プレゼントは難しい ２

会社の女の子が寿退社することとなった。
部署ごとでのプレゼントをすることになり、我が部署でもお餞別を包むのか、プレゼントとして「モノ」をあげるのかの二者択一となった。
団塊の世代の上司は、モノを贈りたいよう。
過去直属の部下だった女の子が寿退社したときにも、思いいれたっぷりにプレゼントを自ら選び贈った、という前歴がある。
その時は、お気に入りの部下だったので、絶対自分の選んだ物を贈りたかった様で、気付けば既に買って来ていた。

さて、今回、かなりファッションにうるさい、はっきりと意思表示するタイプのコであるので、オジサン趣味のエプロンなんぞ贈られた日にゃ、ということになりかねない。
彼女からも
「ｘｘさん（私）、○○さん（上司）には買わせないでくださいね。」とクギを刺されている。
それもあり、速攻
「○○さん、Ｍ嬢のお餞別のプレゼント選びは、私が買って来てもいいでしょう？」と強引に持ちかけた。
その勢いに怖気づいたのか
「え、？！うむ。まぁ、ええけど。どこで買う？Ｍ越かな？」ときた。
この世代のお買い物、といえばライオンが鎮座ましますデパートしか頭に浮かばないらしい。
私「いえ。若者ちっくにセレクトして欲しいってリクエストなので、お洒落な雑貨屋さんでキッチングッズを探そうと思っていますけど」
と返すと、あまり意味が呑みこめなかったらしい。
・・・と困惑した感ありの間をおいて
「うむ。じゃ、お金を渡しておかないとね。」と親睦費6千円を渡された。
え？6千円でデパートで物色させるつもりだったの？おっちゃん。。
オジサマ好みのフリルヒラヒラの、どこかのパイ屋さんの店員がつけているようなエプロンを買いたかったのかしら？

さて、6千円での雑貨探し。
これがまた難しい。
麻のエプロンだと4千円ほど。それに何をプラスする？
彼女はお料理を好んでするタイプなのか？
かといって、割れものを結婚祝でプレゼントするのも気が引ける。

それにしても、既製品って本当に高いな。
4千円あれば、あの布ショップの麻が4メートル近く買えるわけで、タブリエもミトンもランチョンマットも作れてしまう。
なんて原価計算していたら、布雑貨は買えないな。
食器類だって、必要最低限なものしかいらない、と思っているかもしれない。
弟ヨメだって、目指すのは雑貨屋さんのディスプレイだとかで、食器棚すら持たずに藤のかごに最低ロットの食器のみを入れて暮らしている。
単刀直入に
「何が欲しい？○○さん（上司）はエプロンがいいと思っているらしいけど。」
と本人に尋ねると
「ｘｘさん（私）のセンスにお任せします！カッコイイのを選んでくださいね！」と言われてしまう。それって、本当に責任重大。
好みに合わないのをあげてしまったら、うなされそうだわ。。
イマドキの若いお嬢さんに気に入っていただけるものを選ぶのって本当に難しい。