決意むなしく

１０代、２０代と“ぶうこ”だった私。
だった、と過去形にできるというのは今から思えば、痩せていた、と言える時期もあったということだ。
子どもを産んだ後、１０年くらいは細かったように思う。
ジーンズのサイズで言えば２７インチがはけていたのだ。
学生時代、でぶな体型でジーンズをはくのは、許せない、と思っていた私は殆どはいたことがなかった。
そんな時代を思えば、２７インチなんて夢のようなサイズだ。
そのサイズがはけていた頃は、体調が悪くてあんまり物が食べられなかったように思う。
もう、そんなに死ぬまで太ることはない、となぜか思っていた。

な・の・に。
４０代に入るやいなや、皮下脂肪がすごい勢いでついてきた。
特に食生活が大幅に変わったわけではないと思うのだが、とにかくすごい。
背中、足首、手首、と若い頃にはこんなとこにはつかなかった、と思える部位まで。
決定的だったのは、今朝のこと。
去年縫ったコーデュロイのプルオーバーを着ようとすると、なんだか着にくい。
確かに、型紙を写し間違えて違う型の袖をどうにかこうにか無理してつけたものだったので、去年から脱ぎ着がしにくい服ではあった。
が、これは間違いなく太ったためのものだと確信した。
脱ぐに脱げないので、服をかぶったまま夫にSOSをだして、引きおろしてもらった。
夫「あんた、これ、脱ぐ時どーすんの？」と聞くので
「ｘｘ（夫）が帰ってくるまで着ておく。」と答えた。

今日は会社でずっと「ダイエットするぞ！」と呪文のように唱えていた。
昼食のおうどんも、小サイズでガマンした。
３時のおやつが回って来てもパスした。よしよし。。

だが。忘れていた。先週の生協の注文で、ドラ焼きを頼んでいたことを。
このドラ焼きは、前に何かのグルメ本でお取り寄せ人気商品と紹介されていて、一度は食べて見たかったものだ。わざわざ一箱お取り寄せする気にもなれず、頭にメモしていた商品だ。
それが先週、カタログに登場したものだから、これは注文しない手はないだろう！とチェックを入れた。
ああ、なんてこと。
この誘惑に勝てるはずのない私。
帰ってくるなり、お茶を沸かし、ぱくついたことは言うまでもない。
ダイエットの決意はこうして、いとも簡単に崩れ去った。

薄着の季節がもうそこまで来ているというに。