もったいない

長い連休を使って、実行しようと考えていたこと。
「家事名人の生活整理術」
「家事」「名人」「生活」「整理術」
と、まぁ主婦であれば誰しもがココロ惹かれるワードが並んでいる。
著者は生活アドバイザーの阿部絢子さん。
そう、あの國村隼さんに似た顔の方である。

で、ま、中身はといえば、要するに無駄を省いたシンプルな生活を心がけましょう、というよく言われることの羅列で、はい、そうですか。
という感じ。

わかっちゃいるけど捨てられない。

普段、男女平等の精神を貫き、夫をあごでこき使う鬼嫁なのだが、時折古風なオンナの部分が顔を出す。
モノを捨てる、という行為に際し
「ごめんね、XX（夫）。しんどい思いをして稼いできてくれたお金で買ったものなのに。まだ、使えるモノなのに。こんなもったいないことして、ごめん。」
と、思ってしまうのだ。
捨てるくらいなら、最初から買わなければいいのに。
腐らせて捨てるくらいならさっさと使えばいいのに。
捨てる気になるようなものを安易に買ってしまった自分、使うのを忘れたり、処理を邪魔臭がって腐らせてしまった自分を反省し、大蔵省（おっと現在は財務省）である夫に申し訳ないような気がしてしまう。

おそらく、私のそういう部分は、こどものころに母に洗脳されたのかもしれない。
だからといって、母は質素倹約がきちんとできて、理想的な妻でも母でもなかったのだが。

そんな私の気持ちとは裏腹に、肝心の夫は、そんなことは微塵も気にしない。
「いらんのやったら捨てたらええやん」
の一言で終わる。
そうなると、私がモノを捨てる行為を阻むものは何もないはずなのだけれど、なかなか踏み切れない。
そういうのって、結局貧乏性なだけなんだとつくづく思う。

先日作ったスポンジケーキの端切れも、捨てられなくて別のデザートに再生。
高級料亭でも使い回しているんだから、家族で食べるおやつに使い回すのは問題ないだろう。
もったいない精神、どこでどう線引きすればいいのかが難しい。