
京都11Rで行われた第74回菊花賞(3歳オープン、GI、芝3000メートル、18頭立て、1着賞金=1億1200万円)は、福永祐一騎手騎乗の1番人気エピファネイア(牡、栗東・角居勝彦厩舎)が好位から楽に抜け出して完勝。GI初制覇を果たした。タイムは3分5秒2(不良)。
○エピファネイアが悲願のG1奪取。春の2冠ともに2着のうっぷんを晴らす圧勝で、菊の大輪を咲かせましたね。予想通り、福永騎手のおめでた馬券。初の牡馬クラシック制覇おめでとうございます。
まぁ、実際、今年のクラシック戦線は、ホント、レベルが低くて、特にこの菊花賞は、春の上位馬すら出ていないさらに低レベルレース。この馬が勝つのは順当って感じでしたね。春の苦渋を味わって秋に大輪を咲かせたビワハヤヒデと比べると、この馬は、まだまだで、さらに決して長距離が得意って訳ではないので、来春以降は、中距離戦線が舞台になるでしょうね。ただ、オルフェーブルは引退するし、チャンスはありそうです。父シンボリクスエスは3歳秋以降に強くなった馬なので、この先の成長に期待したい1頭です。
◎サトノノブレスは、踏ん張って2着。正直、今回、圧倒的1番人気のエピファネイアがいたのにもかかわらず、5番人気の馬に◎ってのは、かなりリスキーでしたが、配当を考えるとこうなっちゃいます。しかし、5馬身差は、完敗ですわ。不良馬場がエピファネイアには有利に、この馬には不利になりましたが、やっぱり、完成度、実力ともに1枚も2枚も上だったなぁ・・。
▲インパラトール、これは、チョイと欲目を見すぎました・・・。きさらぎ賞の取り消しでリズムを崩して、春はさっぱりだった馬が、得意の京都外回りで激走!という青写真を描いていたのですが、「虎の巻」の京都1800m好走ってとこだけを、ちょっと自分のいいように解釈したら、やっぱり駄目でしたね・・。ちゃんと虎の巻通りに買うべきだったな。
その結果、バンデの激走にやられました・・。とは言え、この馬が3番人気ってのも驚かされましたが・・。今は、ファンの目って肥えてますね。この馬を3番手に評価するんですから。自分は、今回、「不良馬場」になったから、この馬が残ったと今でも思っています。「やや重」くらいまでだったなら、恐らくこの馬は、馬群に沈んでいたと思います。しかしこれは、「たら」、「れば」の話になっちゃうのでやめておきます・・。
でも、この馬自体、阪神2400m好走という「虎の巻」のチェック項目をクリアしていたので、買っておくべき馬でした。
△ラストインパクトは、その不良馬場が堪えた1頭。良馬場か、やや重くらいまでなら、3着はあったなぁ・・。いいところまできてたのに残念。
△タマモベストプレイ、和田騎手は、レース後、ノーコメントらしかったですが、やっぱり、菊花賞は改めて「ブラッドレース」と思いしらされました・・。今年は、レベルが低かったので、きさらぎ賞勝ちのこの馬でもひょっとしたら、チャンスがあるのでは?と思ったのですが、短距離血統で、菊花賞好走するには、やはり、2000mの重賞勝ちくらいのレベルにないとダメのようです。これは、今後も、短距離血統馬で魅力があっても、2000m勝ちがあるかどうかが指標になるという勉強をさせられた1頭でした。
逆に、×ヤマイチパートナーは、毎年、騙されやすい「長距離血統馬」 血統好きなら、目をつぶっても買いたいリアルシャダイの血が入っている馬だったのですが、今回で一つ分かったことがあります。この馬の場合は、長距離は勝っているものの直結コースを勝っていない。逆にバンデは勝っていた。これがすべてかもしれません。北海道の長距離(2600m)を勝っていても、京都や、阪神の2400mを勝っている方が今の菊花賞では価値があるってことです。今年は、不良馬場で、ひょっとしたら、この馬のスタミナが活きるかと思ったのですが、やはり、スタミナだけでは、勝てないってことですね。後、春のクラシック未出走馬が、トライアル2ケタ着は、ひねらず消していいってことですね。
と言うことで、今回、いいところまで予想していたのですが、「馬場」にヤラレタって感じです。まぁ、前日予想だけに当日、雨が思った以上に降られた時には、こんな感じになっちゃいますわ・・。
と言うことで、来年に備えて、傾向と対策を、付けたしながら書いておきます。
・菊花賞、春のG1馬、連対馬が2頭以上、不在の時は、荒れる。その時は、「夏の上がり馬」と「春のトライアル重賞で連対しながら、結果が出せなかった馬の復活」
・トライアルは「神戸新聞杯」組が強力。先行して権利をとった馬(1~3番手くらいで)は本番も、馬券になる(先行馬で、最先着馬と、上がり最速馬も要チェック。さらに、このレースで6番手以内から馬券になった馬が本番で通用する。)。セントライトは4着までが馬券対象となるが、連対馬でなければ、2200~2600mのレースで勝っていること。(関西馬で京都1800勝ち、阪神1800、2400勝ちのある馬が連対した場合のみチャンスあり)
・関東馬は、春の時点で2400mを走れる実績があるか、無敗馬か、長距離実績がある馬で、トライアルで連対を経験していること(最悪、掲示板は確保)。(関東馬で、2400mの重賞を連対かつ、トライアルを勝っていない馬はいらないかな・・。)
・前走1000、1600万クラス負けの直行組は消し。
・夏の北海道の長距離を勝っていても、阪神や、東京の直線の長いコースで連対未経験の馬は疑ってみる。
・展開的には、内枠、先行馬が有利。4コーナーで10番手以下からは、相当な末脚のない馬じゃないと厳しい。(前走で、4コーナー10番手以下でレースしている馬は、出番なし)
・7番人気以降の関東馬は消してもよい。逆に、関西馬なら、狙っても良し。
・血統的には、トニービン、ロベルト、ダンスインザダーク、ステイゴールド、母父サンデーサイレンスの血を持っている馬に注目。特に欧州血統(凱旋門賞馬の血)を持っている馬は、有利。(雨が降って馬場が重くなったら、凱旋門賞勝ちの馬の血が騒ぐ)
・古馬1000万勝ち後で、トライアル負けの馬(神戸新聞杯)は、期待値あり。(ただし、1ケタまで)
・きさらぎ賞や、京都1800mコース勝ち馬や、京都の外回り2400m、阪神1800m、2400m好走馬は、このコース向く。ローカルの小倉1800m、2000m、新潟1800m、2200mの1000万クラスで、好走した馬は要チェック!(特に好タイムで勝った馬は、期待大)
・条件馬(クラシック未出走馬)は、東京1800~2400m、京都1800、2400m外回り、阪神、2400mで、好走(連対経験)があること。
・セントライト記念は、馬券になった馬のみチェックして、東京2400m、関西の直線の長いコースで勝ったことのある馬だけ買えばOK。
・9月以降に1度は、レースに出走していること。
で、来年は、バッチリか?
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