十勝の活性化を考える会

     
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詩:「ふしぎ」

2019-10-16 05:00:00 | 投稿

     ふしぎ

わたしはふしぎでたまらない、
黒い雲からふる雨が、
銀にひかっていることが。

わたしはふしぎでたまらない、
青いくわの葉食べている、
かいこが白くなることが。
 
わたしはふしぎでたまらない、
たれもいじらぬ夕顔が、
ひとりでぱらりと開くのが。

わたしはふしぎでたまらない、
だれにきいてもわらってて、
あたりまえだ、ということが。

      金子みすゞ 詩の絵本 みすゞこれくしょん  発行所 金の星社
    
      金子みすゞ
     1903年山口県長門市先崎に生まれ
     大正末期~昭和にかけ雑誌「童話」「赤い鳥」「金の星」に投稿
     「若き童話詩人の中の巨星」賞賛されながらも26歳 世をさりました。
     小学校の教科書に掲載の詩です。
     やさしく ほっと 
     あたたかい気持ちになり ふしぎです。


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