なめたらいかんぜよ

知り合いに不幸があって、お葬式に出席することになった。
息子の発表が正午。
当初の予定では、会社のＰＣでチェックすることにしていた。
だが、お葬式は１１時から。
お見送りを終えて、家に確認の電話をしたのが１２時１０分。
「どうやった？」
夫「あるわけないやん。」と、ばっさり。
はぁぁああ・・そうですか。
ダメだとは思っていても、頭の片隅でどこか希望を持っていた。
私も甘いよね、と自分で自分が可笑しくなってくる。

式場まで夫が迎えに来てくれた。
横には息子。
乗り込むなり
「これがほんまのご愁傷様やな。」と私が声をかけると
「おかしいなぁ。絶対受かるはずやってんけどなぁ。ま、しゃーないか。ＡもＢもＣも、みんな総崩れやったからなぁ。」
とあっけらかんとして、訃報仲間とメールを交換して傷をなめ合っている。

ま、私が落ちたときのようにご飯も喉を通らないほど落ち込まれても、こっちが困るからこれくらい明るい方が助かると言えば助かるのだけど。
それにしても後のない一年は長い。
「人生にはどんな無駄も偶然もない」とは、ネッ友さんが送ってくれた言葉。
そうだね、この一年は今まで遊んだ３年分、しっかり腰を据えて頑張っていただきましょう。
電車の乗り方も、通りを覚える童歌も、炊事も洗濯も覚えることは山ほどあるのだから。
鬼龍院花子のようにすごんでみても仕方がないかもしれないけれど
「あんた、大学受験を“なめたらいかんぜよ”」
自分自身にも言い聞かせて。