
ミクシィ内の友人止まりの こじんまりと うちうちの話だったので 
気にもせずにいたのですが・・・
それも 駄目だったのですかねぇ{/cat_6/

イベントの紹介やリンクなど 口コミで広げるもっとも良い所で
物が良ければ紹介内容だって良くなるはずで
しっかり宣伝になると思うのですが。
返信する
著作権についての誤解 (よっちゃん@ニューヨーク・スローライフ)
2012-08-08 23:41:06
著作権についてはあまり理解している人が少なくて、
おっしゃられている通り、侵害しまくりな面もあり、
それはオッケーなのに過剰に控え目だったりと見受けます。

基本コンセプトは、創作物の保護なので、
創作性がないような種類のものは保護の対象になりません。
あと、古い物(確か70年とかだったと思います)も
パブリックドメインになります。
その創作性、オリジナリティの有無の判断が微妙な場合は難しいですよね。

そして、ものを書く時には「引用」は正当です。
出典と引用箇所を明らかにした上で、
自分の意見や感想を書くのは
著作権の侵害にはなりません。
そうでないと、論文とか無理です。

で、リンクについては、別に許可なんて不用なはずです。
よく無断リンク禁止なんて書いてるサイト見ますけど(笑)
電話に出られた人は、知らなかったけど確認するのが面倒だったんでしょうね。

参照:
http://www.law.co.jp/okamura/faq/cybfaq02.htm
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-08-09 11:19:15
惠様

それはかまわないことです。
よっちゃん@ニューヨーク・スローライフ様もおっしゃっていますが、
それがダメだったら、ネットのメリットは激減しますし、第一HPを持つこと自体、
人に知ってもらいたいからですもの。
高島屋だってそうでしょう。
思うに「なんかおばさんが、ブログがどうたら言ってる。あとでゴチャゴチャいわれないように、
ここは面倒だから断っておこう」程度のことだったのだと思います。
私は「○○のバッグを」と、特定の写真のことも言いました。
もし、細やかに対応するとしたら「あちらに聞いてみますから待ってください」があっても、
よかったんじゃないでしょうか。
それでも、そんな個別のことなんか、やっていられない…のが、
いまどきのビジネスなのでしょう。

著作権はめんどくさいもので、実は「絵画」は、載せてもいいものです。
なぜかといいますと、写真に撮ったものはその人が描いたものではなく「写し」だから
「創造性」がないから…。
はははでしょ。これが「精巧な模写」で、それをホンモノだといったら「贋作」で罪になる。
でも「模写しました。レプリカです」って言えば侵害にはならないんです。
これが「創作物の保護」…言葉のあやだぁ、なんてことも
感じてしまいますね。

私も面倒なので、リンクはよくしますが、画像を使うときは、お伺いを立てます。
つまりねぇ、普通に礼儀を守っていれば、だいたいはOKなのですよ。
返信する
Unknown (とんぼ)
2012-08-09 11:24:57
よっちゃん@ニューヨーク・スローライフ様

詳細な説明ありがとうございます。
書籍の保護期間が、50年から70年にのびたところで、
計算するのが面倒になりました。
雑誌などにも、あるにはあっても、その出版社がすでになかったり…。
もうややこしいことです。
どうしてものときは、やはり「引用」を使いますが、それすらしない人が多いですね。

こちらの権利ばかり言うのではなく、あちらの権利も、こちらの義務も、
普通に果たせば、もめないと思うのですが、なにしろネットの中の「悪意」は、
想像以上にこわいものがありますから、新しい世界は、まだ整理が追いついていませんね。
「少年A」なんて新聞やテレビの表記は、もうカタチだけですし。
返信する

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