ぷち同窓会

お盆の同窓会には、出席できないという友だちと、一足お先のぷち同窓会。

クルマを買い換えて一ヶ月経つが、私は本格的にハンドルは握っていなかった。
今日は、私の慣らし運転の意味合いも兼ねている。
一応、前のクルマよりはクラスアップしているので、運転していてもなんだか安定感がある。
動きがなめらか、というかエレガントなのだ。

さて、今日会った友だちＳは、高２からの友人。
何がきっかけで仲良くなったのかはまったく覚えていないが、なぜか今まで途切れることなく交友関係が続いている。
前回は、夜の街に繰り出したが、今回は台風のせいでお昼のデートと相成った。

美術に興味があったかなぁ、と思いつつ私の少ない手駒のなかでおすすめの場所といえばそこしか思いつかず有無を言わさず連れて行く。
海に面したカフェテラスでお茶をしながら、あれこれしゃべり続ける。
先日行われたばかり、という大学の同期会での服装も忘れずに聞き出す。
どうやら、これくらいの年齢になると、きちんとした格好をするとかえって老けて見えてしまうのではないか、というのだ。
たぶん、ちょっときれいめのお出かけ着、あたりがいいのじゃないか、という。
体型的に、パンツとかはけないひともこの年になるといたりするから、スカート類を選ぶよりはパンツの方がかえってすっきり見えていいと思うよ、と彼女は言っていた。

学生時代には、彼女とファッションの話をしたこともなければ、美術館巡りをしたこともない。
だが、人生幾星霜を経てお互い多少なりでも、興味の世界が広がりそれを共有できるようになったのだなぁ、としみじみ思う。
それは、ひとつには都会へ出たことに寄るところが大きいのではないか、と思うのだ。
「垢抜ける」「洗練される」と表現されることが多いが、それはおそらく文化のシャワーを浴びることなのではないか、と私は思う。
地方に住んでいると、情報は自分から努力しなければ入ってこない。
だが、都会に住んでいると大きな努力をしなくても、情報の「海」に投げ込まれている状態なのだ。
ともすればおぼれかけることもあるかもしれないが、上手に泳げばそれは自分の「庭のプール」となる。


今日の友だちとの会話で得た、教訓。
やはり、いくつになってもアンテナは高く、である。