わたくし的だんだん

「瞳」が終わった。
主役の榮倉奈々ちゃんは、可愛くて、演技もナチュラルで気負いが無くてよかったのだが、脚本に全然魅力が感じられなかった。
前作の「ちりとてちん」が、かなり面白かっただけに、そのおもしろなさは際だってしまった気がしていた。

で、満を持しての大阪局作成、秋の朝ドラ。
今回は、俳優陣もまちがいない芸達者を揃えている。
のっけから、テンポの速いストーリー展開に引き込まれ、
「次は、どうなんの？」
と、15分間テレビに釘付け状態である。
関西人に生まれたからには、下手な関西弁を聞かされることほど居心地の悪いモノはないのだが、今回の主役茉奈・佳奈ちゃんたちなら安心して聞いていられる。
配役をざっと見渡してみて。
まだ、登場してはいないが、島根の祖父役は、岸部一徳さんらしい。
だが、このいかにも京男なこのひとこそ、京都の祖父役にしてほしかった。
夏八木勲さんの、ごつい感じで京都の旦那さんをさせてしまうのは、つらいなぁ。
島根の祖母役の三林京子さんも、ちょっと違う感じ。
せっかく、岸部さんも三林さんも上手に関西弁が使える役者さんなのだから、関西人としての役柄をつけてほしかった。芸達者な佐川満男さんも・・
母親役の石田ひかりさんも、関東のひとながら頑張って京ことばを話してはいるが、どこか唄うような感じがする。
声が高くて、細く、若い声だからかもしれないが。

茉奈、佳奈ちゃんを見ていて気づいたが、宮崎美子さんに似ている。
母親役には宮崎さん、というのも良かったのでは？

相手役の山口翔悟さんが、毎回身体を斜めに傾けたテレビ目線も気になる・・

などなど色々つっこみながら、今回はかなり楽しみに観ている。
歴代の朝ドラで、面白かった、と思える
「ちりとてちん」、「ふたりっこ」、「私の青空」、遠い記憶の「おはなはん」
これらの作品に並ぶ名作になることを期待してやまない。