ときの備忘録

美貌録、としたいところだがあまりに顰蹙をかいそうなので、物忘れがひどくなってきた現状にあわせてこのタイトル。

非日常のなかの日常

2012-08-16 | 砂時計
おまえが自分の両親が大事なように、俺も自分の親が大事だ。
だから、両方の親を同じように扱うから、おまえもそのつもりでいてくれ。
と、世の中の息子しか持たない親が聞いたら泣いて喜びそうな台詞を奥さんに言ったのは節子さんの息子。
もっとも大見得を切ったようには現実はいってはいないようだが・・・

「どうもありがとうございました。」
とは、帰省を終えて帰ったときに夫が私に述べた謝辞。
姑につきあってくれてありがとう、ということらしい。

そういう風にあらたまっていわれると、それはそれで居心地が悪い。
かといって
「おまえは嫁なんだから、そうするのが当たり前だろう」
なんて言われると、かなり腹が立つかもしれないけれど。
私の中で、一人しかいない子どもである夫に嫁いだからには、親の面倒をみるのは当たり前、と思っている部分はある。
だが、それをあからさまに「当たり前」と面と向かって言われるときっと気分が悪いと思う。
世の中、いろいろな姑の話を聞くにつけ、うちの姑がいかにやりやすい姑であるかはわかっているし、そうであることに感謝している。
だから、わざわざそんなことを改めてお礼なんて言わなくてもいいのに・・
と、思ってしまうのだ。

人と人、家族でありながら元は他人
そういう微妙な距離感というのは難しい。
お互い思っていることはストレートには出せないし、出してはいけない。
出さない間は、きっとこの微妙な距離感が縮まることはない。

帰省してもすることは普段とほとんど変わらない。
食事の支度やら、掃除やら。
する場所が自分の家かどうかだけ。

世の中、非日常の中の日常をもっともっとつらい思いでやり過ごす人もごまんといるのだろうな。
ほとんどストレスを感じないでそれを終えられる私は、幸せだ。
今年もお盆が終わった。

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2 コメント

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おかえりなさいませ (hana)
2012-08-17 12:27:50
我が家も帰宅いたしました。
空港から最寄りの駅近くの居酒屋に寄り、乾杯の言葉は二人共<お疲れ様でした・・>

<微妙な距離感>がある私と義父母ですが、私は殆どストレスを感じません。幸せなことです。

かえって義父母は長男←二人息子の である夫に微妙に気遣いをみせます。あと数年でリタイアを迎える長男がその後の生活の場をどうするのか・・・一人しかいない嫁←次男独身 の私に、義母はお盆の親戚廻りのあれこれを細かに教えて連れて廻ります。

そんな義父母の心の内を知ってる筈の夫・・・
嫁を感じる数日が終わりました。
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お疲れ様です (CITROEN)
2012-08-17 21:02:21
hanaさん、こんばんは。
hanaさんもお疲れ様でした。
地方の「家」のしばりには、なかなかなものがありますね。
節子さんの息子さんたちも、お母さんには
「絶対XX家の嫁、という言葉だけは使うなよ!」と釘を刺されているそうです。
幸い私は、夫の実家の「家」に縛られることはないので助かっていますが。
反対に夫のほうが、私の実家の親戚づきあいに縛られていることが多いかもしれません。

いずれにせよ、やっぱり自分の家が一番落ち着きますね。
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