「メジャーの打法」~ブログ編

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2009オールスター(2)

2009年07月22日 | 投法

 先発はリンスカム(ナ)、ハラディ(ア)で、どちらもアーム式だった。ずいぶんと普及したものだと思う。「アーム式はよくない」などというのは日本昔話なのだ。

 この両者がアーム式の代表格だろう。それに続くのがサンタナ、フェルナンデスあたりか・・・? オズワルトは去年あたりから下降気味でWBCでも日本に打ち込まれたし、松坂はあのザマ、ペドロは過去の人だ。
 中でも注目したいは去年のサイヤング賞投手リンスカムで、小柄だが球は速い。これもアーム式の特徴で、159キロ投げたとされる尾崎行雄は176cmだった。ウィキによると、元プロの父親がバイオメカニクスを学び、コーファックスの投げ方を教えたそうだ。

投げ方を見ると、同じ右ということもあって、チームの大先輩、ホワン・マリシャルを思い浮かべる。


 しかし、この父親もたいしたものだ。「子は親を選べない」と言われて普通はハズレのばあいに使うのだが、こういう父親に当たることもあるのだ。
 どこがすごいかというと、コーファックスの投球フォームの特徴を的確にとらえ、それを子供に正しく教え込んだからだ。つまりは「どちらもアーム式だ」ということなのだが、アーム式などという投法が広く認知されているわけではないから、「著しい特徴のある投法が存在するということを図らずも示した」と言うべきだろう。そして同じ特徴を備えた投手が現在のMLBに多数存在するならば、今後の投球論はこの投法を避けて通ることはできないーというのも当然の成り行きだ。Feltnerのようにしらを切り通すのはもう無理ってことだな。

クリケットは肘を曲げてはいけないから、アーム式が普通なんだろう。早くインド人投手を見てみたい。


 

 

 


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