12月24日 TUE 17℃
一昨日 とてもいいい番組を見ました。12月22日(日)早朝、NHK・Eテレで放送された「こころの時代 『イエスと歩む沖縄』 平良修牧師」です。 非常に深い感銘を受けました。
(2013.12.22 NHK Eテレ 映像より)
豪雨の中、普天間基地・大山ゲートで抗議行動に立っておられる平良修牧師 (映像:同上)
私たち「命どぅ宝・さらばんじぬ会」のメンバーが普天間基地・大山ゲート前に立って、NO OSPREY! NO BASE!の訴えを始めてから、すでに15か月が過ぎ、昨日で実働294日になりました。
朝6時前、まだ真っ暗な大山ゲートに到着すると、週に3日、平良牧師夫妻(あるいはどちらかお一人)が、すでに抗議旗を持って静かにゲートに続く坂道の入り口に立っておられます。
平良修牧師・悦美さんご夫妻 (2013.1.25)
このお二人が静かに立っておられる姿を拝見するだけで、私はどんなに励まされ、力づけられ、「よし、頑張ろう!」という気にさせられるかしれません。
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「イエスと歩む沖縄」では、平良修牧師の生きてこられた道を丁寧にたどっていきます。宮古島生まれ(ご両親は那覇出身)で、小中学校時代は「日本人以上に立派な日本人になろう」と努力した「優等生」だった平良修さんが、宮古高校で國仲寛一牧師との出会いを通してイエスと出会い、東京神学大学を経て牧師となって沖縄の嘉手納基地近くの教会へ赴任。その後、アメリカ留学中に黒人の公民権運動をじかに目にしたことをきっかけに、自分が米軍統治下で苦しむ人々の大勢いる沖縄で牧師であることの意味、教会のあるべき姿などを深く考え続けて、そこでまた新たにイエスと出あわれる。そして、小さい者、弱い者、虐げられた者に寄り添ってイエスが歩まれたように、「米軍に踏みつけられ苦しんでいる沖縄県民の傍に身を寄せて生きる」ことを決意されます。
その決意が、あの有名な高等弁務官就任式での祝福の祈りにつながっていきます。
1966年11月2日、当時の沖縄におけるアメリカの絶対的な権力者であった新高等弁務官の就任式での祝福の祈りをすることになった平良牧師は、「神よ、これが最後の高等弁務官になりますように」( Dear Lord, we earnestly pray that peace may come quickly to our world in order that the New High Commissioner might be the last High Commissioner it would be necessary to send us)と祈りをささげます。
また、祈りの中で高等弁務官に次のようにも求められます。「神よ、沖縄には、あなたのひとり子、イエスキリストが命をかけて愛しておられる100万の市民がおります。高等弁務官をして、これら市民の人権の尊厳の前に深く頭を垂れさせてください」
スゴイですね。アメリカ統治時代、その絶対的な権力者を前にしてのこの祈りは! 心の底から敬服してやみません.
この高等弁務官就任式から47年経った今も、同じことを言いたい思いで一杯です。
今なお、県民の猛反対を押し切って押し付けられたオスプレイが人々の頭上を危険なヘリモードで、低周波音被害をまきちらしながら勝手気ままに飛び回り、さらに今また辺野古に巨大な軍港まで備えた新基地建設が押し付けられようとしている沖縄です。
沖縄県民の命、県民一人一人の尊厳は日米政府・米軍に踏みにじられたままでいいのか、と思います。
また「イエスと歩む沖縄」で、平良牧師が米軍の兵士たちに向けられた言葉にも感銘を受けました。「あなたがたも加害者になってほしくない。それはあなた方の大切な人間の尊厳を傷つけるものだから」 ほんとに同感です。
毎朝、目前を車で通り過ぎる若い海兵隊員たちの顔を見ながら、私もいつも一人一人に
‘Never kill, never be killed! ’と心の中で言ってます。
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素晴らしい番組でした。
さいわい再放送されますので、是非、是非、見てください。私は涙ボロボロでした。
「こころの時代 イエスと歩む沖縄」(再放送)
12月28日(土) NHK Eテレ 午後1時~