「メジャーの打法」~ブログ編

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投法(8)

2007年09月11日 | 投法
 マーク・プライアーというシカゴ・カブスの速球派投手をご存知だろうか?

 彼がデビューしたての頃、「投げ方がライアンに似ている」と評判になった。しかし残念ながら、フォームを見てそうは感じなかった。
 PitchingClips.com(以後PC.com)のペドロのところにあるペドロとプライアーが並んでいるアニメを見て、確かによく似ていると思うと同時に、「ライアン似」の話を思い出した。

 要するに、ペドロもライアンもプライアーも皆同じアーム式なのである。だからプライアーがライアンに似ていて当然なのだが、それを認識する眼力が自分になかったということ。

 プライアーの動画を見て普通のフォームとの違いを感じ取って頂きたい。うしろは同じ試合の相手投手パバーノ(FLA)で、普通のアメリカ型。


 もちろんライアンでも投げ終わって1塁側に倒れる場合がある。久保田がフィニッシュで突っ立っているからアーム式だとも言えない。上原だって突っ立っている。
 写真を並べてみたところで動かぬ証拠とはならないが、しかしそこに微妙だが根本的な違いが見て取れるということを主張したいわけである。
 心霊写真のように「そう言われてみれば・・・」ということでも困る。疑いの目で眺めることによって、確度を高めることに一役買って頂きたい。科学的スタンスを期待したいのである。本職の科学者でアーム式に取り組むような奇特な人間はいないだろうから。
筑波大学の研究グループは投球動作を解析する時に、体幹部分を「上胴」と「下胴」に分けているから、その気になれば簡単なのだが・・・。アーム式などという俗なものを対象にするのは学者の沽券に関わるとでも思っているのだろう。


 


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