昭和初期と聞いたと思います。「パッチワーク」のじゅばんです。
上半身は背縫いを境に、左右対称に色が配置してあります。
腰から下は、少しズレているところもあるのですが、
できるだけ対称になるようにつなぎ合わせてあります。
まぁ、それだけだったら「細かいわねぇ」なんですが、
この一枚一枚の布がなんなのか、これがびっくりです。
2枚目の写真をご覧ください。
全部「絞り柄の帯揚げ」です。
これだけの帯揚げ、しかもどれも使い込まれてますから、
古いものを集めたのでしょうが、それだけでもタイヘンだったと思います。
絞り柄の帯揚げは、今は若いヒトの盛装くらいしか使わないと思うのですが、
このころはどうだったのでしょうか。それにしても、一人分ではないと
思うのです。母は「色合いから言って、大人でこういう帯揚げなら
芸者さんとか、踊りをやるヒトとかではないか」と言い、
じっくり見て「てがらもあるみたいやなぁ」と言いました。
手柄は髪を結ったときに使うものです。柄のない、ただの絞りだけのものの中には
髪油で汚れたところを切り取ったそういうものもあるかもしれません。
写真では見えませんが、袖付けのところなど、鉛筆くらいの細いものもあります。
ともあれ、まずこれだけの「絞りの帯揚げ」を集めた根気と、
それを左右対称に柄を決めて並べた根気と、その通りに縫い合わせた根気、
とてもじゃないけどマネできませーん。
これは、ウラは厚手の木綿がついています。
それを取り替えれば、表はけっこうきれいなんです。
なんとかして、着て見たいと思っている私です。
実物をぜひ、一度見に行きたいと思っています。
あの衣装は、代々伝わるものだとか、
着物に、人の想いがたくさんこめられて
それが着物の美しさを増すのでしょうね。
死者を葬る衣装の踊り手もいます。もう一度行きたいと思うのですが*****全国のお祭りみて歩きたいです。
勇壮でにぎやかなのもいいですが、
山鹿灯篭とか風の盆とか、日本の原風景みたいな
ゆったりとしたお祭めぐり、いいですねぇ。
私も見て歩きたいです。
私自身は「炭坑節」も踊れないのですが・・。