野老の里

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奥武蔵へようこそ 2019年4月29日 鳥首峠から小持山 花咲く尾根を歩く(簡易版)

2019年04月30日 | 奥武蔵へようこそ
(アカヤシオ咲く雨乞岩)

7年前のGWに鳥首峠から武甲山まで縦走したことがあった。ちょうどカタクリやアカヤシオの花が咲いていて、天気が悪くても楽しく歩けたことを覚えている。あれ以来アカヤシオを見る機会がなかったので、久しぶりに鳥首峠経由で武甲山まで歩いてみようと考えた。この辺りのルートは何度も紹介しているので、詳細は関連記事に譲って、今回は写真と感想のみ載せることにした。なお、武甲山は体調不良のためカットした。

名郷から鳥首峠
10連休の真っ最中ということもあってか飯能駅からのバスはかなりの混雑だった。名郷バス停のトイレ横には登山届のポストが設置されたので登山届を出しておいた。近年のキャンプ人気を反映してか大鳩園・白岩渓流園も賑わっていた。

(初夏の名郷地区 麓は新緑だったが、高い山を見上げるとまだ冬枯れの所が多い)


(入間川(名栗川) 大鳩園のキャンプ場がある)

白岩を訪れたのは6年半ぶりだったかと思う。その間にJFEミネラルの石灰石採掘工場は廃止となり、白岩へ向かう林道はダンプが走ることが無くなり静かになった。

(白岩へ向かって延びる林道 JFEミネラルの工場が廃止になって以降はだいぶ静かになった)


(白岩地区JFEミネラル工場跡地 この記事と比較されたい)


(白岩集落跡の看板)


(工場跡地に咲く花)


(工場跡地に取り残された祠)


(作業用のモノレールが延びる なおこの辺りには落石事故防止用の金網が張り巡らされていた)


(モノレールを潜って白岩集落跡へと向かう モノレールに沿って登っていくとかつての採掘跡地へと出てしまうようだ)


(この詰めを登りきると白岩集落跡へ出る)

白岩集落跡を訪れたのはもう11年も前のことだ。集落内の建物には酷い落書きがされ、だいぶ荒れた雰囲気になってしまった。

(白岩集落跡)


(桃だろうか? 以前は桜と紹介したが桜とは花の付き方が違うように思うのだが)


(集落のシンボル「白岩」 11年前初めて訪れたときに比べると小さくなったように感じる)


(消火栓が残る 電柱もあるので電気は通っていたのだろう)


(白岩の廃屋 残っている建物は年々減った上、落書きも酷い)

白岩集落跡から鳥首峠への道は奥武蔵の峠道の中でも厳しいほうだ。道が崩落気味なのもあるが、割と傾斜が急で距離も長い。白岩に集落があったことは大きな意味があったといえる。詰めの九十九折を登りきると鳥首峠に出る。尾根に出たせいか風が強く、のんびりと休憩している暇もない。

(白岩集落跡を過ぎると沢を三度横切る そのため峠道はこうしたトラバース道が多い)


(この九十九折を登りきると鳥首峠)


(鳥首峠 風が収斂する所であるせいか、かなり寒い)

ウノタワを経て大持山
鳥首峠からウノタワの間には面白いものは無いと思っていたのだが、送電鉄塔跡地が展望地になっていた。

(白岩の採掘跡地が見える 左に見えるのはミツバツツジの花)


(安曇幹線328号鉄塔跡地)


(鉄塔跡地から奥多摩方面の眺め 画面中央は大平山)


(鉄塔跡地から武川岳(左)を望む)


(奥武蔵登山詳細図だと天神山とされている辺り)


(ミツバツツジ 蕨山周辺と比べると数はかなり少ない)

鉄塔跡地を過ぎると雑木林が広がる。まだ冬枯れの様相だが、常緑のアセビは青々と葉を付けている。そして白く釣り鐘状の花が満開であった。紫色の花を付けるミツバツツジもごく少数だが自生している。

(天神山周辺は緩やかな雑木林が広がる)


(アセビ 今回はこのアセビの花がそこかしこで見られた)


(アセビの尾根道 毒があってシカが食べないこともあって立派に育っている)


(アセビとミツバツツジ)


(ウノタワ南にある岩場の上)


(道標の上に見えるのは武甲山)


(岩場を抜ければ緩やかな尾根が続く)

急な岩場を下りきるとすり鉢状の窪地が広がるウノタワに着く。ここもまだ冬枯れだが、広々とした光景が好きなので少し休憩を取っていく。それにしても食道炎の影響か吐き気が酷くてかなり予定時間より遅れてしまっている。この調子では大持山で引き返さなければならないかもしれない。

(ウノタワに咲くミツバツツジ)




(冬枯れのウノタワ)

ウノタワから北西に延びる尾根は紅葉の名所だが、今は冬枯れの雑木林が広がるだけだ。楽しみにしていたカタクリの花も少なく、アセビの白い花ばかりが目立つ状況だ。

(ウノタワ北西の急坂を登りきると展望地がある 画面中央の二連の山は伊豆ヶ岳・古御岳 左端に見切れているのは武川岳)


(ウノタワから大持山の間は雑木林の尾根が続き、秋は紅葉の名所にもなっている)


(カタクリの花 全体的に数は少ない 葉も少なかった)




(この辺りもアセビが優勢になってきた)


(横倉山 本当に地味な山頂だ)


(大持山の肩からの眺め 妻坂峠又はウノタワとのジャンクションとなっている)




(今回はアセビの花が本当に当たりだった)






(カタクリは大持山の周辺が一番多かったように思う)

大持山に着くと流石に人が増えてきた。とりあえずここまではまだ体力的な余裕があるので、小持山まで行くのは問題なさそうだ。

(大持山頂上 まあなんというかここも地味な山頂だよね)

小持山へ向かって岩尾根を行く
大持山から小持山の間は低木が多い岩尾根で天気が良ければ爽快な景色が楽しめる。ただ今回の目的はアカヤシオだ。アセビの群落にウンザリしてきた頃、桃色の可憐な花が目に入る。アカヤシオの花だ。最初に見た花はやや萎れていたが、それ以後は満開となっている木が多く、今回は当たりだったようだ。

(右奥に見えるのが武甲山)


(アセビ この尾根にも多い)


(岩尾根)




(アカヤシオの花 7年前よりも花が多かった アセビと共に当たりだったようだ)


(結構細い尾根なので滑落には注意)


(雨乞岩からの眺め この辺りで雨が降ってきた)


















(アカヤシオとアセビの尾根)


(この尾根では一番大きな岩場)






(ぐんにゃりと折れた木 近年の台風の影響だろうか)


(アセビと武甲山)

小持山は7年前に訪れたときと同じようにアカヤシオの群落に囲まれてちょっとした花園と化していた。武甲山はあと少しの所まで来ているが、依然として体調が悪いのでシラジクボからエスケープすることにした。



(小持山頂上)






(頂上に咲くアカヤシオ)


(アカヤシオと武甲山)

シラジクボ・長者屋敷ノ頭を経て浦山口駅へ

シラジクボへは急な岩尾根を下る。以前来たときは巻き道を見逃していたが、今回はマーキングにしたがって岩尾根を安全に下ることができた。傾斜が緩んだ辺りから周囲を見回す余裕が出てきたのでカタクリを探したが、花がしっかり開いたものはほとんどなかった。

(シラジクボへ向かって急な岩尾根を下る 正面には武甲山を望む)


(急坂が終わると割と広い尾根が続く)


(カタクリ 今回はこの辺りの花は少なかった)




(気持ちの良い尾根)

シラジクボから長者屋敷ノ頭の間は通行止めになっていた時期もあったせいで踏み跡が不明瞭になっていたのだが、年々整備が進んできた印象だ。スゲ沢分岐にもマーキングがされ、西ノ手水もいくらか補強が入ったので安全度は以前より高くなった。

(シラジクボ 狭い所だが持山寺跡・長者屋敷ノ頭へと通ずる重要な峠になっている)


(シラジクボ~長者屋敷ノ頭間は整備が入ったらしく道の状態は良くなった)


(この辺りから伐採地の上を進む)


(伐採地からの眺め 若木が育ってきたため眺めは段々得られなくなりつつある)


(スゲ沢分岐 ここも整備が入り、不明瞭な踏み跡を補うようにマーキングの赤い紐が括り付けられていた)


(画面中央奥は両神山)


(この辺りまだ雨がパラついていたのだが、麓のゴルフ場には日差しがある)


(ここも檜が育ってきて眺めは得にくくなってきた)

長者屋敷ノ頭から南西に下る尾根は桜並木となっていたのだが、流石に花は終わっていた。杉林の九十九折で何組か家族連れを抜いたが、登山歴も長くなってきたせいか九十九折の上り下りが楽に感じられるようになってきた。

(長者屋敷ノ頭近くの水場(西ノ手水))


(ミツバツツジ この辺りはカラマツと桜の尾根なのでやはり少数派)


(カラマツの尾根を下る)


(緩やかな尾根道が終わり、杉林の九十九折を下る)

伊勢岩の滝の側で休憩を取り、あとは浦山口駅まで一気に下る。橋立鍾乳洞の辺りはかなりの人出だった。だが電車のほうは連休にしてはまあまあの混雑だったように思う。



(伊勢岩の滝)


(橋立川)


(橋立川に架けられた橋 かつては上の橋台から橋が架けられていた)


(名無しの滝 かなり立派な滝なのだが、下から見られる所がない)


(新緑が美しい 名郷周辺ではあまり新緑が楽しめなかったのでこれは嬉しかった)


(大きな落石 平成29年の台風で落ちてきたそうだ)


(林道が舗装路に変われば橋立地区は近い)


DATA:
飯能駅(国際興業バス)名郷バス停8:11→8:25大場戸橋→8:48白岩地区(JFEミネラル工場跡地)→9:10白岩集落跡→9:47鳥首峠→10:21天神山→10:36ウノタワ→11:07横倉山(1197)→11:31大持山(1294.1)→11:45雨乞岩→12:09小持山(1273)→12:48シラジクボ→13:20長者屋敷ノ頭→14:02長者屋敷登り口(伊勢岩の滝)→14:48橋立地区→14:59浦山口駅

地形図 原市場 武蔵日原 秩父

トイレ 名郷バス停

交通機関 
西武池袋線 小手指~飯能 237円
国際興業バス 飯能駅~名郷 860円
西武秩父・池袋線 西武秩父~小手指 494円

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