男子を殺害した複数の殺人者の２０２０年現在は・・・

　２０２０年３月２９日、川崎市川崎区の多摩川河川敷で同区の中学１年男子（当時１３）が遺体で発見された殺人・死体遺棄事件で、男子は２０１５年１月中旬、「（知り合いの少年グループと）縁を切りたいけど、怖くてできない」と友人に打ち明けていたことが分かったのだ。登校もしないよう命じられ、おびえた様子だったという。２０１４年１１月以降は部活も休みがちになり、２０１５年１月からは一度も学校に行かなくなっていたのだ。男子は小学６年生の夏、島根県隠岐諸島・西ノ島から川崎に引っ越してきた。明るい性格ですぐにたくさんの友達をつくった。中学進学後はバスケットボール部に入り、「かみそん」「うえりょう」のニックネームで親しまれていたのだ。男子の小学校時代の同級生は１月中旬、地域の公園で男子と会った。目の周りや腕、足にあざがあった。「どうしたの？」。男子は「大丈夫」と笑顔を見せて答えたが、「（年上の少年らに命令された）万引きを断ったら暴力を振るわれた」と打ち明けた。「学校に行ってバスケがしたいけど、学校には行くなと言われている」とも話していたというのだ。２０１５年２月１６日、教諭が別の生徒から聞いた男子の携帯電話にかけ、ようやく本人とつながった。学校に来るよう促したところ、男子は「じゃあそろそろ行こうかな」と答えたという。教諭は２０１５年２月１８日、母親とも話したが、男子は結局、学校に姿を見せなかったのだ。男子を殺害した複数の殺人者の２０２０年現在は・・・（井森隆）