NRD545所感

NRD545導入から一週間が経過し、LW,MW,SWを一通りワッチした結果の所感をまとめてみました。(受信環境はアンテナALA1530S+12mH４分配、半径15km内に中波帯に強力な局なし)
①一般的に言われているほど音は悪くない。
キンキンするような音は今のところ聴こえていません。SP(NVA-319)使用しHigh Cut A,B
On。但しAMモードでフェージングが強い場合ノイズが目立ち聞き辛い。全般的にはNRD630より少しノイズが目立つ程度でクリアな音質。AMモードはNRD535Dのような篭りは全くなくシャープであるがAGCが不自然なのが惜しい。表示周波数はNRD630が1Hzの周波数stepに比べNRD545の周波数stepは10HzなのでDSPのキメの細かさが一桁違う。この辺がAGCの不自然さに影響してるのではなかろうか。
②トランスのうなりなし。
連続8時間使用して確認してみたがうなり音はなし。
③強信号特性はそれほど悪くないがNRD535D,NRD630より劣る。
強力な混信局が多いMWDXでは厳しいがSWDXではAMモードを採用しなければ問題はあまりない。
中古で入手したNRD545のFL2はオリジナルのフィルターが装着されています。
④聴感上の感度はNRD535D,NRD630とそんなに差は感じられない。データ上はNRD535Dが一番感度は高い結果が出ています。

※NRD545は初期ロットにおいてAGCの不具合・キンキンする聞き辛い音声・電源部のトランスのうなり・強信号特性に問題ありetcのコメントが多く寄せられているようです。(トランスの問題は後期?)その後全てがメーカーにより改善されたか判りませんが、今回入手したNRD545にはそういった不具合がAMモードでの強信号特性以外殆んど見られず、よい買い物をしたと痛感しています。

参考までにPWR2008他によると以下の数値が公表されています。

　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　NRD630　　　　　　　　 NRD545 　　　　　　NRD535D

MAX Sensitivity/Noise Floor ※0.16uV/-131dBm　0.2uV/-130dBm 　0.1uV/-135dBm
Blocking(10kHz) 　　　　　　　　　　　129　　　　　　　　　　 　　127 　　　　　　　　　　114
image Rejection 　　　　　　　　　　　110dB 　　　　　　　　　　　75dB 　　　　　　　　　-
First IF Rejection 　　　　　　　　　　　96dB 　　　　　　　　　　　90dB 　　　　　 　　　　-
Dynamic Range(5kHz)         　 　     75dB                     66dB               70dB
AGC Threshold          　               0.8uV                      2uV              0.9uV
　
※pre Amp On

6/23受信ログ

AIRをNRD545 AMSで受信。帯域幅15kHzのHiFiなので国内ローカル局並みに楽しめます。


Time(JST) Freq(kHz) Station LAN SINPO RX
1800-1815 17860 R.Romania Int. RO 25332 NRD545
1815-1825 9400 FEBC CH 45444 Perseus
1830-1845 7325 R.France Int. CH 55544 NRD630
1845-1900 15400 R.Free Kenyalang Iban 34443 NRD535D
1900-1915 11780 R.Nac da Amazonia PO 35433 NRD545
1930-1955 15410 AIR EG 45444 NRD545
2200-2220 13780 R.Habana Cuba SP 35333 NRD545
2220-2240 11835 PCJ International EG 55444 NRD545

SW各バンドでNRD630とNRD545の受信比較をしています。
SSB受信時にはさほど違いは見当たりませんがAM受信時にはAGCの効き具合に差がみられ、フェージングをうまく制御できないNRD545ではノイジーに聞こえることがしばしば見られます。但し、NRD545のAMSはワイドな帯域幅でNRD630にはない機能であり高いクオリティーの音声が楽しめます。強信号特性については、今後少しずつ調べていきます。

6/22受信ログ

久しぶりにPerseusを活用してみました。
視覚的に電波を確認出来るのがメリットですが、S/N比がイマイチのような・・・。

Time(JST) Freq(kHz) Station LAN SINPO　RX
0000-0015 7120 R.Hargeisa SO 35333 NRD535D
0015-0030 11735 Zanzibar BC SW 34333NRD630
0030-0045 15660 (Channel Africa) 25332 Perseus
1810-1825 11520 WEWN EG 45433 NRD545
1830-1845 7555 WEWN SP 25332 Perseus
2200-2230 13780 RHC SP 35333 NRD630

新しい仲間が

BCLを再開してからの課題であったNRD545を入手しました。
さすがにアマチュア機の最高峰と謳われるだけあって機能の多さには目を見張ります。
受信機のイメージをピッチャーに例えるとNRD630は元横浜の佐々木投手。機能は少ないが、ずば抜けた基本性能を誇ります。決め球のフォークボールに該当するのはAGCかDSP了解度かといったところ。NRD545は今MBLで大活躍の岩隈投手。多彩な変化球と速球で打者を打ち取ります。DSP可変フィルター、ECSS、AGC等が挙げられるでしょう。暫くはNRD535D,NRD630,NRD545の三機種で聴き比べが愉しみです。

受信機にも五分の魂

一寸虫にも五分の魂という言葉がありますが、受信機にもそれぞれの主張・言い分があるかと思います。冒頭のIC-R75は5年くらい前に購入した受信機で新品で入手できる国産品ということで重宝していました。最近リザーブに廻ることが多く控えのシャックでくすぶっていたので久しぶりに登場させました。操作性がよく外部スピーカーを繋ぐと結構いい音声を聴くことができます。古い人間だからでしょうかね、Perseus,Exculibur,Elad等SDRに比べて落ち着きます。日中PCとにらめっこしているので余計オーソドックスな受信機に惹かれるのでしょう。