ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

人生イロイロ、生き方いろいろ

2013-09-10 | 砂時計
まったく接点の見えない同僚ハヤシ海苔子さんであるが。

この日曜日の新聞の人生相談でこういうことが載っていた。
相談者は両親と暮らす30代の独身男性。
かなりきっちりした完璧主義をモットーとする母親に育てられたらしく、オトナになった今となっては、そういう母親が疎ましくもある。
しかしながら、自分の育った環境と、周りの人たちとの考え方、生活の仕方のずれが自分自身どうにももどかしく、信じられないという。
たとえば、朝食を毎朝、きちんと食べるのが当たり前だと育った自分が、この世に朝食をとらない人がいることが信じられない、というのだ。
一事が万事、その調子で自分の家と他人の家の違いに悩み、自分がどうすればよいのかわからない、というような内容の相談。

それに対して、返答したのは美輪明宏さん。
そもそもよそと自分の家を比べること自体がおかしい。
と、ばっさり。
世の中には様々な人間がおり、様々な考え方、様々な生き様を持っているのだから、それを認め合ってこその民主主義の世の中でしょう?
花がそれぞれ違った土壌で咲くように、人間だってみなそれぞれにそれぞれの事情を抱えて生きているのだから、自分の価値観に合わないからと排除するのは間違っています。
そういう考え方を改めない限り、あなたの行く末はえらいことになりますよ
とまで言い切っている。

確かに。
海苔子さんからしてみれば、バランスのとれていない昼食をとっている私も、おにぎりしか食べない彼女とかわらないかもしれない。
それなりの年齢でありながら、下手に作った自作の洋服を大きな顔して会社に着て行く私も「変わってる」ことかもしれない。
ネット社会にあって、ネットでの買い物を全くしない、みんながスマホを持っているから持っているのが当たり前、とも思っていない海苔子さん。
流行と関係なく生きているからといって、変わり者と断じられてもなぁ、
と、彼女からしてみれば思うかもしれない。

私だって、世の中がオリンピック、オリンピックと大騒ぎするのが
「それがどーした」
と、思っていたりする。
誰かが、
「あの作品っていいよね!」
と言えば、心底自分がそうは思っていなくても
「うん!いいね!!」と言わなければ仲間はずれにされそうな空気も怖いと感じる自分がいる。

子供の頃
XXちゃんが持っている、あのオモチャを私も買って~
と、親にねだったら、
「よそはよそ。うちはうち。」
必ず、そう切り返された。

海苔っぺのことも、ちょっと視点を変えて見てみようかな。

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